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足助のおばさん 田舎暮らし 248

「親が住まなくなった実家が片付かない」という類の話題に事欠かない昨今です。2年前に母が熱中症にやられて以来、私もぼちぼち実家のいらないものに手を付けています。もっとも、弟がまだ生活の拠点にしているので片っ端から片付けるというわけにもいきません。
先日はキッチンにある押し入れから「古い小豆・黒豆」「古い純粋水飴」を足助まで持ち帰りました。小豆と黒豆は虫食いのない状態だったので、ひょっとしたらおばあさんが煮るかもしれないと思ったのですが、義妹が持ち帰ってくれたようです。おばあさんが一番頼りにしている義妹です。彼女なら小豆も黒豆も上手に煮てくれることでしょう。
水飴の方は、30年近くも前ですが、同じものを私も北海道の親戚からもらいました。まじりっけなしの透明な水飴で、まだ小さかった我が家の子どもたちに寒天に溶かしておやつにしました。「還元水飴」とは全く別物の美味しさでした。
実家にあったのもおそらく同じく30年前のものです。缶詰でしたのでもしかしたら無事かもしれないと思ったのですが、昨日開けてみたら蜂蜜色になっていて分量も半分ほどになっていました。また、缶切りを使った際に錆が中に落ちて、まあ、口に入れるのは無理だろうと判断しました。
子どもが幼かったころには完全に専業主婦でしたので、「食品添加物を避けて手作りおやつ」に励むママさんでした。食パンを焼くために買った型が今も足助の我が家の戸棚にあります。
何年かしたら今度は息子か娘が「お母さんはこんないらないものまで買っていた」と文句を言いながら金属ごみにするのでしょう。(2021年5月17日 記)

(元ブログ 純粋水飴: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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