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20代の詩(nori)

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noriが20代に書いた詩。学生時代の次。
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2023年1月の記事一覧

【詩】ひとりの美術館

ひとり黙々と歩いている

一枚 また一枚と

気に入った絵画の前で立ち止まる

何時間居ても飽きない

そう思うと目が覚める

ひとり探していたものは

結局一度も手に入らぬまま

記憶の中の置き場所へと片付けられる

一生変わらないのか

それが嫌で僕は目を開ける

©nori

2009/09/23

【詩】しゃぼん玉

どこに飛んで行くのか分からない

いつ消えるのかも分からない

不安定なものの中に

生きる意味があるような気がした

どんな形になるのか分からない

目に映るものが本当なのかも分からない

不規則なものの中に

僕だけの生き方があるような気がした

どこまでも高く舞い上がるのか

一瞬のうちに消えてしまうのか

どちらが正しいとかじゃなくて

みんな平等だって言っている気がした

©nori

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