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自分の「大切」を磨き上げた時間

おうちにいましょう、と言われ始めてしばらく経った。そして私は意外と、家にこもる生活を楽しんでいた。

ようやっと、緊急事態宣言を終えることができる状況になったことは喜ばしい。この状況を体験できたこと、得られたものも大きかったので、書き残しておきたい。


仕事・ワークスタイルの変化

私の仕事(広報、人事、経営企画)はありがたいことに、コロナになってからも減っていない。
SNSなどデジタル上の発信が必須スキルとして重要になってくることを見据え、注力するようにと言われているからだ。

また、新卒で入った会社が新興分野であまりにもスピード感があり、もともと「ビジネスに絶対などない」という前提を持っているので、比較的変化に対応しやすいマインドだったのもよかったかもと思う。

別記事で書いたが、人を抱えていられない状況になるならば広報も人事も不要になると思っている。なので、まずは広報として仕事できていることに感謝して、広報人事のスキルにこだわらず、自分のやれることで最善を尽くしたい所存だ。

一方、力不足のせいで自分がボトルネックになっているなーと感じる日々である。自分のこだわりも邪魔をしているような気がするし、ここは早々に対策をしなければならない。またひとつ、成長の機会である。


そしてワークスタイル。

私は2月から在宅勤務メイン、主人も3月末から在宅勤務となった。
夫婦お互い会議が多いので、狭い家でぎりぎり作業スペースを確保し、1ヶ月くらい経った4月末になってようやっと、このワークスタイルに慣れてきた。
私は早々と在宅勤務を行うことができていて、主人の在宅勤務開始時に自分の経験からフォローができたことは、ワークスタイル確立の意味では大きかったなと思う。

家が狭く、相手の動きが目につくと気になるので、休憩(昼食)時間は合わせたく12:00~14:00の打ち合わせをなるべく避けるようになった。

幸い、自宅はUber Eatsでのお店の選択肢が多いエリアなので、ランチを選ぶのが日々の楽しみ。野菜の多いごはんをなるべく選ぶようにしている。(そして情勢もあってか、店の選択肢も多い。ありがたいことだ)

ただし、仕事の終わり時間が伸び気味にはなっている。きりがつかないのもあるし、あれもやらなきゃこれもやらなきゃと躍起になっているからかも。
しかも家が狭くて自宅内でスペースが確保できないので、ウェビナー(一方的なライブ配信)以外の、夜のオンライン飲み会やセミナー等に参加しづらくなったのは痛い。これまでは仕事終わり、帰宅前にセミナーなどによく立ち寄っており、知人には「よくセミナー行ってますよね」と言われるくらいだったので。

既存のつながりはネットで深めていけるが、新しい人との出会いが本当になくなっている。人見知りなのでなおさら。今のところこれを打開する策はなく、広報としては、少し危機感もある。


心の変化

かつては自分にキャパシティがないこともあって、仕事に気を取られる日々であった。いろいろ刺激的な情報に触れて学びになる一方で、生活のほぼすべてが仕事になり、アイデンティティも仕事で満たすことになり、「自分らしさ」が常に置いていかれていることにストレスを溜めていたと思う。
ただ、今のおうち時間(在宅勤務)に切り替わって自分らしさを保ち続けやすくなった。

普段から休日は疲れ切って家から出ていないので、自粛期間中も生活はそこまで変わらなかった。
外に出たところで行く先もないし、皆Stay Homeしているのでむしろ罪悪感が薄れた。皆がストレスを溜めているらしいと聞いて、そんなに皆外に出ているのか…とショックだったくらいだ。

物の多い家だが、思いついた時にちまちまと片付けている。片付けが苦手なのでまだ片付かない、でも毎日ちょっとずつ片付けているので、これまでよりはよっぽど進んでいる。

芸能人やコスメ系のインスタライブが増えたので空き時間によく見るようになった。そもそも、これもストレッチ時のながら見から始まった。同じく動画コンテンツと言えるYouTubeやNetflixなどはあまり見ていない。
もともと動画をじっと見続けるのは苦手だ。多分、私のInstagramはファッションやコスメなど自分のテンションを上げるファンタジーの世界にしているから、その世界にいたいだけなんだと思う。

動画にはインフルエンサーの「おすすめアイテム紹介」だけでなく、ライブコマースも含まれていて、それに影響されてか化粧品ばかりにお金を使うようになった。

自分のテンションを上げるため、気分にあった服を選び、化粧をするのが毎日の楽しみになった。たとえ家から一歩も出なくても、宅配受け取りすらしなくても。
顔出しでテレビ会議するくらいなので、いつもよりメイクで少し遊んでいる。カラーマスカラとか。 画面越しでは顔が平たく膨張しているようなので、いつもは面倒がってやれてない、ハイライトやシェーディングも頑張ってみている。

ネット通販の利用はもともと多いのだが、世の中の先行きの不安(経済や収入)やコロナ感染不安(健康)もあって、買いたいという衝動が薄くなった。
お店が閉まっているので取り扱っている通販サイトを渡り歩くが、操作の面倒さもあって(サイトにより使い勝手がまちまち)いまいち手が伸びず。お店でぱっと買えることは貴重だったなと思う。

服とアクセサリーは少量買い足した。ただ、かばんとコートと靴は眼中になかったかも(外に出ないから)。春コートは今年数回しか着た記憶がない。。

オンライン飲み会など誘われないのは淋しくもあるが、もともとが社交的ではないし、夜はライフスタイル上参加できないので仕方がない、とも割り切れるようになった。


振り回されず、自分のために生きる

このStay Home期間で、恥ずかしながらやっと、周りに振り回されず自分を大切にできるようになったような。「自分のために」やることが増えた。

そもそも、好かれる、嫌われるにだいぶ疎くなった。自分にとって絶対欠かせない大事なものは「家族と自分。以上」ということも再確認した。
人からの目線も気にはなるが、確実に前ほどの敏感センサーはなくなっている。もはや麻痺した感覚。

仕事にしてもプライベートにしても、(人のことを気にしすぎて)自分らしくいられない要素が多すぎて、こんなにもストレスが溜まるのか(家にいるだけでこんなにも楽になるのか)と、気づきにもなった。

美しい、醜いなど評価らしきものはちらりちらりと見え隠れするが、自分が納得できて、自分が好きな自分でいたいなと思うし、それが最も大事なことと感じている。これは新型肺炎がもたらした数少ない良い変化。

自粛解除して、生活も働き方も「Stay Home」だけでない新しい方向に行くのかもしれないが、今回の気づきをもとに、自分が好きでいられるような、心地よい生活を守れるようにしていきたいなと思う。

#おうち時間 #リモートワーク #テレワーク #StayHome #ゆたかさって何だろう

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