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【50代の大学生日記 第51話】卒業旅行? いや終活旅行? (中編)

 福生をあとにした私が次に向かったのは浅草でした。私は落語が好きで、東京へ行くときはたいてい、浅草演芸ホール新宿末廣亭池袋演芸場といった寄席へ立ち寄るので、浅草へはちょくちょく行っているのですが、浅草寺を参詣したのはたぶん30年ぶりぐらい。現在の戸籍上の妻と結婚する前に「花やしき遊園地」にいっしょに行ったような記憶があるので(どんなシチュエーションだったか思い出せないが・・・・・・)それ以来かもしれません。
 ということで、まず訪れたのは金龍山浅草寺

浅草寺仲見世

 しかし、そこらを歩いてる人は外国人観光客ばかり。どこへ行っても外国人観光客まみれの京都から脱出してきたというのに、この風景は毎日見ているデジャブーのようで萎える・・・・・・

スカイツリー

 浅草寺の境内からはこんな風に東京スカイツリーがよく見える!
でも、このように視界にビルがあると遠近法が混乱して、スカイツリーがどれほど高いのかよくわからず、スカイツリーのありがたみがよくわからない。
 というわけで、夜の部が始まる少し前に浅草演芸ホールへ「学割」で入場。この寄席は落語協会(落協)落語芸術協会(芸協)が交互に主催興行をしており、1月11日~20日の「二之席」は芸協の主催でした。私は知らなかったのですが、正月特別興行は1月10日までではなく、「二之席」もふだんとは違う特別編成なのだそうで、芸協のメンバーが入れ代わり立ち代わり出てきます。昼夜入れ替えなしなので、その気になれば朝から晩までず~っと落語を見ていることもできます。 

二乃席プログラム

 持ち時間が少ないので古典落語の名作をたっぷりと聞かせるような出し物はないのですが、昼の部のトリは春風亭昇太師匠(芸協会長)、夜の部のトリは三遊亭小遊三師匠(芸協参事、桂歌丸前会長が亡くなったあと昇太会長になるまでの間の会長代行)という「笑点」でおなじみの豪華メンバー。ほかにも昔昔亭桃太郎師匠柳亭小痴楽師匠桂米助師匠(いわゆるヨネスケ)ばかりか、色物でもナイツ、ぴろき、北見伸、東京ボーイズといった先生方を生で見ることができて大満足です。大トリの小遊三師匠が「今日は昼夜全部で53席あったそうですが、まさか朝10時半から夜の9時まで全部見た人はいないでしょうね?」と客席に問いかけると、驚いたことに手を挙げている人が何人かいました。私は体力的にムリだな。夜の部だけでもときどき意識を失っていたし・・・・・・
 実は今回も、一日通しで見るのはしんどいけど、一日めに夜の部を見て、次の日に昼の部を見ようと企んでいたのですが、この調子で入れ代わり立ち代わり出てくる芸を次の日も見るのかと思うとしんどくなってきたので、昼の部参戦はこの時点で諦めました。
 では二日めはどこへ行ったのか? 後編へつづく。

浅草演芸ホール




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