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ニセの救急箱を押し売られ、本物が見つかるまでの話


セルフ・コンパッションの講座を受講しました
(2回セットの第1回目が終わったところ)

この1年余り、自分にはセルフ・コンパッションが必要だとずっと思い続けていて、
なかなか都合が合わずに、今回やっと受けることのできた講座です

そこでまた一歩、何か新しい扉が開けた感じがしています

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昨年の冬~春にかけて、
講師養成講座でマインドフルネスを本格的に学び終えてから、
『気づく』力を手に入れてしまった私の自己探求の旅が始まりました。

今まで見えていなかった自分の嫌な面が次々と浮かび上がってきて
自分という人間がどんどん嫌になる日々でした


自分の中に、あんなものもこんなものあったんだ
自分の根本にはこういう感情があったんだ

えーー
かっこわるい
情けない
がっかり
認めたくない
こんな自分、好きじゃない・・・
こんな自分を何とか変えたい・・・変わりたい・・・



マインドフルネスは『懐中電灯』
セルフ・コンパッションは『救急箱』
に例えられるそうです

まさに、私の旅には、救急箱を持って行っていなかったので、
真夜中のジャングルを探検して傷だらけのまま、
ただひたすら先に進むことが善なのだと信じて進んでいました

マインドフルネスで自分の内側を見るということを
休むことなく日々続けてきました


痛い・・・

救急箱が必要なことには、
旅の最初の段階から気づいていたんだけど、
私の救急箱、どこー?って感じで見つからない

セルフ・コンパッションの本を読んみても
なんかしっくり自分の身に染み込む感じがしない

先生の誘導でセルフ・コンパッションの瞑想をすると、
傷口に染みて、ポロっと涙がこぼれます
でも、自分への優しさが日常へは続いていかない

頭ではわかるんだけど、自分にそれを落とし込むことがどうもできない


落ち込んでいる友人に優しい言葉をかけるように
自分にも優しい声をかけてみることはできないでもないけれど、
なんだか言葉が上滑りをしていく感覚

「休める時には休んでね」
「おいしいものでも食べてね」
「ゆっくり寝るんだよ~」

頭ではわかっても、その言葉を受け取る自分がそこにいない


何で受け取れないんだろう
逆に、自分が握りしめている物は何なのだろう??


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今回の講座に出て気づいたことの一つ目

私はこの1年間、
自分に『偽物の救急箱』を押し売りしていたようです

突然やってきて、ドンドンドンドン!!!とドアを叩き、
「これはあなたに絶対必要だから買いなさい!」
と『箱』だけで、中身の入ってない救急箱を売りつける悪徳商法です(笑)


この救急箱を買わないとお前はダメになる!
そのままのお前ではダメだ!

と脅されて、必死に買ってみても中身が入ってないから、
痛む傷は治せない
なんで・・・??の繰り返し

きっと、私には努力が足りないんだ
救急箱を手にいられるようにもっともっと頑張らなきゃ!!

そう信じこんでいました

セルフ・コンパッションを手に入れるために必死に頑張っていたのです

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講座の中で、ラビングカインドネスの言葉を見つけるワークをやりました

瞑想しながら、

・自分が本当に何を望んでいるのか
・自分が本当はどんな言葉をかけて欲しいのか

を考えていきます


これ、こうして書いてみると単純なワークに思えるんだけれど、
先生の瞑想誘導で、同じように悩みを持ってここに集まった人と一緒にやったことに意味があったように感じます

本を見て、自分一人ではできなかった



私が本当に望んでいたのは
『優しい世界』 

そして、私がかけてもらいたかった言葉は
『がんばっていない あなたも 素敵だよ』
『そのまんまの あなたと 一緒にいられることが うれしいよ』

こんな言葉でした


ここで文字に書いてみると、なーんだこんなことか、とも思えるし、
今までに同じような言葉が思い浮かんだこともきっとあったと思うんだけど言葉に、自分への『真心』がこもった瞬間でした


私、生い立ちも別に取り立てて自分を不幸に思うようなこともないし、
家族にも友人にも環境にも恵まれて、
なんとなくここまで生きてきました

ただ、いつも自分は頑張っていた、と思います
我慢したり、背伸びしたり、何かを隠したり
そのままの自分で外に出ることはなく、
いつも頑張って『良いと思われるための自分』が表に出ていたと思います

優しい世界にいるためには、
常に自分が頑張っていないといけないと思っていたようです

今、優しい世界にいられるのは、
自分が日々頑張っているからであって
頑張るのを止めてしまったら、この安心安全な世界はなくなってしまう
と思っていたようです


頑張り屋さん、まじめ、努力家

そんな言葉は、昔から自分にとってのアイデンティティであったし、
そういう自分が『求められている』と思っていました

でも、単に他人から求められているから頑張っているだけではなく、
本当は自分の望む『優しい世界』を守りたかったのだということに気づきました

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ちょうど昨日から、ことりさん(https://note.com/sati_mind)のパーソナルも受けていて、
『自分の世界は自分が作っている』ということを学んだところです

マインドフルネスの実践を通して
今この瞬間に起きていることを以前よりも
解像度を上げて観られるようになったと思っていたけれど、
それは結局、自分というフィルターを通して見ている世界でしかない

だから、この世界の外側に出てみることが大事なのだと教わりました


私が『現実』だと思っていた世界が揺らぎました


私が望む『優しい世界』は、
他人からの評価で築き上げるものだと思っていたけれど、
その世界は自分自身が作り出していくものである!!

いろいろタイミングよく、自分の中でつながりました
この2日で、ものすごいジェットコースターに乗っちゃった感じです
いや、タイムマシンとか、どこでもドアかもしれない

こんな世界があったとは!!!

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だから、私がこれからの自分にかける言葉はこうです

『これからは一緒に優しい世界を作って行こうね』


自分と仲良く手を取り合って進んでいきたいです

「私の救急箱、みーつけた!!!」



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