AIの排除は「非人間的」。
【F-1レースでITを排除した愚】
F-1のレースでは、現状、ITを使ったレースのサポートは禁止されている。ホンダはその禁止規則ができるまで、エンジンだけでも数百カ所のセンサーをレース中に無線でピットのメンバーに送りレースを効率的に進めた。結果として事故も未然に防ぐなどで大きな成果を上げたのだが、IT禁止となったため、F-1から撤退した。しかし、世界の自動車は既にITなしでは動かないし、レース中だけではなく、クルマの開発過程で使われるITは関係ないのか?という問題だってある。
【AIは人間が作った人間の一部】
既に現時点で人間社会とITはもはや切っても切れない状況にある。AIがここに加われば、F-1のレースのピットのタイミングなども事前にAIが判断でき、レース全体を見通して、次はどんな走りが必要か、ということに答えを出し、人間のドライバーの代わりにロボットのドライバーが効率よく瞬時の判断ミスもなくレースを進める、ということもできるようになるのは、もうすぐだ。既にレースどころか戦争でのジェット戦闘機同士のドッグファイトのシミュレーションでもAIが人間を凌ぐ、という結果が出ているし、将棋、チェス、囲碁などでもAIが強すぎるために、人はもう勝てないため、AI禁止になっている。しかし、AIは人間が作った道具である。
【AI/ITは人間が作った道具だよ】
ITは短期間でここまで来たが、AIは人間の「道具」であるわけで、人間を模して動くが人間より強いのは当たり前なのであって、それを意図して作ってきたのは人間なのだから、こういった「レース」のピットで、電動ドライバーは使うのに、AIを使わない、というのはフェアではない。どちらも人間が作った道具なのだから。AIは決して宇宙人が作ってどこからか降ってきたものではなく、人間自身が作り出した道具だからね。
【AI/ITを使ってレースに勝ち生き残れ】
これからAIを使わない分野はなくなっていくし、世界中の「知」はネットワークで繋がり、それを効率的に全て使っていくので、これ以上はない人間の伴侶となるはずだ。時代はおそらく急激に良い方向に変わる。その急激さに、人間がついていけていないだけなんだろうね。だから、人間は「昔に戻す」という愚をすることになる。F-1でそれをやり、将棋やチェスでそれをやる。「昔に戻りたい」のは、気持ちとしてはわかるが、それをすると「負ける」のだから、だれもがそれをやらないわけにはいかない。いま、私たちとAIというのは、おそらくそんなところにいる。
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