写真家木村琢磨先生のワークショップに参加してみた。
こんにちは!皆様のNori-Streetです!
11月26日(土)写真家木村琢磨先生が主催するリコーイメージング株式会社様の名機種GRⅢxを使ったワークショップが福岡県福岡市中央区天神で開催されましたので、ワークショップのレポートをさせていただきます。
今回はGRⅢx(40mm)縛り+テレコンバージョンレンズ [GT-2](75mm)の為、普段愛用のGRⅢ(28mm)は左のポケットにしまったままの撮影です。
※今回、写真は全てイメージコントロールのポジフィルム調を使った撮って出しを使用しています。
まだ、名機GRを御存知でない方は是非こちらの映像をどうぞ!
天神界隈探索開始
貸会議室に集合し、木村先生より1日のスケジュールを聞きつつ、愛用のGRⅢと本日お世話になるレンタルのGRⅢxをほぼ共通の設定に変更しました。
普段使用しているGRⅢ(28mm)と比べGRⅢxは40mmの為、約2倍程、被写体との距離感が短くなります。
まずは画角ならしの為、気軽に街スナップです。それにしてもポジフィルム調、赤色の発色が良いですね。
40mmの視点を凝縮した感じも良いですね。ホワイトバランスを完全に愛用のGRⅢと同じ(ホワイトバランスがマルチパターンオートでG6A14)にしたかは忘れましたが、GRⅢxの方が若干ですが色が濃く感じますね。秋を感じられるこの色合い結構好きです。
木村先生はテレコンバージョンレンズ [GT-2]を使い70mmで更に視点を凝縮した撮影をされていました。
木村先生曰くGRⅢxの露出はアンダー気味が好きとの事でしたが、私も同じですね。アンダーに寄せる事で発色がより濃くなる感じが好きです。これはGRⅢでも同じ現象がみられると思います。普段の撮影でもプラスの補正よりも圧倒的にマイナス側にいじってます。マクロモードで魅せる金属の質感、光、錆、シャープに写るレンズと相まって日常の物をGRでキリトルだけで芸術品に変えてくれます。
指で確認している時刻表の時間が気になったので、撮影データから時刻を確認してみたら約1時間前にバスは行ってしまったようでした。何気ない休日のドラマです。
注目して欲しいポイントはわかりましたか?二人が同じ歩幅とタイミングで左足を上げている瞬間とその影です。この写真から二人のリズムを感じませんか?植物の色、かといって寒すぎない感じの周りの人の格好。天神の秋です。
天神地下街
天神地下街凄くオシャレですよね!19世紀のヨーロッパをイメージしてデザインされており、コンセプトは劇場との事です。どうりで照明が薄暗いわけですね!この薄暗さのおかげでショーケースの洋服そして小さい灯りが粉雪のように反射して一足早いクリスマスのムードを際立たせてくれます。白黒やセピアも合いそうですね。ここでも木村先生が参加者の方に撮影ポイントを説明し皆様、色々な視点で撮影をしました。
天神中央公園
GRⅢxのマクロモードを使用すれば、12㎝~24㎝まで近接撮影が可能です。
そのままの操作でレンズを交換したかのような新しい表現ができますので撮影を飽きさせません。この写真は日中普段滅多に使わないF値2.8で前と後ろにボケを付け秋の一部分をクローズアップしてみました。
28mmのGRⅢだと木の上の部分が広く遠く写りますが、40mmのGRⅢxだと程よい距離感に写ります。さすがにGRⅢを持って木によじ登るわけにもいかないので距離的な問題をクリアする為にもGRⅢxがあると心強いですね(笑)
どこにNori-Streetが隠れているかわかりますか?可能な限り木と一体化してみました(笑)扇状に広がっている木の枝を撮りたかったのでこうなりました。もうちょいローアングルで撮っても良かったかもしれないですね。この構図でGRⅢを使った場合、左端下から真ん中あたりの余白が気になる写真となる為、GRⅢxの使用は適任です。
飛行機が飛んできたので、とっさに撮った写真です。しかし、注目して欲しいのが右下に出ている紅葉の様に燃える優しいフレアゴーストです。GRのレンズは非常に優秀な為、意図的にフレアを入れようともなかなか入ってくれないんですよね。なので偶然が重なった秋の一枚となりました。
アクロス福岡
普段であれば街と人の写真となるのですが、私は人から影響を受けやすいのか木村先生が自然を撮るとつられて街よりも植物に目がいってしまいました。ポジフィルム調では更にコントラストのついた色合いがはっきりと出るので自然と上達した気になり撮影が捗ります。
一見するとイメージコントロールのモノトーンを使用したかのように見えますが実は設定はそのままで、ポジフィルム調を使用しています。あえて影でモミジを表現する事で、見ている方それぞれのモミジの色が想像できるのではないでしょうか。影なので穏やかな日差しと相まって葉の輪郭が若干ぼやけ、あたかもソフトフィルターを使ったような優しい写真に仕上がりました。
ここアクロス福岡の屋上から撮った写真が、私Nori-Streetが福岡に来てから撮った最も高い位置となります。街が凄く綺麗で整った福岡市内ですが高い場所から見るとすぐ目の前には山で反対側は海でした。どうりで食べ物が美味しいわけですね!自身の目で確かめた事でより魅力を感じた街です。
写真講評会
ここでは、木村先生に写真を提出し先生から参加者一人一人丁寧に講評頂けました。では私が提出した写真をご覧ください。
敢えてこの写真を講評会に提出してみました。実際、参加者の皆様がどのような写真を提出するか予想しつつ、恐らくですが誰とも被らないであろうNori-Streetが撮る普段のストリートスナップである、時代背景や場所等がわかる情報量の多い写真に寄せました。風景の面でもバスの窓にビルが魚眼レンズのように映っています。そして、予想的中で誰とも被りませんでした(笑)「福岡の日常」という事で何の変哲も無い写真ですが、数十年後に見たら最新のバスに変わっていたり、マスクが外れていたりと過去を懐かしむ時が来るのでは無いでしょうか。
木村琢磨先生の講評
日常を捉えた写真だが、正面からガッツリと撮るのではなく、人の後ろ姿や、足元等、敢えて顔の映らない部分で伝えるドラマに視点を変えてみるのも面白いのではないか。とご提案頂きました。確かに基本は正面から堂々とカメラを構え被写体と向き合う事を心掛けていましたが、部分的な切り取りをする事で、見ている人に更なる想像力を沸き立たせる写真も面白いと思いました。
最後に木村先生ワークショップの感想
私自身、プロのカメラマンのワークショップに参加したのが初めてでしたが、木村先生、参加者皆様の人柄がとても良く、非常に楽しくあっと言う間の一日に終わりました。撮影の際は木村先生がポイントを教えてくれたり、地元の参加者の方が街の解説をしてくれたりで、観光と撮影そして交流と深く学べたワークショップとなりました。参加者の皆様の提出した講評作品からは、秋の1コマを感じる事ができ、色合いや視点の気付きの面白さを改めて実感しました。そして私はせっかくレンタルしたテレコンバージョンレンズ [GT-2]を装着する間もなく終了してしまいました(笑)
写真家木村琢磨先生、参加者の皆様、リコーイメージング株式会社様よりスタッフの皆様、大変有意義な時間をありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?