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メキシコで働きたい方へ【職種編】

コロナ禍で国内旅行も飲み会もキャンセル、海外就職なんてさらに難しい話になってしまっていますが、メキシコでいつか働きたいと考えている方のサポートが少しでもできたらと思い、在住3年目になる私がメキシコ就職(基本的には現地採用)の情報を共有することにしました!

より正確かつ最新の情報はエージェントさんに聞くのが正解かと思いますが、ここでは実際にメキシコで転職活動をして働いている私が肌感覚で感じる情報をお伝えしようと思います。

さて、メキシコで働いているというと、「どうやって仕事見つけたの?」とか「そんな地球の裏側にどんな仕事があるの(大げさ)」と聞かれることがよくありますが、正直に言うとメキシコで日本人が仕事を見つけるのは難しくはないと思います。

自由貿易協定を多くの国と結んでいて、かつ労働力の安いメキシコは物を作って他国に輸出するにはもってこいの国。ピークは過ぎたものの、NAFTAによってアメリカへの輸出上での便益がとても大きいことから、日系の車メーカーおよび車の部品メーカーがこぞってメキシコに進出しました。車関連の工場はバヒオ(Bajio)と呼ばれる地域に集中しています。(ちなみにこの記事の画像はバヒオ地域にあるGuanajuatoという都市です。)

日系企業が多く進出したことをきっかけに、日系企業向けのサービス企業(例えば保険、銀行等の金融業だったり、駐在員向けの不動産サービス等)もメキシコに進出してきました。

メキシコはアメリカの真下に位置するもののメキシコ人の英語力は日本人並みかそれ以下でスペイン語がないとなかなか仕事も生活もままならないのが現実です。(優秀な大学を出ている人やエリート志向のある人は英語が得意な人もいますが、それも日本と似た感じですかね。)

日系企業がたくさんある+スペイン語ができないと大変という状況もあって、メキシコではスペイン語と日本語(英語もできればなおよし)ができる人材への需要がとても高いのです。

人材の需要が高いこともあり未経験でもOKな求人も多く見ます。その代わり言語面を見ていることが多いようにも感じます。

具体的によく見る求人は下記の通り。


①通訳・翻訳職

ご想像通りかもしれませんが、スペイン語を話さない駐在員と現地メキシコ人スタッフをつなぐ通訳・翻訳職は非常に多い求人です。その中でも、バヒオ地域中心に工場での通訳は常に人手不足と聞きます。そのため、ほかの職種に比べると給与レンジが高めという噂。

②日系企業への営業職

大きく分けて、①メーカー(車関連)の法人営業、②日系企業全般へのサービスの法人営業(保険、会計、銀行)があります。

①は前述のとおりバヒオ地域、②については拠点は首都メキシコシティもしくはバヒオで、出張ベースでメキシコ全土を津々浦々とする印象です。

③現地企業、もしくは消費者への営業職

メキシコはブラジルに並ぶラテンアメリカ最大の経済国で、メキシコで物をつくるだけではなく、メキシコ市場やラテンアメリカ市場で物を売るべく、多くの消費財メーカーがメキシコに拠点をもっています。

例えば、キヤノンやカシオなどの一般消費者向けの電気メーカー、また日清などの食品関係もメキシコ進出の歴史が長いです。

こうした企業はメキシコローカルの企業や消費者との直接のやり取りが多いので、日本語スキルへの需要は低めで求人数も上記2つと比べると少ないですが、個人的には一番「メキシコで働いている感」が強く持てる職種かもしれません。

消費財メーカーは、車関係のメーカーと異なり、NAFTA締結の前からメキシコに拠点をもつ会社が多く、メキシコでの歴史が長いことが特徴です。そのこともあり、社員のほとんどがローカルメキシコ人ということも多いようです。

④(ちょっとマイナー)観光ガイドや旅行代理店での日本人アテンド

特にメキシコシティやビーチリゾート・カンクンなどを中心に、日本人向けツアーガイド・コンシェルジュの求人もあります。またカンクンでハネムーンをする日本人カップルのカメラマンをする方もいると聞いたことがあります。

以上がメキシコでよくある求人の職種ですが、どの職種についても現地採用の人材には言語を含めた文化面でメキシコ人と日本人の間のコーディネートをすることが求められていると感じます。


メキシコ就職に関して質問や取り上げてほしい話題などありましたら是非お知らせください!

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