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朝から茶道。清々しい朝。

今日は珍しく早起きをした。なぜなら朝7時から「京町家コテージkarigane」さんが主催する、インスタライブを使ったオンライン上でのお茶会にお邪魔させてもらったからだ。

京町家コテージkariganeさんは5月2日をもって3周年を迎えたそうだ。おめでとうございます。その祝いの意味を込めて我々客人に対して盆手前をしてくれた。

このkariganeさんは私がフォローしている下岡広志朗さんと奥様が運営する宿泊施設で、国産や京都産の材料やセカンドハンドの建具や木材や土をできる限り使用したこだわり抜いた建物だそうだ。(下岡さんの記事も是非読んでみてください!京都のオシャレな宿などを紹介してます!)

インスタライブで少し拝見したが、とても雰囲気が良く落ちついた造りだった。京都を訪れた際はぜひ利用したい。

筆者自身も高校生の頃、茶道部に所属していたのでお茶の世界にはとても関心がある。下岡さんのする手前は表千家のもので、私が習った裏千家とは少し異なり、また久しぶりに見るお手前と高校の頃の思い出を重ね合わせ、新鮮なものと懐かしいものが同時に込み上げ、得も言われぬ感情と共に始まった一日だった。

下岡さんと出会ったのは数日前、偶然私の自己紹介の文にスキをくださり、訪れた時に面白い人が居ると感じた。そしてinstagramを覗いてみると今日お茶会を開くのを昨日知った。

こんな具合の偶然の出会いだ。下岡さんのことを、たかが数日前に知った私が記事を書くのも変な話だが良いのだろうかという疑問はある。しかし私は書きたいから書くことにする。

ちなみに、今日の手前で使われたお茶は柳桜園さんの「常磐の昔」という抹茶で、棗(お茶の粉を入れる容器)は駒塗りが特徴の可愛らしいものだった。

茶碗は安南茶碗というもので、高台が特徴的な茶碗だ。これは昔、ベトナムで現地の方が普段使いしていたもので、昔の茶人がこれを道具として使うと面白いのではないかと思い、お茶の世界に来たそうだ。

軸は、「十牛図(じゅうぎゅうず)」の6番目のものであろう。「十牛図」とは、悟りにいたる10の段階を10枚の図と詩で表したもので、「真の自己」が牛の姿で表されているため十牛図といい、真の自己を求める自己は牧人(牧者)の姿で表されているものである。選んだ理由としては今の田植えの時期にふさわしいからだそうだ。

何だが日々自分探しをしている私に響くもので、今日この作品に出会えたことに運命的なものを感じた。

花は、白く綺麗な小手毬(こてまり)と紫が鮮やかな都忘れ(みやこわすれ)という花だ。

小手鞠

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都忘れ

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ただお茶会に参加しただけでなく、茶道の手前の違いを知り、昔習ったことを思い出し、茶碗の歴史を知り、美しい絵に出会い、花の名前を知れた充実した朝だった。そんな朝だった。



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