エンディングノートが必要だと実感した話
昨年父が亡くなり、実家の片づけを手伝いました。50代になると他人事ではない「実家の片付け」や「終活」について、実体験を元に書きたいと思います。
亡くなった父は衣装持ちでした。古いスーツ(ほぼ新品)や大量の服や小物が残っていてたのを、私と夫で一気に処分しました。
父は膵臓がんの余命宣告から1年近く生きたのですが、頭は歳の割にしっかりしていて、自分が少しでも動けるうちにと、契約関係についてはかなり整理されていました。(わたしが手伝ったものもありますが)
生きているうちに解約できるものは解約し、わたしにも「あれとコレはここに書類があるから」など、何度も何度も繰り返し語っていました。
それでも、わからないものが出てくるもので、その都度母に確認するのですが、やや記憶が怪しくなっている母は、看病疲れも重なってか、酷く考えることに消極的で、その当時何を聞いても「わからん」と言うだけでした。
片付けの途中で見つけた書類(母のもの)を見て、これは契約してるの?案内だけ?」と聞いても
「わからん」
「知らん」
「見たことない」
ばかり・・
仕方なくその書類に記載されている番号に電話をかけて確認すると、契約していて毎月カードで支払っているなどザラにありました!
その後、「契約してるみたいよ」と言うと、「契約してるよ」と当然のように言われるんですけどね。←その都度ハイ?ってなっちゃう
「クレジットカードは1枚しかもってない」と言っていたのに、別のカードの年会費が引き落とされていて、解約の電話をさせたり。
(本人が電話すると話が早い)
そしてまだ他にも色々出てくる・・(笑
そんなことが何度もあって、父関係のものを整理したときに、一緒に見えてきた母のものも都度ファイルにまとめるようにしました。
郵便は捨てずに見せてもらうようにしています。
がんで余命宣告を受けたことで生前整理できた父は、もしかしたら良かったのではないかと思います。
認知症であったり、突然亡くなったり・・そんな時、残された家族は何もわかりません。
今時はデジタル遺産や、サブスクの契約など、紙が残っていないので特にややこしいですしね。
そして、まだ家族がいれば最悪電話などで「死んだ」事を告げることもできますが、独り身だった場合だれも解約してくれないカードからサブスクの月額が支払い続けられる・・。怖いですよね。
わたしも副業がほとんどデジタルなので、コロナが始まった時に少しはまとめましたが、それ以降増えたものもあります。なにもしないで生きられませんしね。
そして、母のように認知に問題が出てくると、ネットで手続きしている類のものは、解約すら自力で出来ないようになってしまうだろうと思うと、家族がわかるように、URLやパスワードなどを残しておくのは大事だなと感じます。(ネットバンクとか、家族が知らないとそのままになってしまいますから)
これから少しずつ問題になり、対策も練られてくるでしょうけど、いつ死ぬかなんて誰もわかりませんからね。陰気な話ですが少しずつ整理してみても良いのでは?と思います。
実際書き始めると思った以上に量があって、心が折れそうになりますが。本人が大変ってことは、家族はもっと大変ですしね。
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