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[マイペースなオーストラリア留学] 私はPoliteな日本人

Girl: Are you Japanese?
Me: Yes, I am. Why do you think so?
Girl: Because you are polite.

先日、語学学校のトイレで、見知らぬ女の子と交わした会話である。
念の為に言っておくが、私は、トイレの手洗い場にて、手を洗っていただけである。
まさか、トイレ後に手を洗うという日常の何気ない動作一つで自分の出身国を当てられるとは思わなかった。

彼女は、私の何をみて、私がpoliteな人だと思ったんだろう。なぜ彼女は、私がpoliteだから日本人だと思ったんだろう。
あまりにも突然のことでその時はただただびっくりしたのだが、数日経った今でもこの出来事がなかなか頭から離れない。

「日本人はいつも礼儀正しくて、誠実である」

というのは、外国人がよく口にする
「The日本人」
のイメージだと思う。そしてこのイメージは、たいていポジティブなものとして捉えられていて、私たち日本人自身も誇りをもっている部分である。

そして彼女も同様のイメージをもっていたんだろう。
彼女が今まで出会ってきた日本人が全員、ほかの国の人よりもpoliteだっただけかもしれないし、彼女自身が日本に訪れたことがあってそう思っていたのかもしれないし、なんとなく彼女の中にはそういうイメージがあったのかもしれない。彼女が私に日本人か尋ねてきたとき、嫌みはなかったし、私自身politeと言われて嫌な気はしなかった。

でも、
テレビのインタビューでは聞くことがあった「日本人は礼儀正しい」という言葉を、実際に自分が言われることになるとは思わなかった。
当たり前の行動1つでも、自分が何者かを示す1つの指標になりえるとは思わなかった。
そして、私は私の想像以上にステレオタイプに準じた見方をされるということ、そしてそのステレオタイプは案外間違っていないことに気づかずにはいられなかった。

留学に来てから1か月の間で、他の国の人から見た自分の姿を最も意識した瞬間だった。
と同時に、私を日本人たらしめるものは何なのだろうかと考えるきっかけをくれた出来事だった。

私の留学生活はまだまだ続く。
自分が生まれ育った国を出て生活するという経験を通して、自分の姿を少しずつ紐解いていきたいとちょっとばかり思うのであった。



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