楽しみながら薬膳を暮らしに活かす2つの方法
早いもので、桜の季節が終わりGWが目の前に…。
またやってきましたよ、あの季節が。
1.春の土用はかなりしんどい…
心を笑顔にする薬膳師、漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のりこです。
最近、手の指がむくんで指輪が抜けなくなります…。
やってきましたね。あの季節が。
そう、「土用」です。土用。
このnoteをいつも読んでくださっている方や、私のセミナーを受講されている方は「またか…」と言われるほど何度も伝えている「土用の養生」。
人間は自然界で生きているので、自然界の気の影響を受けます。
森羅万象を生み出す自然界の大地が不安定になると、人体で大切なものを生み出す胃腸が不安定になります。
脾臓じゃなくて「脾」
私たちは普段「胃腸」と呼んでいますが、漢方医学では「脾」と言います。
これは脾臓ではなく、「消化吸収システム」のことで実在しないもの。
ここが西洋医学と違うので、理解が難しいかもしれませんね。
この脾は、5つのことが嫌いです。
・ストレスや緊張
・冷え
・湿気
・思い悩むこと
・食べ過ぎ
2022年は「木運太過」の年巡りで、ストレスや緊張から脾が傷みやすい年。
そこに、春の土用期間(4月17日~5月7日)は湿度が上がってくるので、脾はどんよりしてしまうのです…。
脾は体に必要な気血水を作る製造工場なので、工場が閉鎖されてしまうと、体も心も内臓も疲れやすくなって正常に働けません。
お粥食べようね
その脾がほっこりするのが、お粥です。
卒業生で国際薬膳師のゆきこ先生がしてくださった「お粥セミナー」、良かったですよ~!!
その日にAmazonでスタンレーのスープジャーを買い、翌営業日からお昼ごはんはお粥です。
今日は、ジャスミンティーでお粥を作ったら、スープジャーを開けた瞬間にとても良い香りでほっこり♪
朝にお米とお湯を注いで15分置いて、そのお湯を捨てて新たに熱湯を注いで混ぜて、そのまま放置…
ランチタイムには美味しいお粥ができていて、熱々です。
お昼休みに温かくて美味しい脾が喜ぶものを食べて、気持ちを落ち着かせて午後の仕事に取り組むことができました。
2.今年こそ薬膳を!!
製造工場の脾を整えても、原材料がないと体を作るものができません。
それが食べ物。
なんでもいいって訳にはいきません…。
「流行っているから」「テレビで言っていたから」「みんな食べているから」ではなく、「今の私に必要なものは?」と考えていきましょう。
ベクトルは外ではなく、内(自分)です。
私は毎朝自分の体をチェックして、今どこのバランスが乱れていて何をすれば良いのかを考えて、お粥に入れるものを考えています。
自分に目を向けると、内臓も喜んでくれるんですよ。
木運太過の年だからこそ、薬膳を多くの方に知って活用して欲しいのです。
薬膳は難しい?
よく「薬膳は難しい」と言われますが、だから「しない」ではなく、「難しいからこそ、効かせることができるんだ」と思って欲しいです。
というか、実はそんなに難しくなく、とてもシンプルです。
プロのように診断ができるには数年勉強しないといけませんが、いますぐできることだってあるんです。
お洋服やお布団は衣替えをしますよね?
食べ物も「年中同じ」じゃダメで、季節によって、体調によって替えていきましょう!
みんなすでにやっている
「寒い日にはしょうがを食べよう」「暑い夏にはスイカを食べよう」と昔から、みんな薬膳をしています。
いちばん簡単な薬膳は、「旬の食べ物を食べる」こと。
季節の気を知って、「それと仲良く過ごすために何を選ぶのか?」を考えてみましょう。
スーパーもいいけれど、たまには八百屋さんに行って「もうこの季節なんですねぇ~!」という会話をしたいですね。
私がよくいくセレクトショップで「急に暑くなったから着るもんないわぁ~!なんかない?」というのと同じ。
暑くなってきたらお洋服を替えるように、食べ物も替えていくのが薬膳です。
3.「理論」を知って「実践」を重ねる
理論を学ぶ
薬膳のベースは中医学(中国伝統医学)です。
陰陽五行論などで、バランスを整えて行くことを大切にしています。
「症状ではなく、人をみる」ということをします。
なので「頭痛には○○」とか、「冷えには○○」とか食べ物を決めることができないのです。
「なぜ頭が痛いのか?」「なぜ冷えるのか?」を診断して、原因を見極めてから、そのバランスの乱れを整えるために食べ物を選んでいきます。
「診断する力」と「食べ物を選ぶ力」を養うために、理論をしっかり学んで欲しいのです。
実践で楽しく身につける
だからといって、理論だらけの頭でっかちでは、日々の生活に活かせません。
勉強や仕事で学んで失敗して経験を積んでいくように、薬膳でも実践の回数が必要です。
実践は重ねるほど力が付きますが、それだけでは薬膳の目的である「心身のバランスを整える」ということが達成できません。
しかも、学んだ理論とかけ離れていては点と点が結ばれず、頭の中がぐちゃぐちゃに…。
理論と実践の循環が大事
理論を学んで実践を繰り返すことを、同じ場ですることをおすすめします。
理論を学んだら実践をして、実践から感じたことを理論で学び、また実践する…
この循環が大事です。
そして、この良い循環を作っていけるのが、咲美堂が運営している薬膳スクール「健膳美食サロン」なんです。
4.5月以降の予定
暮らしに活かす薬膳セミナー
初回セミナー
まずはこれから!「初回セミナー」を受講すれば「理論編」を受講できます。理論編
毎月テーマが決まっていて、初回セミナーで学んだことをテーマに沿って落とし込みます。
5つのタイプを知って、タイプ別の薬膳レシピが組めるようになります。
1年間(12回)コースとワンデー受講から選べます。
5月7日(土)・11日(水)「不眠」
6月1日(水)・4日(土)「浮腫」
7月2日(土)・6日(水)「胃もたれ・食欲不振」
いずれも10:00~13:00です。実践編(理論編と同じ日の14:00~15:30)
5月「春から夏にかけての作り置き薬膳レシピを考える」
6月「1日10分でむくみを改善する正しいリンパの流し方」
7月「夏におすすめの薬膳スープを考える」
資格取得コース
薬膳茶セミナー
「初級編(はじめてさん対象)」
5月8日(日)・6月5日(日)・7月3日(日)
いずれも10:30~12:00「症状別」
「基礎編」と同じ日の13:30~15:00
5月テーマ:不眠
6月テーマ:浮腫
7月テーマ:胃もたれ・食欲不振上級者のための舌診で組む薬膳茶セミナー(2022年秋開講予定)
その他
「気学・薬膳・食事&ワインコラボイベント」
5月8日(日)第1部12:00~15:30 第2部17:00~20:30神戸ポートピアホテル「季節の美と健康の薬膳セミナー」
5月17日(火)「湿度が高くても元気に過ごす! 梅雨から夏の薬膳」産経新聞連載「薬膳のススメ」タイアップ講演会(ウェーブ産経)
4月18日(月)「不調に悩まず健やかに。自律神経整える食生活のコツ」梅雨から夏にかけての土台作りをしよう!ヨガ&薬膳コラボセミナー
①6/12(日)②7/10(日)③7/31(日) 全3回
読み物
6.分からなくなったときには…
長くなってしまいましたが、ご不明な点がありましたら咲美堂までお問い合わせ下さいね。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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