僕たちがリモートワーク導入に込めた想い
自粛緩和に伴い出社を再開する企業さんが増えていますが、LIFE PEPPERでは6月以降も「原則リモートワーク」を続けていく意思決定をしました。
もちろんCOVID-19感染防止の観点もありますが、それ以上に飛躍のための戦略としてリモートワークをやっていきたい、という想いもあるんだよって話をまとめておきます。
2ヶ月間は受動的なリモートワークだった
LIFE PEPPERがリモートワークを導入したのは、3/25に小池都知事が週末の外出自粛要請を発表したタイミングでした。
COVID-19の感染拡大をうけて何度かリモートワークの練習をしていたこともあり比較的スムーズに移行できましたが、あくまで命を守るための選択であり、外的要因により強制的にやらざるを得なかったという点が大きいです。
実際のところリモートワークやってみてどうだったのよ
新規感染者数の減少、自粛緩和が現実的になってきた5月末に、今後の働き方を考えるために全社的なアンケートを実施しました。
結果としてはリモートワークにメリットを感じるメンバーが多く(90%)、
・移動時間の減少により仕事できる時間が長くなった
・雑音が少なく集中して取り組める
・通勤によるストレスが少なくなった
など効率に関する好意的なコメントがほとんどでした。
今後の働き方に関する質問では半数近いメンバーが100%に近いリモートワークの導入を、3割強のメンバーが60-80%のリモートワーク導入がいいだろうと回答しています。
この質問でも多くのメンバーがリモートワークにメリットを感じていることがわかりますね。
オフィス解約で話題になる企業さんも多いですが、LIFE PEPPERのメンバーはオフィスに一定の必要性を感じていることがわかりました。
リモートワークで集中できるメンバーがいる一方で、家だとどうしても集中できないというコメントや、一人暮らしのメンバーからは「単純に寂しい」という声も多く集まっています。
ワークスタイルに唯一の正解はない
メンバーからのアンケート結果、そして中長期的な事業戦略を合わせて、今後の働き方に関して経営層を中心に議論していたのですが、唯一の正解はないんだなと思いました。
30人ちょっとの社内アンケートでも、感じているメリットやデメリットにバラつきがありますし、Twitterなどを見ていても、
・リモートワーク継続を喜ぶ声
・久々の出社を喜ぶ声
どちらもあるので、絶対にこうするべきだ!とは言い切れません。
つまり働き方は、企業のフェーズや組織文化、そこで働くメンバーそれぞれの置かれた状況、メンバーそれぞれの性格によって最適解が変わるということです。
んなこと当たり前やろと思われるかもしれませんが、社内外問わず何でもかんでも意見を取り入れてしまうと、部分最適の寄せ集めでガチャガチャの制度が出来上がります。意外とこれに気づけないことも多いんじゃないですかね。
そんなガチャガチャな制度がワークするはずもなく、営利組織の至上命題である「利益を出す」ことが疎かになり、メンバーに利益を還元することができず、誰も幸せになりません。
改めて自分たちがどうありたいか(=ポリシー)と、◯年後どうなっていたいか(=ミッション・ビジョン+事業戦略)を見直し、LIFE PEPPERとメンバーの未来を真剣に考えたうえで意思決定をしました。
原則リモートワークを続けていく意思決定
前置きが長くなりましたが、上述のような議論を経て、タイトルにあるように原則リモートワークを継続していく意思決定をしました。
具体的には下記のようなスタイルです。
・原則リモートワーク(ミーティング参加に支障なければ自宅以外も可)
・月に1回のオフラインMTGを実施(チームやプロジェクト単位)
・月に1回の全社MTGと納会をオフラインで実施
・上記以外でもオフィスで業務をすることは自由
・営業など往訪が必要な場合はクライアントさんと相談する
完全なリモートワークではありませんが、月の平均出社数は2回ほどになります(回数は暫定ですし、しばらくは感染リスクも考慮しながら調整する予定です)。
家でなかなか集中できない、人と話せないことがストレス、という声もあったので、ソーシャルディスタンスに注意したうえでの出社は自由です。
オフィスの完全撤退なども考えましたが、アンケートの結果や2ヶ月間の運用を経てオフラインコミュニケーションのメリットも活用したいと思い、双方ミックスしています。
その他にも、
・メインオフィスは継続し、サテライトオフィスは解約
・リモートワーク一時金として30,000円を支給
・リモートワーク手当として10,000円を毎月支給
を決定しました。一時金や手当は自宅の環境整備や、高くなる光熱費や通信費の補填に使ってほしいなと思います。
意思決定の裏にある想い
冒頭でも言っていますが原則リモートワークを導入する背景には、もちろんCOVID-19感染防止の観点もありますが、それ以上に飛躍のための戦略としてリモートワークをやっていきたい、という想いがあります。
飛躍とは、組織(会社)の飛躍、個人(キャリア)の飛躍、どちらも含んでいます。
LIFE PEPPERは「海外マーケティング(越境マーケティング)」を本業にしている会社です。
日本企業さんの海外進出や、訪日外国人観光客の集客(ここ早く戻ってきてほしいな)のお手伝いをさせていただきつつ、最近では海外企業さんの日本進出や、海外to海外(中国企業の台湾進出など)のご相談も増えてきました。
海外マーケティングを生業にしている会社として、リモートワークでも高いパフォーマンスを発揮する = メンバーの物理的制約にとらわれず成果を出せるというのは、大きなアドバンテージになります。
今はまだないですが、海外支社の立ち上げや、海外在住のメンバーが仲間になるときに原則リモートワークは強い武器となるでしょう。
またテクノロジーの発達により、個としての価値比率が大きくなり、所属企業はもちろんのこと、居住地や国籍などの枠組みは緩やかに溶けていくことが予想されます。これは確度の低い読みではなく、不可逆的な既定路線と言えます。
そんな時代において、リモートワークで成果を出してきた経験や実績は、メンバーが活躍の場を次に移すときに追い風となるはずです(みんなとずっと働きたいなという気持ちはしまっておきます笑)。
他にも、
・コミュニケーションの記録により効率化を推し進める
・コスト意識を上げ高収益な体質になっていく
・COVID-19に限らず天変地異やパンデミックなど外的要因に強くなる = 変化に強くなる
上記を目指していく目的もありますが、やはり1番のテーマは「飛躍のための働き方戦略」になります。
さいごに
短い時間ではありましたが真剣に議論を重ねたうえで原則リモートワークに踏み切ったものの、やはりまだ完璧ではないと思っています。
ソフトコミュニケーションが少なくなることによる信頼関係やモチベーションの低下、成果主義に寄りすぎることによる組織内の摩擦などなど、立ち向かうべき課題は山積みです。
その課題は経営層やリーダーだけで解決することは不可能なので、メンバー全員が試行錯誤しながら建設的な意見を出していくことで、時間をかけてより良い仕組みにしていくしかありません。
リモートワーク継続を喜んでいるメンバーもいれば、出社に戻したいと思っていたメンバーもいるでしょう。
僕自身もウェットなコミュニケーションが好きなので、この2ヶ月間は単純に寂しかったですし、リモートにおけるマネジメントの難しさを何度も感じました。
それでもリモートワークは飛躍のために重要であることに異論はないので、腹を決めてやっていきたいと思います。
やったー!リモートワーク継続だ〜
うげー、まだリモートワーク続けるのか〜
などなど思うところはあるでしょうが、意思決定の背景も理解したうえで主体性を持って取り組んでくれると嬉しいですし、そのほうが個人としても成長して豊かな人生につながるはずです。
コロナショックの収束も見えず、さらに慣れないリモートワークを継続することになり大変ですが、全員で支え合い世界で勝てる組織にしていきましょう!
また全員で集まれる日を楽しみにしています
※2月末に実施した最後のオフラインでの全社ミーティング
この記事が参加している募集
\ ありがとうございます / いただいたサポートは大切に使わせていただきます!