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イメージでつかむGAパラメータ

こんにちは。toC商材・サービス系のマーケティングをしている、のらりくらりOLです。

イメージでつかむシリーズ、今回はGoogleAnalyticsパラメータ(以降GAパラメータ)について。というか今回は「イメージ」じゃなくて「とにかく覚えて」という話になってしまうかもしれません。でもパラメータって自分もよくつまづいていたし、個人的に「ここちゃんとわかるように書いてある記事が見つけられなかった!」というポイントがあるので、そこにフォーカスして書きます。

■難しいことサヨナラ!イメージのみで説明、GAパラメータ編

GAが計測ツールであることや、そのGAでどういったデータがとれるかについては、わかりやすい記事がいくつもあると思いますのでそちらをご参照ください。

「web広告でまず最初に設定の必要なタグ類やCookieについてそもそもよくわからない」という方は以下のポストをご参照になってから、当ポストを読み進めていただいたほうがいいかもしれません。

イメージで掴むCookie
イメージでつかむリマケタグ
イメージでつかむCVタグ
イメージでつかむタグマネージャー

今回も、「自分の中の抽象的な理解としてはこんな感じ」という内容をめちゃめちゃ平易に説明しているゆえ、多少強引になっている部分もあるかと思います。その点ご容赦いただきつつ、「それにしてもここヘンだよ」というところがあったら@NorarikurariOL までそっとご連絡いただけるととてもありがたいです。

■パラメータとは?

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パラメータとは厳密には「変数」のことらしいのですが、ここまで込み入ったレベルでの説明は私にはできないです。webサイトやweb広告に従事する人としてざっくり掴むとしたら「URLの”?”以降にくっついている文字列」という理解でよいと思います。以下例だと太字の部分です。

例)
https://note.com/ ?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=test
※便宜上"?"の直前に半角スペースを入れていますが、実際は不要です。


ちなみにもともとのURLに”?”が入っている場合は、"&"以降の文字列がパラメータです。検索窓の中の記号に"?"だけしかない場合はその後ろがパラメータ、"?"も"&"もある場合は"&"以降がパラメータです。とりあえず、「"?"は1回しか使えないんだ」くらいの感覚で大丈夫です。

■パラメータで何ができる?

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ちょっと強引ですが、このイラストの左側の男性がパラメータをくっつけたURL、右側の女性がGoogleAnalyticsだと思ってください。笑

通常、URLをたたいただけではその人がどこからどうやってきたのかはわかりません。そんなとき、パラメータに「google」とか「cpc(リスティング広告のこと)」とかの情報をURLと一緒にもたせておくと、「このURLに来た人はgoogleのリスティング広告からきたよ」ということをGA側に認識させることができるイメージです。

例)
https://note.com/ ?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=test
※便宜上"?"の直前に半角スペースを入れていますが、実際は不要です。

この例でいうと、
https://note.com/ にきた
https://note.com/ に飛んでくるきっかけをつくった参照元(utm_source)は「google」
https://note.com/ に飛んでくるきっかけをつくったメディア(utm_medium)は「リスティング広告」
https://note.com/ に飛んでくるきっかけをつくったキャンペーン(utm_campaign)は「test」
となります。

■参照元、メディア、キャンペーンは必須

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パラメータをつけるなら、参照元(utm_source)、メディア(utm_medium)、キャンペーン(utm_campaign)は必須です。

また、URL直後にくるパラメータは"?"で、以降のパラメータは"&"で区切ります。パラメータの順番自体は前後しても大丈夫ですが、基本的には参照元、メディア、キャンペーンの順でつけるケースが大半のように見受けられます。

OK例
・?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=test
("?"と"&"を順序正しく使っており、参照元・メディア・キャンペーンの順になっている一般的なケース)
・?utm_medium=cpc&utm_campaign=test&utm_source=google
("?"と"&"を順序正しく使っているが、参照元・メディア・キャンペーンの順が前後しているケース。計測はできるがあまり見ない。)

NG例
・&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=test
(すべて"&"でつないでいるのでNG)
・&utm_medium=cpc&utm_campaign=test?utm_source=google
("&"と"?"が前後しているのでNG)

参照元、メディア、キャンペーンの他に、リスティング流入時のキーワード(utm_term)とクリエイティブの違いやメール内のリンク位置が上か下かなどの情報をもたせられるコンテンツ(utm_content)がありますが、これらは必須ではありません。

■メディア(utm_medium)のつけかたが悩ましい?

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参照元(utm_source)は「google」とか「yahoo」とか「facebook」とか「twitter」とか入れればいいのであまり迷わないと思うのですが、メディア(utm_medium)は私は長いことよくわからなかったです。ここについてはヘルプページはこうなっていますが、これがもう個人的には難しくて…(笑)。

平たくいうと、GAの流入元のチャネルには「Paid Search」「Social」「Affiliates」などの大カテゴリがあります。要は、「GAでもともともっているメディアの大カテゴリの中でどこに入れることにしたいか?」で決めると考えると多少イメージしやすくなると思います。「YahooとかGoogleとか分けなくていいから有料広告(Paid Search)のデータをまとめて見たい」みたいなときに、大カテゴリを見ればよいのです。

ただ、大カテゴリだけ見ても結局ドリルダウンして「Yahoo!はこうだな、Googleはああだな」という話をすることがほとんどなので、私は大カテゴリはほとんど見ておらず各チャネル(YahooとかGoogleとか)の粒度でデータを見ます。

ちなみに私は「Paid Searchのcpcとppcはどう使い分けたらいいの?」という疑問を持っていた時期がありました。utm_medium=cpcかutm_medium=ppcかutm_medium=paid searchにしておけば「Paid Search」にデータが入っていくのですが、「cpcとppcとpaid searchがわざわざ別々にあるんだから、きっと使い分けがあるんだろう」と思っていたんです。

これについてはどれもほぼ同じ意味で使われているので、結論、社内で使う文字列を統一して決めておけば問題ありません。個人的な印象ですが、一般的にcpcがふられていることが多いと思います(国外はわかりませんが、国内の印象)。またちなみにですが、キャンペーン(utm_campaign)についてはGAサイドのお決まり事はないので、完全に社内でどんな命名ルールにするか決めて運用すればOKです。

個人的に公式よりこのあたりのことがわかりやすく載っているかなと思ったページがあったのでご参考までに貼り付けます。「2. チャネルグループに分類するためのutmパラメータ」の箇所がここまでで話題にしていた部分です。

https://blog.siteanatomy.com/2018/11/parameter-settings-for-channel-grouping.html

■その他注意事項

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ここも私がしばらくよくわかっていなかった部分なのですが、「パラメータをつけると流入元データがとれるのはわかった。じゃあ、GAのトラッキングタグはどこに埋まっていればデータがとれるの?」と思っていました。これも例を入れて補足します。

例)
noteの記事から自分が販売している商品のページへ飛ばしたとした場合

・パラメータは自分が販売している商品ページへのリンクURLにくっつけます。
・GAのトラッキングタグが埋まっているべきなのは、noteの記事ではなく、ユーザーの着地先のページ(この場合は自分が販売している商品のページ)です。

いま思えば当たり前なのですが、GAはデータを取るべく待ち構えているキャッチャーであり、データを打ち返すバッターではないというイメージでとらえるとよいです。なのでパラメータをくっつけて飛んできてくれたURLをパラメータとともに情報キャッチできるように、着地するページにGAタグが入っているようにしてください。

もうひとつ補足で細かいところですが、パラメータは大文字小文字を別々に認識するため、小文字で揃えることをおすすめします
たとえば、以下は全て別々のデータとしてGAに認識されてしまい、分析が大変面倒になります。

utm_source=Yahoo!
utm_source=yahoo!
utm_source=yahoo
utm_source=yahoo!

なので極力記号等は入れない小文字がおすすめです。とはいえすでに過去脈々と「Yahoo!」にしている、なんて場合は以降も「Yahoo!」を踏襲して良いとも思います。とにかく、毎回大文字小文字および記号が入ったり入らなかったりすることは避けるようにしてください。また、日本語は文字化けする可能性があるので、参照元・メディア・キャンペーンいずれも英数字での設定が無難です。


長々となってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。もともと自分で「書こうかな」と思っていたweb系の「イメージでつかむ」シリーズはこんなところですが、また思いついたら追加するかもしれません。

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