ヴィエンチャンは首都だった。【ラオス#9】
ラオスのフエサーイからメコン川をボートで進んでルアンパバーンへ。
そこからラオス中国鉄道でヴァンヴィエンへ来て、さらに南のラオスの首都ヴィエンチャンまで下りて、そこからまた国境をまたいでタイへと戻る予定でヴィエンチャンへ向かうことにした。
ヴィエンチャンとは、数多ある国の首都の中で、最も何もない、いわゆるしょぼい首都だと言われているらしい。
東京、ロンドン、パリ、マドリード、バンコク。どこもそれなりに都会である。
さてラオスの首都はどうなのか。
行ったことのない首都なので、どれほど何もないのか楽しみだった。
体調不良の中移動しているので、ほとんどちゃんとした写真は撮っておらず、記憶も定かではないため、iPhoneの写真で、ここでも通り抜けていく。
ヴィエンチャンは目立ったものは確かに何もないかも知れない。
だけど、これがあった。
私の一番好きなペットボトルのドリンク。
午後の紅茶レモンティー!
言っとくけどバンコクでも見たことない。
海外で見つけたことはほぼないのに、なんとラオスの首都のよく分からない、日本で言うカルディみたいなインポート物を扱う小さな店にあった。
もうここヴィエンチャンは紛うことなき首都ってことでいいでしょう。
そして、ちゃんとした日本料理屋も多い。
唐揚げカレーライスと味噌汁を食べた。
どう考えてもここは首都だ。
そして、タラートサーオというデパートみたいなところに、なんとアネッサの日焼け止めを発見。
日焼け止めはアリー派だが、アネッサはダントツにUVカット機能が高いことは知っている。
もう既に手遅れの説がある私だが、持ってきていたアリーも底をつきそうなのでアネッサを買った。なんと3000円以上したけど、背に腹はかえられぬ。
こんな高級なものを買うなんて、まさにここは首都。
何もないどころかかなり色々あったラオスの首都、ヴィエンチャン。
メコン川沿いの散歩道をレンタサイクルでぶらぶらしていたら、ものすごく綺麗な夕焼け。
何と美しい。
私は2週間ほど前、この川のだいぶ北の方をボートに乗って旅したのだなあと懐かしく思う。
しんみり振り返りたいところだったが、すぐ後ろから爆音が鳴っている。
なぜかスペイン語のノリノリの曲。
音のする方まで行ってみたら圧巻の景色。
大勢の女性たちが一心不乱に踊っていた。
一番前のお立ち台にはキレッキレに踊るお姉さんがいる。
見たことのないステップと振り付け。
ダンスのジャンルが謎すぎるエアロビのようなものを集団で踊っていた。
日本でも、近所でこれがやってたら私は毎晩参加したい。痩せれそうな気がする。
参加しているおばさまたちの大半は、痩せてはいなかったが。とても熱中していて楽しそうだった。
ヴィエンチャンの宿も洗練されていた。
オシャレで綺麗で落ち着く。
この日の夜はひどく咳き込んだから、夜中にベッドを抜け出して、はちみつ紅茶を飲みながら夜風に当たって呼吸を落ち着かせていた。
明日も、ラオスからタイへと抜ける移動日である。
移動は、大半がバスに乗っているだけだから疲れないと思っていたが、やっぱり疲れるというか、疲れが取れないのかも知れない。
明日はタイのウドンターニーまで行って、しばらくそこでゆっくりしようと思う。
ラオスの首都のバスターミナルはというと、こんな感じ。
まあ、こんなもんでしょう。
ラオス側の国境の町ヴィエンチャンからタイ側の国境ノンカーイを通り抜けてウドンターニーに行く国際バスに乗ることにした。
バスに乗って国境まで行き、バスを降りてラオスの出国手続き。
その間にバスは国境を越えてて、またバスに乗ってタイの入国手続きをするという、ちょっとした下車ありのドライブスルー国境またぎであった。
ラオスを出る時に気づいたのが、ラオスから大量のフランスパンを持って出ていく人の多いこと多いこと。
私の繰り返し言ってきた「ラオスはパンが美味しい」という説は立証された、と自分で思って満足した。
どうにかこうにかタイに戻ってきたわけだが、ウドンターニー到着日の宿は最悪だった。
いい宿を見つけて予約する能力も、体調とともにかなり落ちていたらしい。
せっかくわざわざ個室を予約したというのに、今までで一番最悪の宿だった。
結局一晩でよそへ移ったのだが、薄気味悪い玄関、だだっ広い個室、付かないテレビ、変な雰囲気、野犬のいる細道。
極めつけのエレベーターが恐ろしかった。
1階のボタンを押すのが怖かったので、下りは階段を使うことにした。
こんな感じのラオスの首都ヴィエンチャンからの国境越え。
体調の悪い時は、写真も撮らないし記憶もあまり残らないということが分かった。
長く旅をすれば、こんな日もある。
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