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FBライブを"ポチッ"から癌サバイバーに 第1話

診断

大恋愛で結婚した元主人と、3歳と5歳の娘が泣き叫ぶ前で、取っ組み合いの喧嘩のあと、新居に向かった。涙でフロントガラスが見えない、『結婚って、こんなもんなんや。。。』

小さい娘が雪のふるなか、本を重たそうに運んでくれた。3人での新生活が始まった。2011年2月11日、ドイツ、フランクフルト。

10年後は、私は安定した仕事に就いていて、新しいパ一トナ一もいる、そんな自分を夢みて10年間必死に頑張ってきた。

子供が小さく、親戚も家族もいないこの土地でシングルマザ一として、何度仕事が変わったことだろう。もうダメだ、落ち込んでは這い上がってきた日々。2020年7月、今までのすべての努力が叶ったポジションに転職。

『これで定年退職まで安泰だ一。神様ありがとう!コロナで帰国できず最期に会えなかったお父さん、ありがとう!守ってくれてんね。』嬉しかった。

首にしこりがあるのに気が付いたのは、2020年1月。すぐにホ一ムドクタ一に行き、耳鼻科を紹介してもらった。

「悪性じゃないから、気にしないで。」

『あ一よかった。これで、大好きなリ一スリングがまた飲める』

6月、なんか、しこりが痛い。再度ホ一ムドクタ一から耳鼻科に紹介状。

「痛み止めを10日間だしておくから、痛みもなくなるでしょう。1か月後にまた来てください。」

1か月後の7月の初め、再度耳鼻科に。しこりが小さくなっていないためか、MRIに行くようにと言われ、翌週に行き、その結果をもって再度耳鼻科に。

先生の顔色がかわり、明日すぐに大学病院に行くようにと紹介状を渡された。

翌日、フランクフルトの大学病院に。2週間後に全身麻酔をし、しこりの組織をとるので2泊、検査のための入院をするように言われ、転職先の上司に検査のためのお休みをもらった。

検査日。朝食抜きで、待合室で数時間待ったあと、病室に案内された。

着替え後、ベッドのまま移送され、何回かカ一テンがめくられて、マスクをした女性が私に名前を伝え、しこりにマジックでマ一クをつけた。

2人の麻酔士と担当医が、それぞれの名前を私に伝え、私の不安をやわらげようとしてくれたのか、「あなたの名前素敵ね」って。麻酔が打たれて、気が付くと終わっていた。

やっと食事がとれる。喉は痛いけれど、お腹がすいた。

運ばれた遅い昼食、蓋を開けると、ソ一セ一ジ1本とピリ辛ライスだけ。本当にこれが病院の食事なのか?でも久方ぶりに食べるドイツのソ一セ一ジは、味が引き締まっていて、おいしい。

翌朝遅くに医師が病室をまわってきた。
「昨日組織をとりました、調べた結果は2週間後に知らせます。でも、見たところ癌です。」

「えっがん???」








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