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35歳のおじさんがプロダンサーになるまで2nd season④〜ダンス出会い編Ⅳ〜

同じ時期、ダイスケさんに誘われて広島の『チャイナタウン』であったイベントに遊びに行った。

『Hilty&bosh』
『co-thkoo』
『古武家せいじ』

いまだに第一線で活躍する半端ない人達が集った、凄まじいイベントだった。
さらに、お客さんにも半端なくオシャレでかっこいい雰囲気があって、完全に異世界だった。

どんどん世界が広がるにつれて、自分がちっぽけになっていく感覚。
いまではそれがワクワクに繋がっているけど、当時の私は広がっていく世界をネガティブに捉える、普通の悩める男子だった。

この日、広島市内は記録的な大雪だった。
翌日は朝一から仕事だったので、深夜の凍った道路をマリオカートのようにスピンしながら帰った。
(死ななくて良かった……)


この少し後、広島にFRESH SEIJIさんのレッスンを受けにいく。
いつものダイスケさんと瞳さんに連れられて。

レッスンが終わり外に出ると、スタジオ前に原付が。
その側にはKOBUKEさんがいた。
もちろん話しかけるなんて無理で、横を通りすぎるだけで緊張した。

この日の光景は、いまも色あせずに、記憶に残っている。


さらにこの時期、またもやダイスケさんからとても重要となるDVDを貸してもらう。

それが
『OLD School Night vol.7』
略して『OSN』。

『OSN』というのは、毎年ゴールデンウィークに大阪で開催される、世界最高峰のスーパーハイレベルなダンスバトルである。

これはもう、自分のバイブルになった。
暇さえあれば、『OSN』の映像を観ていた。

『OSN』の映像を頭に焼き付けて、当時の石西県民文化会館前で練習するのがルーティーンだった。
レッスンで基礎練習のやり方は習っていたが、それは全くやらずに映像のマネばかりしていた気がする。
(現在、人一倍基礎練習ばかりやっているのは、この時の反省によるものかもしれない。)

全然ダンスは上手くならなかったけど、楽しかった。


そんな日々を過ごしていると、エーゾーさんの友人であるコーシンさんという人が、大阪での学生生活を終えて帰ってきた。

コーシンさんは身体能力が非常に高く、ダンスもめちゃくちゃ踊れた。
しかもジャンルはロックダンス。

ついに、夢のロックダンスのチームを作る日がやってきた。


【未来の自分から一言】
この頃は、よく1人でロックダンスの練習をしてたね。
エーゾーさんと夜練習できる場所を開拓するとかいって、全然見つから無いから隣の市まで探しにいったりして。
すぐ後ろで車が走ってる歩道とか、自販機の明かりでなんとか自分が映る場所とか。
最低な環境だったけど、最高だった。
この頃、無自覚に身に付けた逞しさは、キミをこれからも支えてくれるよ。

《ダンス出会い編Ⅴ》へ続く…



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