君たちはどう生きるか

※ネタバレありなので、それが困る方はここから先はもう読まないでください。


昨日妹と姪と映画を観る約束をしていたので観てきた。観る約束をしていたのは宮崎駿の最新作『君たちはどう生きるか』
異例の事前広告なし。電通が今まで絡んでいたけど、最近東京五輪の件もあったし電通はいいイメージがない。それに広告代理店を通すとそっちにごっそり持ってかれるからジブリ的にも良かったのかも。
ということは東京五輪も、政府から電通に流れたお金沢山あったんだろうね。俺らの税金ね。
脱線。

映画は二時間で、最近トイレ近いから大丈夫か?凄く不安で逆にソワソワしてしまった。映画のチケットは妹が事前に取っていてくれて、考慮してくれていたのでとてもいい席だった。

久しぶりの映画館で、ポップコーンとドリンクのセットを妹と姪にご馳走してあげた。自分にも買ったけど、アメリカ映画みたいなどでかいポップコーンのサイズで。途中姪に分けてあげた←食べきっていた。

君たちはどう生きるかという同名の小説があって、そこからヒントを得たそうだけど、実際はもう一つベースになっている小説があるそうだ。

しょっぱなから結構エグイなという設定は、主人公の男の子のお母さんが死んで、直ぐに父親が再婚するのだけど、その再婚相手というのが亡くなった母親の妹。そして妹は既に妊娠していると。
えぐいけど、時代背景からすると、そんなに違和感のない・普通に行われていたことなのだ。とはいえ最近の若い世代には到底受け入れられないだろうな・・・。知っている自分でさえ、主人公の男の子の心中を思った。

自分の母親が68歳だけど、母親は7人兄妹の5番目で、上とは父親が違う。戦争で亡くなった。戦争時代はそういうものなのだ。なんなら七番目の弟は自分の父親が誰か分からないという。凄いでしょう?かの時代は。

宮崎アニメの集大成って感じで。宮崎アニメどんぶりって感じ。
最後棟が崩れるところとか、ラピュタを彷彿させる感じ。ワラワラはこだまぽくてカワイイ。

二時間があっという間に感じるくらい、ファンタジーの世界に引き込んでくれるのは本当にジブリ流石だなあと思った。そうそう、こういうのだよっていう。

産まれる前の世界が未来なのか、地獄なのか黄泉の国なのかちょっとそこは良くわからないけど、主人公がヒミという母親の若い頃・生まれ変わりなのかはわからないけど、過去の自分の母親ともう一度再会して、夏子さんをヒミと取り戻しに行くのは良かったと思った。

それが自分の『母親』としての姿ではなかったかもしれないけど、ヒミは産まれた自分の息子と関われた訳だし。

あとヒミは自分の夫と再婚した夏子をちっとも恨んでないんだろうなと思った。勝手な解釈だけど。

ただ、当の夏子は自分の姉の子である主人公は心底では嫌っていたのだろうなとは思った。連れ子再婚よくあるあるみたいな。

キリコがワラワラたちを飛ばそうとしている所で、飛んだワラワラがペリカンに食われてしまう所は、妊娠して流産してしまう人達をこうやって表現してるのかなあと観てて思った。

あとは映画を見終わった後、答え合わせのようにネタバレ考察記事を見て、そっかそういう意味か~と思った。

主人公が学校で取っ組み合いの虐めを受けた時、そこまでの傷ではなかったのに、主人公が道の石を拾って、自らの頭に打ち付けてドクドクと血が流れるくらいの深い傷をつけて家に帰ったシーンがあった。そこの解釈がちょっとよくわからなかったのだけど、継母である夏子を暗に責める為に自ら付けた傷だと解釈してたり。

なるほど。主人公が傷のせいで高熱で臥せっている間、夏子はつわりが悪化して臥せってしまっていた。それも実は主人公のせい・主人公の思惑。彼の中に悪の心があったっていう。ほー・・・読み取る人の考察に関心してしまった。

ああ、あと!今回の映画の鷺のラフスケッチが本当に不可解だった。
どうして鷺の目が二つあるの???気持ち悪いんだけど!!!
映画を観てやっと謎が解けた。屋敷に住み着いてるアオサギがカパッと口を開けたらそこから半鷺の男が顔を出した時は仰天した。その鷺男の目が青鷺の口の中から見えていたって事が分かってスッキリした。

もう一度見たいか?と問われたらどうだろう。誰かに連れて行って貰ったら観たいかなあ。

ちなみにイオンシネマで観たのだけど、日曜の10時55分の回で、座席は半分も埋まっていなかった&年齢層は非常に高かった。
小学生なんて殆ど居ない。中学生と見られる男の子3人組が居たくらい。あとは20代30代それより上。そして座席は半分も埋まっていない。わお。


いやでも、宮崎駿はまた映画を作ると思う。これで終わりではない気がする。


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