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うちのママの言う事は聞いてはいけない~ちょい怖?

ママがなんだかおかしいと気づいてからも母親であることに変わりなく
私はママの世界観の躾と世間の一般的を見比べながら、外界を学ぶようになった。



思い込みを世の中の常識と思っていたママは、違っていても気にしない。
何度も恥をかきそうになった私は、時に
友達に言われる普通こうだよね!が
怖い時もあった。



そうじゃないんじゃないか、と思っても
頷いて過ごした。



ママの言うことよりは正しいのではないか、と思ったから。
変わった家の子と思われたくないガードが強かった。


そういう世間とママとのズレは
大人になってママと離れて暮らすことで
私の中の普通と、外界の普通は近づいていった。大まかに。


聞いてはいけないのは別の話。
ある日実家近くの幼なじみのお母さん、ママと親しいおばちゃんが突然夢に出てきた。




前に入院したとは聞いてはいたが、
大人になって一人で会いに行った時は、帰りにバスが来るまで20分近くバス停で一緒に待ってくれた。



いつも優しい人だった。
バスに乗ってからもずっと手を振ってくれたのを覚えている。


夢の中のおばさんは、何故かたくさんの料理を作っていて、座卓も2つ繋げ幼なじみの家で宴会かという程皿を並べていた。


麦茶ちゃん!!たくさん作ったのよ~
食べて食べて~!



とにこにこしながら、玄関から入った私にそう言った。
おばちゃんこれ凄い量だね(*´▽`*)どれも美味しそう!というと


まだまだあるのよ、食べて~!
と嬉しそうにエプロンして料理してた。



その夢を見た朝、私はママに言った。
おばちゃんが夢に出てきたよ、どうしてるか電話してみて?会いに行こうよ



するとママは
退院して家に居ても病気してる時に人が来るのは気を遣うから止めなさい。


と言った。
とても納得出来ない理由だったので、
電話だけでもしてみてと食い下がったが、
そういうのは相手は煩わしいと思われるから、もうあんたは!!


と虫を払うかのように手を左右に振った。
なんで?ともう一度聞いたら、
あんたはもう!!と制されたので自分で掛けようとしたら、固定電話の受話器を取り上げられた。



その一週間後、
おばちゃんが亡くなったと報せがあった。
もうおばちゃんと話すことは出来ない。
あれはきっとメッセージだったのに…



だから電話しようって言ったじゃんと私は責めたが、黙ったままだった。
ママの言うことは聞いてはいけない、その選択は選んではいけない方。



それから、
叔母、ママの姉が夢に出てきた。


叔母の家の食卓近くで割烹着を着け大皿に天ぷらをのせている叔母。
玄関から廊下を抜けてキッチンへ着いた私に
麦茶ちゃん!来たね~
肉の天ぷら、たくさん作ってるから食べて!


と料理していた。
これ多すぎない??(*´▽`*)
と聞く私に
まだお客さんが来るから足りない位よ
と答えた。


叔母ちゃんの肉の天ぷらは絶品で大好きだった。
翌朝クリスマスイヴ。
叔母ちゃんに電話するようにママに言った。



叔母ちゃんと話してないよね、最近。
電話してみたら?




私は夢に出たと言わずに言ってみた。
ママは
いいわ、あの人は話さなくていい




と言った。
どういう意味か考える必要はない。
面倒なんだろうと思う。今、電話するのが面倒。なのでじゃ私がかけると言うと



止めなさい。いいわ、あの人は話さなくて。入院してたり具合悪い時は話したくないわよきっと。



どんな理屈。。。?
掛けようとする私をまた制した。
止めなさい!あんたはもう。。
と呆れるように言い放った。




そして
一週間後の大晦日の午後、従兄弟から叔母が亡くなったと電話があった。



やっぱりママの言うことは聞いてはいけないのだ。
これからも聞いてはいけない。
私の中でそれは誓いになった。



それにしても、夢に出てきた二人はたくさんの料理を作って振る舞っていた。
共通してるのが不思議で仕方ない。






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これからも人の心に何かが灯る記事の為と猫のために大切に使わせて頂きます(*´▽`*)