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理由は何でもいい。カチッサー効果とは?


心理学整理シリーズ、カチッサー効果について

カチッサー効果(英: Automaticity)とは、ある働きかけによって、深く考えることなしに、ある行動を起こしてしまう心理現象。


人は何かしらの刺激によって体に染み付いたパターンに沿って行動を取ってしまう、と考えられています。


カチッ・サー効果という名前は、

この様子を、再生ボタンを押され、テープが再生される様子になぞらえたもので、テープレコーダーの再生ボタンをおす「カチッ」という音と
テープが回りだしたときの「サー」という音をつなげてカチッ・サー効果と読んでいます。



実験①:エレン・ランガ―のカチッサー効果実験

心理学者のランガーによって、次のような実験が行われました。

実験者は、コピー機に並ぶ順番待ちの列の先頭へ向かい、次の3通りの言い方でお願い事をしました

1.「すみません、5枚だけなのですが、先にコピーをとらせていただけませんでしょうか」
2.「すみません、5枚だけなのですが、急いでいるので先にコピーを取らせていただけませんでしょうか」
3.「すみません、5枚だけなのですが、コピーを取らなければならないので、先にコピーを取らせていただけませんでしょうか」

1は、用件のみで普通にお願い

2は、本当の理由

3は、もっともらしいが、理由になっていない理由を付け足してお願い


実験における承諾率

1は承諾率が60%でした。

本当の理由を添えた2の場合は、94%

そして理由になっていない理由の3の場合も、承諾率は93%

となりました。

コメント 2020-04-05 182646

カチッサー効果のポイント


実験からわかるカチッサー効果のポイントは、

理由は“なんでもいい”ということ

実験でもほとんどの人が、「よくわからないけど、理由があるみたいだから…」と判断してOKしました。


結論

カチッサー効果では、自分が他人にしてほしいことや頼みたいことを要求するときに、何かしらの理由付けをすることにより、相手に承諾されたり承認されやすくなる

コメント 2020-04-04 183708


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