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Dietary Restriction ーアレルギー以外の食事制限

クリスマスパーティの準備あれこれ

前回の記事で、会社のクリスマスパーティ準備に関することを描いたけど今回もその続き。

2019年以降開催されなかった、我が社のクリスマスパーティ。手配を着々と進めるにあたって、前任者が残したファイルを見ていた。そのファイルには「Aさんー甲殻類アレルギーあり、Bさんーナッツ類のアレルギーあり。Cさんーベジタリアン」と記載されているものがあった。
外国籍の社員が多い我が社は、食事のことになると細かい配慮が必要になってくる。外国人と働いていると、アレルギー以外の食事制限への確認は絶対で、怠るとトラブルの火種になるからだ。

まずベジタリアンが多い。彼らには「ベジタリアンなんですね?ヴィーガンではないんですね?魚は食べますか?」と確認している。ベジタリアンは色々種類があって、魚や卵等も食べる人もいるし、食べない人もいる。ヴィーガンは蜂蜜も取らないような人もいるよう。今回のパーティに参加する人の中にもベジタリアンが何人かいて、「ヴィーガンではないんですね?」と確認した。

インド系社員への配慮

インド系の社員もいる我が社。予想通り「豚肉はNG」と伝えてきたインド系の社員が何名かいた。なかには、「アルコールと肉類はNG、野菜と魚類はOK」と伝えてきた社員もいた。はっきりとは彼らの口から出ていないけど、宗教的な理由からだと推測している。
「理由は聞かないの?」と思う人も入るかもしれないけど、個人的なことは聞きません。理由を聞くことによって「個人的なことを聞いてくる厚かましい人」とか「詮索好きな人」と思われる可能性がある。些細なことでのネガティブな思い込みはお互い避けたい。ましてや食事も含めた文化が違う人だから、あとあと面倒くさいことにも発展する可能性も出てくる。
彼らに「なぜ豚肉がNGなのか?」と、個人的なことを聞かなくても一緒に仕事は出来る。逆に「なぜ君は豚肉なんか食べるんだ?」と聞かれても面倒くさい。察することで、トラブルは回避できる。

トラブル回避の確認

そうそう20代のオランダ人社員から、こういう返事もあった。「クリスマスパーティに出席します。僕は胃腸が敏感で沢山の量は食べられないんです。でもフレンチなら大丈夫なはず。魚は苦手なんだけど、トライしてみようかな。」などなど、わたしにとっては正直どうでもいい情報が書かれていた(笑)。わたしが知りたいのは「出席か欠席か。食事で配慮が必要かだけ!」と思ったけど、そこも察しました(笑)。彼への返信にこう書いた。

Hi ○○(オランダ人社員の名前),

Thank you for your reply.
Regarding your concern about fish at the Christmas party dinner,  I don't think they will serve raw fish because it is a French dinner course. And, both fish and meat dishes will be served as part of the dinner course.  If you would like to prefer not to have a fish dish, I could inform the restaurant. (○○さん、こんにちは。ご返信ありがとうございます。クリスマスパーティディナーに関する魚料理の件ですが、フレンチなので生魚は出ないと思います。ディナーコースには、魚料理と肉料理も含まれています。魚がどうしても苦手なようでしたら、そのようにレストランにご連絡します。)

すると彼からの返事が来た。
Hi Mami-san,
Thank you for your message. I am glad to hear meat will be served as well. I will try fish as much as possible if they serve. 
(マミさん、こんにちは。メールありがとうございます。肉料理も出されると連絡してくれてありがとうございます。魚料理も食べてみようと思います。)

後にも先にもこういうメールのやり取りをしたのは、このオランダ人社員だけ。正直疲れますよ(笑)。でもこういうことをきちんと確認しないと後から、「マミさんは僕に確認してくれなかった」と言われる可能性もある。トラブルは出来るだけ回避したい。

食事に対する期待は変わらない



英語の諺には'Bread is better than the song of birds (鳥の歌よりパンの方がいい。日本語で言う、花より団子です)というものがある。会社の集まりでそれなりに良い店で食べられるなら、日本人社員だけでなく外国人社員も、いつもより食事に対する期待も高まるはずだ。
「食べ物の恨みは恐ろしい」という言葉があるでしょ?これ日本だけでなく、ある意味世界共通語のような気がする。欧米の新聞には料理評論家のコラム欄があって、重箱の隅を楊枝でほじくるごとくレストランの批評が書いてある。料理評論家のコラムを読むと、肌の色、目の色、文化が違っても、食事に対する気持ちって変わらないんだなと感じる。
準備をやっているわたしとしては、当日食事を味わえて無事に終われば良し。後日報告しますね。





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