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話の終わりを待てる余裕を 聴く力≒忍耐力≒信頼

皆さんは、周りの人から信頼される人になりたいですか?

……まぁたいていの人はそうなりたいですよね。中には裏切られるくらいなら信頼なんてないほうがいいという人もいますが。

他の仕事ももちろんそうですが、会計士という仕事は「信頼」が第一です。いくら知識や経験が豊富でも信頼感のない専門家に業務をお願いしようとは思いません。

今回は、周囲からの信頼を得るときの一つの考え方として「相手の話が終わるのを待てる余裕を持とう」というテーマで書いてみようと思います。

そもそも「信頼される人」とは?


「信頼される人になるにはどうすればいいか」を考えるには、まず「自分はこれまでどういう人を信頼してきたか」を考えるのがいいと思います。

家族、クラスメート、趣味の仲間、仕事の同僚など、今まで「この人は信頼してもいいな」と思える人が少なからずいるはずです。

ではどういった人が信頼に足る人であったか。

私の経験をいうと、何か悩み事や相談事項があったときに「自分の話を親身になって最後まで聞いてくれる人」をよく信頼していたように感じます。

ポイントなのは「最後まで」という点です。

話を途中で遮っていないか


独立する前ですが、組織であれば部門の先輩に業務の進め方について相談することが多々あります。

その際に、相談内容をスムーズに理解してもらうために、事前に話す内容を整理したり、参照する資料があれば手元に用意して置いたり、それなりに準備を進めるようにしていました。

なのですが、相談の時間になり、私が状況を説明している途中にも関わらずでその先輩が「あー、つまりこういうことかな」「それってそうじゃないよ」と、早々に理解した体を示したりアドバイスめいたものを言ったりする方がたまにいらっしゃいます。

話の続きを聞かないと相談事項の全体像が分からないはずの段階で途中で会話を遮られ、先輩の言いたいことを言われてしまうと、こちらとしては「話を最後まで聞いてほしいのにな」「言いたかったことが全部言えなかったな」という不完全燃焼で終わってしまい、先輩に対して「次回も相談しよう」というモチベーションがそがれる結果となりました。

これは、相談事項に対する回答が的を得ているか否かは関係ありません。

「話を最後まで聴いてもらえたか」という事実が、その人への信頼に大きな影響を及ぼします。

聴く力≒忍耐力≒信頼


頭の回転が速い人や知識が豊富な人であればあるほど、会話の途中でその趣旨を把握することに長けているでしょう。

このようなタイプの人は、話を聴き終える前から自分が伝えたいことが脳裏に浮かびがちです。

「この話を最後まで聴いたとしてもこちらが言うべきことは変わらないだろう」という感覚のもとに、相手の話を遮ってしまうという心理ですね。

人によっては「自分は相手の話の趣旨をすぐに理解できるんだぜグヘヘ」という自己顕示欲からそのような行動に出てしまうこともあるかもしれません。しかし、相談者にはそんなこと関係ありません。

言いたいことをぐっとこらえて相手の会話を聴くことに専念する、この忍耐力を持てるかどうか。

「自分は知識も経験も豊富で相談事項にもビシバシ答えているのに、なぜか人から信頼されていないように感じる」と思う方は、この点を振り返ってみるのもいいでしょう。

「まだこの人は言いたいことがあるかもしれない」「最後まで話を聞くと違った視点のアドバイスもあり得るのでは」という発想ができれば、相手は言いたいことすべて言い切ることができますし、「この人はちゃんと話をしっかりと聞いてくれる人だ」と感じ、信頼感につながるわけです。

もちろん、相談の内容には的確にこたえなければなりませんよ。

この「忍耐力」を持って聴くということはなかなかできることではなく、つい私も「あ、会話に割り込んじゃったな」と反省することが多々あります。

そんな時は「今自分は最後まで話を聴けていたか」と自分を俯瞰、メタ認知して振り返るようにしてます。そうすると次回の行動を修正することにつながるので。

メタ認知の重要さについては以前のブログで触れていますのでよければご覧ください。

~編集後記~
・ペン字
・昨日は月次決算支援の第5営業日目。私の関与はあと第6・8の2日間のみなので、残タスクの進め方についてクライアントと慎重に打ち合わせをしました。
・CPD ONLINEにて研修受講中「「IPOスキルアップ講座(第4回)」IPOの損得を経営者に理解させる方法」
・おもちゃを与えられて満足げなうちの猫

うむ、苦しゅうない(なみ)


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