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広報から広がった仕事のこと #PRLT Advent Calendar 2021

この記事は、「PRLT(Lightning Text) Advent Calendar 2021」の12/2の記事です。 
https://adventar.org/calendars/6583

株式会社ノヴィータという、フルリモートでデジタルマーケティング支援などを行っている40人ほどのBtoB企業で広報をしております中根と申します。
枠が空いていたので、飛び込みで記事を書くことにしました。#PRLT のアドベントカレンダーに参加するのは3年ぶりとなります!

3年前、アドベントカレンダーに参加して書いた記事は以下です。当時は広報とマーケティングの重なりに興味を持っていました。
ひとり広報なので現場の業務をやりながら、常に広報の仕事を探求し月に1回以上自分のnoteに学びを記録していますが、この3年前の気づきをもとにさらに気づきを重ねて今に至っているなと感じています。

そのような探求活動をはじめるきっかけも、それを数年継続する中での節目でも、いつもPRLTが後押ししてくれていました。私にとっては感謝してもしきれない、本当にありがたいコミュニティなのです! そもそも、毎年アドベントカレンダーやって、ちゃんと枠が埋まっているのすごくないですか??)


現在私は、プレスリリース、メディアリレーションのような「広報職らしいど真ん中」な仕事の割合が少なくなってきています。
(全くないわけではなく、取材対応もしているしプレスリリースもしています。ただ、そうじゃないものをかなり多くやっているということです。会社の状況や、私のスキルセットなどの理由もあります)
今年手がけた業務は、顕著にその傾向が強まりました。

「幅広い」とお褒めいただくのはありがたい一方、もはや私は広報と名乗るべきでない…? とすら悩む1年でもありました。

そんな中で、このアドベントカレンダーに手を挙げるのも恐縮なのですが、「広報のスキルを活かし、広報っぽくない仕事をどうしているのか」を振り返りながら少し言語化してみます。


現在手がけている業務

現在手がけている業務は強いて言えば、コーポレート広報や経営企画寄りなのだと思います。(知人にそう言っていただいてなるほどすっきりしたところです!)

主なものを挙げます。

●全社朝会(毎週)、月次報告会とLT大会(毎月)の運営
●リーダー研修の運営
●「わざわざ雑談のために集まる」雑談会の主催(人事と連携)
●若手メンバーとの面談
●もちろんブログ執筆やメンバーの記事編集、取材対応なども


今年3月のPRLTでは、一部の業務についてお話する機会をいただきました!


これらについてだけでも学びは語り足りないくらいたくさんあるのですが、もう少し「広報っぽくない」切り口の業務について記載します。


1対1コミュニケーションで会社のことを伝達

私はもともと1対多コミュニケーションの方が向いています(というのも今年気づきました)。例えば朝会プレゼンとか、全社周知メールを書くとか、社会に向けてブログを書くとか。ですが、1対多コミュニケーションだけだと内容によりキャッチできない情報がどうしてもあって、今年後半はそれをキャッチするのに地道な1対1コミュニケーションを行いました。

フルリモートワークだと、雑談が失われるのにもかかわらず、メンバーが今忙しいのかそうでないのか温度感が全くつかめず、声をかける・アポイントをとるハードルが上がります。そこで、仮想オフィスに居座り、「声かけてOKです、お時間あればどうぞ!」と話しかけられるのを、週に数回ほど待機しています。

人数的にも声をかけられない日の方が多いくらいなのですが(皆しっかり仕事をしているので)気づいてくれて・気にしてくれて、空いている時に声をかけてくれる日もあるのです。同じ時間を共有するというのは貴重なことだなと思わされます。

そして誰か来てくれた時は、他愛もない話をしたり、私が運営している全社施策の裏話をしたり、ちょっとした気になりについてヒアリングしてみたりします。会社の疑問に答えたり、経営層の思いを伝えてみることも。このような活動を見て「ブランド体現者として1対1コミュニケーション(伝達)していますよね」と言われ、そう捉えられる責任ある立場であることに気付かされました。

でも、いつも思っているのは全部自分が代弁しなくていいということ。腹落ちする人を増やして代弁者を増やす活動、という発想の方が近いと思います。ちょうど2日前に、近しい考え方をまとめたnoteを書いたので、よかったらご覧ください。


人事との会話増。人事立ち上げのサポートに入る

今年はちょうど人事部門の強化も重なって、人事メンバーとの会話も増えました。広報とは少し違う要素があるものの、根っこで使う情報と視点は同じだなあと実感しています。同じ思いをもって喧々諤々話せる貴重な場でもあります。

今年、人事部門強化(1名から2名体制に)が決まったものの、走り出しが少しうまく行かなかったのでサポートに入りました。「さて何をやるか」のところが大きくなりすぎていたのです。これはある程度しょうがなくて、特に知識不足・経験不足だと、やる内容の粒度が大きめになってしまいます。経営層も、施策まで分解する立場ではないし、実行者ではないと人事施策の粒度を小さくできない場合が多いはずです。

私は数年前に新卒研修に同行したことをきっかけに、広報と人事の重なりを感じて人事知識も増やし、社内広報施策にも活かしていたので、多少は現場目線を持って伴走ができました。立ち上がりから数ヶ月経ち、今は中長期課題を管理しながら動けているので、今は機会を奪わぬよう最低限のサポートに徹しています。

人事が立ち上がるまで一部業務を担っていた自分自身の経験上、人事の学びを深めておくと広報手法の手札が増えておすすめです。(特に中小企業の広報の立ち上げの際には、発信よりは人事教育側面で貢献すると、経営層に有益だと思ってもらえる率が高まります!)


新規事業でのあれこれ(あえてひとまとめ)

新規事業なんてもう、やることがたくさんありすぎますが、そのいろんな場面で広報のスキルを活かし立ち回りました。

広報っぽいものだとプレスリリースも書いたし、他の方が書いたプレスリリースもレビューしたし(他の方のリリースを読むのってめっちゃ勉強になりますよね!)、取材同席もしました。遠方で行けないものもあったのですが、コツなどの申し送りをして現地のメンバーに対応してもらい、私は遠くからオンラインで見守るだけの時も…。

それ以外にもやったことはあります。今年は各種事業の準備や立ち上がり、よりスケールさせるための見直しが重なりました。いくつかの事業の差別化要素の言語化、大事にしていることの言語化、計画の整理のフォローにはじまり、事業をより効率よく運用を回していくためのプロセスづくりに少し関わりました(プロセスづくりは、社内にもっと得意な人がいるので少しだけ)。

自社のサービスを選んでもらう事業に育てるための整理や言語化は必須だし、広報のスキルは情報伝達、情報発信だけでなくてこのような明確化の類にも使えるようです。


会社がより良くなる活動=経営への貢献

以前から連携はしていたのですが、今年は朝会などをきっかけにより社長との連携が増え、以前より多くの情報から必要なアクションを組み立てられるようになりました。

相手が「役に立つ」と思えば情報は回ってきます。私も、足で稼いだ情報で経営に重要と考えた情報は社長に渡しましたし、社長も私に情報を下ろしてくれました。他にも、社長が思っていることの言語化という側面でも貢献を心がけています。
それもあってか、手に入る情報の質がぐっと加速した印象だったので、おそらく以前よりも経営へ貢献ができているのかなと思います(結果はまだまだなのですが)。

広報の仕事は広く見ると、会社がより良くなる活動に紐づきます。会社がより良くなる活動とはすなわち、経営への貢献。
そして広報の業務を分解していくと、情報を扱い、言葉を扱い、コミュニケーションをすることで構成されます。

それらを鑑み多方面でファシリテートすれば、きっと業務の幅は広がるはず。コミュニケーション、言語化、整理…などなどで困っている人は絶対にいます。(コミュニケーションの行き違いは、言語化されていない内容での行き違いだったりもします)
ファシリテートは、「編集」とも近しいです。会社の編集。(詳細は下記参照。ちょうど会社のブログで、会社の編集について記事にしてもらいました)

今年手掛けた業務についてかなり雑なまとめでしたが、私の例が少しでも、広報のスキルを軸にステップアップしていく・広報の立場向上につながっていくヒントになればと願ってやみません。同様に、広報のスキルを軸にステップアップしている方とぜひ情報交換したいなと思っております!

PRLTオフライン開催復活の際には多分ひっそり居ると思いますので(ひっそり…)、ぜひお声がけください。

よかったら各種発信もご覧ください!




#広報   #PR #PublicRelations #アドベントカレンダー2021

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