35歳のおじさんがプロダンサーになるまで3rd season③〜苦難の20代ラスト編Ⅲ〜
29歳。
転勤で、私の故郷である山口県に帰り働くことになった。
それを機に私達は結婚した。
トップの写真は、結婚指輪として購入したインディアンジュエリー。
柄の意味は「マン・イン・ザ・メイズ」。
"人生に迷って突き当たることがあっても、いつか正しい道にたどり着くことができる"
しっくりきて、2人でこれに決めた。
ダンスバトルの方は相変わらず、相方のメグちゃんは活躍し、私は予選落ちを繰り返していた。
山口に住むことになり、博多も近くなったので、2人で『Carnival』に挑戦するようになった。
『Carnival』とは
・九州最大級のダンスバトルイベント
・年間に全5回開催
・最終的にグランドチャンピオン大会が開催され、その優勝者がその年の グランドチャンピオンとなる
・グラチャンへの参加資格は各回の優勝者5名+前年のグランドチャンピ オン+年間ポイント上位2名となる
・準優勝者以降には成績に応じてポイントが加算される
初めて挑戦した時は、2人とも予選落ちだった。
しかし、2度目の挑戦で、なんとメグちゃんがベスト4になったのだ!
当時、山口のダンサーの最高成績がベスト4だったので、快挙だった。
しかも、相手は広島のぱっぴーくんという、『B.O.N』で知り合ってから親交が深かった友人だった。
嫁と友人の大活躍を客席から見る私。
もはやこのパターンに慣れていたが、やはり悔しかった。
ぱっぴーくんは決勝で負けて準優勝だったが、素晴らしい活躍だった。
その後もいろいろなバトルイベントに挑戦したが、予選落ちの日々は終わらなかった。
そして
ついに20代では何も結果を残すことができず
30歳を迎えた。
年齢のことを意識したことは、それまで一瞬もなかった。
しかし不思議と30歳になった時に、
「ダンスを続けるのか、辞めるのか」
ということが頭をよぎった。
そんな考えはすぐに頭から振り払ったが、今までとは全く違う類いの緊張感が走ったことを覚えている。
2015年2月。
岡山で毎年開催されていたハイレベルなバトルイベント『Funky People』に挑戦した。
30歳最初のバトル、ここで結果を出すしかない。
【未来の自分から一言】
人生は良くも悪くも思い通りにはいかないね。
ここからキミには、言葉どおり思いもしないことが起きていくよ。
七転び八起き。
転んでも転んでも起き続けた日々。
やるしかない。
☞《最後の試練》へ続く…
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