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知識を広げると、英語はもっと楽しくなる

「中学生程度の英語がわかればいいんでしょ」「英語圏の人って、国民性に大きな違いってあるの?」なんて声を聞くことがあります。英語には大きく分けてアメリカ英語とイギリス映画があり、単語によっては大きく違うことがあります。そして国民性にも違いがあるのです。日本語でも方言があったり、県民性が違うのと一緒です。

アメリカにも、結構ヨーロッパ勢がいる

わたしがアメリカにいた時に驚いたことのひとつは、ヨーロッパからの留学や転職組が多いということ。特にイギリス人って、アメリカ人に対してネガティブな固定観念を持っている人が多いと聞いていたので、アメリカに長く住んでいるイギリス人と話すたびに、「よくアメリカ人のことをジョークのネタにしているのに。。」とちょっとモヤモヤしながら話していたのも事実(笑)。話してみると「もちろん色んな違いがあるけど、住めば都かな」という感想が多くて意外でしたね。

ヨーロッパ勢はイギリス英語がベースなので、アメリカ英語だけに慣れていると、ふとしたことで彼らから出てくるイギリス英語に戸惑うことも。エレベーターをLift、テレビをTelly、懐中電灯をTorch、アパートをFlatと呼ぶので、会話で「あれ?」と思うことも度々あったのも事実。

広すぎるアメリカゆえか、地域で発音が違う!

以前インターナショナルスクールに勤務していた時に、やたらとミネソタ州出身の同僚が多く、彼らと話していると「アメリカ英語でも違いがあるのね」と思ったことがいくつかある。

そのなかのひとつとしてGarageという単語を発音した時に、ミネソタ州出身の同僚の一人が「え?」と顔をした。「マミ、もう一回Garageって発音して」と言ってきた。「発音が悪かったのかな」と思い言われたとおりにすると、困惑している。そして真剣な顔で、「マミ、君はカリフォルニアで英語を勉強してんだよね。カリフォルニアでは、Garageはガラゥージと発音するのか?」と聞いてきた。

「えー?ミネソタではガラゥージじゃないの?」と、私が驚く番。同僚は「ミネソタではガレージと発音するよ」と言い、顔を見合わせる二人。そしてアリゾナ州出身の当時の上司に聞いてみると、「ガラゥージ」と発音したのだ。うなだれる同僚。思わずニヤリと笑うわたし。

彼曰く「日本人に、カリフォルニア英語を教わるなんて思わなかった。」

広大な面積を持つアメリカには、○○アクセントという方言らしきものが存在する。ちなみにミネソタあたりは、ミッドウエストアクセントと呼ばれ独特な言い回しがあるので、興味がある方はググってみるのも楽しいかもしれない。

イギリス人はアメリカ英語を映画で覚える

イギリス人と話していると、アメリカ人のように口を大きく開けて話さないのがよくわかる。彼らからしたら「口を大きく開けて話す」ことは、あまり行儀が良いことではないらしい。

「イギリス英語の単語を話した方がいいのかな」と気を遣っていると、「大丈夫だよ、気にしないで。」とよく言われる。「イギリスでもハリウッド映画は人気だから、アメリカ英語はわかるよ」と、初めて言われた時はビックリ。

よくよく考えると、関東の人が関西弁を、関西の人が標準語をテレビから親しむ感覚なんでしょうね。

アメリカ人とイギリス人、距離の取り方

「それでも、アメリカ英語だけ話すのはねえ」と思い、知っているイギリス英語の単語を話すと気を許し始めているのか、「○○はこういうふうに発音すると、もっとイギリス人らしい感じになる」とミニレッスンもどきが始まったりする。口の筋肉の使い方が違うからすぐには真似が出来ないけど、「マミはちゃんと英語がわかっているんだから、イギリス英語をマスターしたら鬼に金棒だよ!」と笑顔を見せてくれる。

「アメリカ人は初対面で笑顔を見せてフレンドリーに接するけど、相手に心を開くには時間がかかる。イギリス人は初対面の人に話しかけることが少ないので冷たい印象を受けるけど、心を開いたら屈託のない笑顔を見せてくれる。」という言葉を聞いたことがある。イギリス人は親しくなるまでは、距離を置いて相手をすごく観察している印象がある。

ー番外編ーオーストラリア英語は独特

ところでみなさん、「Brekky」「Barbie」ってわかりますか?

オーストラリア英語のスラングで、、BrekkyはBreakfast、BarbieはBBQのことを指します。ちなみにバービー人形はBarbie dollと言い、BBQと区別していますよ。人によっては、G'day(グッダイ)をHello の代わりに使う人がいたり(電話でも'Hello' の代わりに、'G'day'、'G'day, mate(グッダイ、マイト)’を言う人もいる)、となかなかクセがある(笑)。彼らの英語は基本的にイギリス英語なんで、あまり口を大きく開けないのが特徴。スラングが独特すぎて、ついていけない(笑)。わかるようになれば、きっと面白いんでしょうね。

ひとつの英語だけに固執しないほうが、英語の知識が広がる

第2次世界大戦以降、日本の英語教育ではアメリカ英語を主体的に教えているから、どうしてもアメリカ英語に触れることが多いのかなと思います。そして「アメリカ英語だけ」「イギリス英語だけ」とひとつの英語に固執してしまうと、英語の知識を広げるチャンスが低くなるように思います。

「英語」という視野を広げるツールを更に役に立てるためにも、楽しみながら色んな英語に触れることをお勧めします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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