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【自然栽培で家庭菜園】最後の夏

前回は、新しい畑での土づくりの記事を書きましたが、
8月末までは、元の畑での野菜作りも楽しんでいました。

自然栽培で迎える初めての夏。
カラ梅雨の猛暑で、大丈夫か?というドキドキもありました。

結論からすると、意外とイケた!というのが正直な感想です。
まず、大好きなキュウリ。
通常よりも成長は遅く、脇目の数は増えなかったものの、
7月中旬頃から、次々と実を成らせ、この暑さの中
8月中旬まで頑張ってくれました。
実も大振りではないけれど、パリパリの皮にぎゅっと詰まった果肉で、
瑞々しさはこれまでで一番だったかも。

中玉トマトは、イマイチ。
味は美味しかったものの、
私の誘引不足で、8月上旬に成長点がぽっきり折れ、
それを機に衰弱して終了してしまいました。
収穫数も少なかったので、来年リベンジというところでしょうか。

トマトは美味しかっただけに、中途半端に終わって悔しい

そして、最後はナス。
これは、かなり満足!
あまりに元気が良くて、8月末の退去時に、
撤収せずに次の契約者に楽しんでもらいましょう、
と言ってもらえたほど。

茄子は豊作♪

それほど難なく育った原因は、
おそらく残留肥料があったからではないか?と思います。
有機や慣行農法から自然栽培に切り替えた場合、
1年目は残留肥料でうまくいき、2年目が勝負の年と言われています。
今年は私にとって1年目。育ちやすい環境だった、ということです。

ただ、総じて言えることは、
自然栽培は、とてもゆ~っくり成長する、ということ。
特に定植して1か月半くらいまでは、
苗の成長が遅く、葉が黄変したり、花が落ちたり、
大丈夫?と心配になるほど。
ただその時期をうまく乗り越えると、多少虫食いがあったとしても
しっかり育っていくように感じました。

まずはその場所に根を張り、
必要な栄養を吸収して、土台を作る。
目に見える部分はそのあと。

シンプルな優先順位には、潔さすら感じます。

人の手が最小限である自然栽培だからこそ、
よりハッキリと感じることができたのかもしれません。

と同時に、いつまでも自分に自信が持てず、
他人と較べてばかりいる私自身の姿が
よく見えてきてしまいました。
そもそも自分自身の土台ができてないということなんですよね。

よもや野菜を作っていて、そんなことを気づかされてしまうとは。。。
最後の最後に、手厳しいアドバイス!

そもそも、ここは、植物の知識もなく、畑経験もなかったド素人の私を
ここまで畑好きにさせてくれた場所。
たった10㎡ではありますが、たとえこれからどこで畑を続けようとも、
この2年半で得た気付きや体験は、一生忘れることはありません。

楽しかったことも、残念なことも、たくさん経験させてくれて、
本当に有難う。

きっと、また誰かがここで、以前の私のように
畑の楽しさに目覚めるときが来るのだろうな。

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