泣いたカラスがもう笑うような朝

　どうにもこうにも、もやもやして収まらない静かな怒りを抱えていた。

特定の誰ともない、人間関係の小さなストレスが、積もり積もって怒りの感情にすげ替えられているような感覚。

おかげで起床後もいまいち乗らず、どうしたもんかなと思いつつ、ならばと思い切って筆を捨て、散歩へ。

携帯も財布も持たず、ぶらぶらと散策。たまに立ち止まり、深呼吸。

冷たいけど澄んだ空気が心地いい。

帰った後、お気に入りの自転車をピカピカに磨きあげたら、いつの間にか怒りはどこかへ消えてしまっていた。

こんなものか。こんなものだ。

良い一日を送れそう。

今日はこんなところで。