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【就活生向け】新聞記者の仕事って①

記者のイメージ

皆さんにとって『記者』ってどんなイメージなのでしょうか?

「かっこいい!」「忙しそう…」「高収入?」「自由!」

良いも悪いも色々なイメージがあると思います。最近では悪いイメージが先行している気がしますが…

とにかく、記者がどんな仕事をしているのかは、あまり知られていない気がします。私も学生時代は良く分かっていなかったなあ…と、今になってあらためて思います。今回は記者の仕事内容について書いていこうと思います。


新聞記者の仕事って

記者は基本的に「取材をして情報を発信する」仕事です。…当たり前のことを書いてますが、情報を発信する媒体で、仕事内容が大きく変わってきます。

記者と言えばまず思い浮かべるのは『新聞記者』。新聞記者の一番の仕事は紙面に載せる記事を書くこと。

新聞の紙面には締め切り時間があり、新聞記者はこれに追われる毎日を過ごしています。新聞社にもよりますが、朝刊は午後9時~午前1時夕刊は午前11時~午後1時まで段階的に締め切られます。この時間帯の新聞記者はかなりピリピリしているので、御用の方はなるべくこの時間帯は避けた方が得策です。

一方、年々新聞の売り上げ部数が落ち込んでいる状況から、最近ではデジタルの記事にも力を入れていて、ネタの重要度に応じて、速報性を重視したい場合はデジタルに記事を先出しすることもあります。これは正直、2~3年前からは考えられない変化になっています。それだけ業界がひっ迫していることが想像できます…

実はネット記事の多くは新聞社や大手マスコミのデジタル記事が元ソースになっていることが多く、一次的な情報を仕入れる力はまだまだあるなと思いました。


採用~ステップアップまで

大手全国紙になると全国各地に記者を配置しています。この全国的な取材網が新聞の強みにもなっています。

大手では記者職を独立して採用していて、採用後最初の3~4年ぐらいは地方の小さい支局で勤務し、主に警察や県政等を担当することになります。その後、名古屋・福岡・仙台等の大きな主幹局に勤務し、30歳前後くらいで東京に優秀な記者が集められます。(勿論、全てが当てはまる訳ではありません。)

官僚の方は若い時に地方に出向になっていることが多く、地方で一緒になった時に仲良くなった取材先が、東京に戻った時に助けてくれる。なんてこともあるので、出来るだけご縁を大切にしていきましょう。

余談ですが、縁もゆかりも無いところで20代前半~後半にかけて過ごすことになるので、同じような境遇の他社記者ともすごく仲良くなります。場合によっては他社記者同士で結婚するということも多いです。NHKも同じように記者職を独立採用し、全国展開をしていることから、NHKと新聞社のペアなんかもちらほらと。

横道に逸れましたが、新聞には大きく分けて、政治部・経済部・社会部・スポーツ部・科学医療部・地域報道部等の取材部門があります。この取材部門はかなりの縦割りで、部門をまたぐ異動はないわけではないですが、なかなか珍しいです。最初に足を踏み入れた部門で将来のルートがある程度決まってしまいますね。

その後、40代中盤に差し掛かると、デスクにあがる人もいれば、ずっと現場の記者で居続けることを希望する人、独立する人もいます。この辺で皆さん、一度記者人生の転機を迎えるそうです。


今回は新聞記者の表向きの仕事内容だけざっくり書いていきました。細かい話はまた次回以降書いていきたいと思います。

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