心の在り方ひとつで、見えるものが変わってくる
2021年も残すところ数時間。
大きく心身のバランスを崩した2ヶ月を振り返って、思うことはただひとつ。
「心の在り方ひとつで、見えるものが変わる」ということ。
はっきり言って辛かった
心を笑顔にする薬膳師、漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のりこです。
noteをしばらく書けていなかったのには、理由がありました。
10月末に、8年前に手術をした心臓がまた悲鳴を上げたのです。
発作性上室性頻拍症という、いわゆる頻脈発作なのですが、血圧も脈拍も安定しない日が続いていて、手術をした大きな病院に毎週のように通っていました。
心電図、心エコー、1週間のホルター心電図などの検査をしても、電気信号の異常箇所を特定できませんでした。
それさえ確定すれば、カテーテル・アブレーションでそこを焼き切ってしまえば済むのに…。
最終手段は、常飲している心臓の薬の服用を止めて、発作が出る環境をあえて作って、発作が出たら救急車か救急外来で心電図を撮って場所の確定をするということ。
親しい友人と従業員には、私の救急搬送先や実家の電話番号、救急車を読んだときの対処法などを伝えました。
最初は強気でしたが、軽微な発作では心電図が撮れず苦しいだけ…、いざ救急外来に行っても検査をするときには治まっている…ということを繰り返して、心身ともに疲れが溜まっていました。
そこにやってきた度重なる仕事のストレス…。
なんとか最終営業日を終えて休みに入った途端、動けなくなりました。
体がではなく、心が…。
心臓と脳は繋がっていて、心臓がバランスを崩すと脳も崩します。
中医学では、心のバランスが乱れると腎のバランスが乱れ、その腎は脳を養います。
つまり、私の脳は誤作動を繰り返していて、食欲や睡眠、発汗、体温などを調整できなくなっていました。
集中力も欠けて、最終日のセミナーではありえないミスを…。
一緒にいた友人は「きちんと対応すれば、大きな問題じゃないよ」と言ってくれたのですが、それが引き金となって感情のコントロールが利かなくなっていました。
眠れていなかったのもあるのですが、心のバランスが崩れていくことが分かりました。
あまり弱音を吐かないというか、なかなか図太い性格ですが、怖さと不安しか感じなくなっていて、はっきり言って辛かったです。
助けてくれたのは仲間たち
そんなときに助けてくれたのは、やはり仲間たちでした。
言動がおかしい私を心配してくれて、メッセージを送り続けてくれました。
12月29日は私の心の友のお誕生日で、一緒にいつものお店でお祝いをする予定でしたが、体も気持ちもまったく動かなくて「ごめん、行けない」とメッセージを送ったのです。
彼女はそれでも中止にせず、「何時でもいいからおいで。待ってるよ」と。
「話せないし、笑えないし、食べることもできない…」と伝えても、「食べなくても、笑わなくても、しゃべらなくてもいい。会いたい」と言ってくれたのです…。
実際、直前まで食べると嘔吐するか、フリーズドライのスープでも蕁麻疹が出るという状態で、3日間家から一歩も出ず、ほぼ食べず、誰とも話していなかったのです。
なんとか回復してきて、「少し顔を出そうかな…」と言うと、「いつでもいいから。のりこさんのペースで来てね」と言われて、ゆっくりと準備をしてタクシーで向かいました。
お店に着くと「おかえり。寒いから早く入り」と仲間が迎えてくれて、友人は私の顔を両手で包み込んでムツゴロウさん級にヨシヨシしてくれて、すぐに温かいオニオングラタンスープを出してくれて…。
お誕生日なのに、私のことばかり聞いてくれて、一緒に考えてくれて、気付いたらスパークリングを呑み干していました。
「呑めるんかー!!」と驚くというか飽きられたけど、「じゃ、呑んどき。元気が戻ってきた証拠や」と注いでもらい…
結局、4杯呑んでいました。リハビリはアルコールが一番早いようです。
彼女にプレゼントしたのは、Diorのリップバーム。
保湿効果が高くて、体温でほんのり色が着くから、マスク生活でも役に立つかなと思って。
私が使っているものと同じものを贈ったのは、使うたびに彼女のことを思い出して笑顔になれるかな…と思ったから。
帰宅したときに彼女からの「来てくれたことが一番の誕生日プレゼントだった」というメッセージを見て、涙が止まらず…。
「店に来た時に顔を見て涙が出た」という言葉にも、胸が熱くなり…。
こんなにも愛されているのに、なんであんなに「孤独だ」って思ったんだろう…。
食べものの神様は健在
私は食べものの神様がいるぐらい、食べることには困りません。
でも、さすがにしばらく出かけていないと、食べるものもなく…。
インスタントのものを食べて蕁麻疹が出たから、それも怖くて食べられず。
どうしようかと思っていたら、宅配便が立て続けにやってきて…
季節外れの地蔵盆状態に。
今日のブランチは、心を込めて作ってくれたはと麦茶粥、丁寧に焼いてくれた穴子の白焼き、刻み奈良漬け、北海道の珍しいお魚コマイの焼き物、お客様のお姑さんが作った(黒猫ちゃんがストーブの火の番をしたそう)黒豆煮を食べて、友人からもらったカップにお茶を煎れました。
もうほんと…涙が止まりませんでした…。
「十分過ぎるぐらい幸せ」とやっと思えました。
そこからの復活は早かったです。
不運や不幸はギフトになる
分からない、できないことが増えて、いろいろなことがうまく行かなくなったとき、「私がこの現実を作っている」「私が悪い」「私が変わるべき」と思っていました。
その通りなのですが、それはポジティブではなく、自分のエゴから出るネガティブな考えだったのです…。
2021年は気学やヒーリングを通して、いろいろなことを学んできて、だからこそもがき苦しんだこともあります。
それが年末に、一気に雪崩のようにやって来た感じ…。
でも、不運や不幸(と勝手に自分が思うこと)は、自分へのギフトになると分かりました。
「心臓の病気が再発した」ということは、「普段当たり前に動いてくれている心臓への感謝」に気づけます。
仕事もそう。
不運や不幸は、これからもずっと続くのではなくて、気付かせるための「きっかけ」なのです。
それを素直にありがたく受け止められるか、誰かのせいや環境のせいにして拒否して「不幸な人」であり続けるのか…。
それは、自分で選択できること。
私を取り巻く幸せに感謝する
この2ヶ月は、正直なところ本当に辛かったです(2回め…笑)。
ヒーリングで受け取ったメッセージも、意味は分かるけど落とし込めず…。
しかも、九星気学では穴ぽこ年(10月は+穴ぽこ月)で、何がどうなっているのか分からないほどダメージは大きく…。
そのような中でも笑えていたのは、仲間たちの存在と「話す」仕事でした。
セミナー講師、講演、漢方相談など、私はずっと「話す」ことをしています。
「話す」ことは、「離す」ことであり「放す」こと。
お金をいただく仕事をしながら、私は「話す」ことでアウトプットして脳を整理していたんだと気付きました。
3日間家に引きこもって、ひとことも話していなかったから、どんどん脳内はマイナス要素でいっぱいになって、おかしくなっていったんだと思います。
「話す」仕事を辞めようかと一瞬思ったのですが、このことに感謝をして取り組もうと決めました。
29日は大切な仲間たちとお店の常連さんと話して、脳と心が解かれたようでした。
翌日の30日は、近所のHAPPY COFFEEのかずちゃんに会いに行ってきました。
「コーヒー豆はまだあるんだけど、買っておこうと思って。心と脳がしんどいの」とLINEすると、「あらら。とほほ姫だったのね。待ってるね」と。
こういう、かずちゃんのセンスが好き。
コーヒーをいただきながら(現在はテイクアウトのみ)、いろいろお話しました。
やっぱり話していると、元気になります。
最高の人生の見つけ方
昨日の夜は、送ってもらったものを湯煎で温めて、美味しくいただきました。
普段あまりゆっくりしたことがないので、いったい何をしたら…と思っていたら、友人から「映画でも観たら?」と。
アマゾンプライムで探してみるも、知らない映画ばかりでなかなか決められず…
タイトルで決めました。「最高の人生の見つけ方」。
ほぼ願望…。
人生の全てを家庭に捧げた大真面目な主婦(吉永小百合)と、人生の全てを仕事に捧げた大金持ちの女社長(天海祐希)が、がんで余命宣告されて同じ病院で出会うことからスタート。
同じ病院に入院していた12歳の女の子が持っていた、お薬手帳に書かれていた「死ぬまでにやりたいリスト」を2人の女性が実現していく話です。
普段の自分なら絶対にしないことを、自らの殻を破って、喧嘩したり、笑ったり、美味しいものを食べたりしながら、女の子の夢を通して自分の人生に向き合った2人がステキでした。
私は、大金持ちでも主婦でもないし、余命宣告もされてないけど、何か重なるものがありました。
私も、「やりたいことを一生懸命、楽しくやりたいな」って思ったのです。
向かった先はデパート
今日はお昼ごろまでゆっくり過ごして、お買い物へ。
買いたかったのは、お年賀、箸置き、ペティーナイフ、ペンダント、タオル、枕カバー、お洋服、温かいタイツとプレゼント用の靴下で、妥協しないことにしました。
年末のデパートは人がいっぱいなので、動いては休み、お茶休憩をして、また動いて…でお洋服(欲しかったものがなかったので)以外はコンプリート!!
タオルは奮発して、ちょっと良いものにしました。
水洗いをして、浴室に干している時にふと気付いたのです。
めっちゃ丁寧に干してるやん!!!
そして、買ってきたペティーナイフ(これもそこそこのお値段…)を使ったら、これまた丁寧に洗って片付ける…。
いつもは、何も考えずにスピード勝負で適当に扱っていたけど、頭の中に「高いから大切に扱わないと」というイメージが浮かんだのでしょうね。
あぁ…自分もこれぐらい丁寧に扱わないとな…と反省です。
安っぽいものとして扱っていたなぁ…。
「自分に価値がある」と思えたら、もっと自分を大切に丁寧に愛情を込めて扱うのでしょうね。
明日は住環境を整えるために、お掃除します。
体力的に大掃除は無理だけど、心と身体を作る食べものを扱うキッチンぐらいは…。(レンジフードは業者さんに任せます…)
最近なんとなく始めたYouTubeのヨガも、自分を大切にするために続けます。
ずっと考えていてもまとまらなかった仕事も、なんとなく進め方が見えてきました。
今は年末年始のお休み中ですが、在宅のSNS秘書さんがサポートしてくれています。
オンラインでも十分できることが分かったので、2022年は私が社内でしていることを分業していこうと思います。
過去の経験や自分の脳にあることで選択していたら、いつまでも辛さから抜け出せないけれど、解釈の仕方で人生の意味付けは全く違うものになります。
環境や他人のせいではなく、自分の心の在り方ひとつで見えるものが替わってくるということをこの2ヶ月で学びました。
前から十分勉強していたのですが、落とし込めていませんでしたね…。
ということで、1月1日0時の神戸港一斉汽笛を自宅でひとりで聞くのも虚しいので、いつも行くお店のカウントダウンに行ってきます。
今年も一年間、読んでいただいてありがとうございました。
まだ体は不安定なので、新年もぼちぼちゆっくり動き出します。
講演会、セミナー、産経新聞連載、いろいろまとめたリットリンクも見てね♡
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 サポートも嬉しいですが、「スキ」ボタンや「フォロー」がとても励みになります♡