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社内広報は「意味の再定義」に尽きる

昨今の新型肺炎関連で、命を狙われるような感じがして気分が滅入るだけでなく、社内外コミュニケーションで少なからず手も取られて慌ただしい日々である。リモートワーク(テレワーク)の取り組み関連などで取材が集中している広報さんもいらして、すごいなと思うとともにきっと大変だろうなと慮る。

本件は既知の通り大変な局面だが、社内外のコミュニケーションという意味では各所の動きに学びがたくさんある。本当に。だが、学びになるというのは私の都合でしかなくて、良いケースも気になるケースもどの方もベストを尽くしてやっていることだし、状況が状況なのも理解はしているつもりだ。学びについて本当は書き残したいが、ちゃんと丁寧に配慮と敬意を尽くした上で書きたいと思う(果たして書けるかな、、汗)


事象の意味合いを情報で変える

最近はこの、「意味の再定義」にあたるコミュニケーションばかりやってるような気がしている。

自分の行動は、AさんにはA’であると捉えられるし、BさんにはB’と捉えられる。同じ自分だし、同じ行動であっても、だ。

行動そのものは事象でしかないが、人の価値観や感情、専門知識やその人に対しての知識などに伴って意味合いは変わってくる。ということは、専門知識や、その人に対しての知識が足されれば、意味合いは変わってくる可能性がある。

概念的に書けば単純だろうが、これが、社内広報の肝だと思う。

たとえば、私は最近の在宅勤務期間、毎日、別部署の人にも自分がやった作業内容を2〜3共有している。これだけ聞くと大半の人にとって、「なんでそんな無駄なことを」という感想になるのではと思うし、それから導かれるだろう意味は「無駄」である。

ただ、これを何も考えずやっているわけではない。「情報量が少ないと、人はネガティブに捉えやすく何もやっていないことになりやすい」ことを知った上で、そうならないための情報提供としてやっているのではある。きっと、それを聞いて「無駄ではない」「何もやっていないと捉えられないため」と理解いただけるのではないか。

この例で言う【情報量が少ない時にどう思うか】は「知識」である。これを知っていて、伝えるだけで、相手にとっての意味は変わるのだ。


再定義に腹落ちをし、人をも巻き込んで広める

先述の通り意味の再定義には、大量の情報が必要で、インプットが欠かせない。情報があればあるほど、点と点をつなぎやすくなり意味を提案しやすくなる。
私の場合、広報だけでなく、人事、マーケティングなどの知識があることで、皆が納得しやすい「意味」を幅広く提案できていると思う。

情報は、社員の人となりや価値観、経営の情報、オーナーの意向なども含まれる。

再定義を行ったものは、社内に広めていくのだが、どこから広めていけばよいかも見極めていく。広めるのは自分でなくてもいい、誰か社内インフルエンサーになってもらい、新しい意味をより多くの社員の知るところになればよい。

上記をもう少し具体的にすると、以下である。


●まずは情報を収集し、私自身が納得して捉え方を変える(すなわち捉えている意味を変える)。
●再定義したものを伝えるため、誰から伝えるか優先順位を決める。
●誰から伝えるかを決めるにあたり、時にヒアリングをかける。価値観や、今どう言う意味で捉えているかを知る。
●再定義したものを伝えた後、変化があるか見る。行動が変わったかなど。時にヒアリングをかける。
●再定義したものは社内でどこまで広がるとよいのかを計算し、追加で施策を検討する。自分以外の人が広めてくれることを目指す。


パブリックリレーションズが目指すビヘイビアチェンジなども、結局根っこはこれに重なるものがあるような気がしている。

今回は具体的なことは書けなかったが、ぜひ次回はビヘイビアチェンジ、パーセプションチェンジの話と絡めてまとめ直してみたい。また、別の人にこの話をした時に「アンラーン」(学びの手放し)の話を言われたこともあるので、それも含めてみたいと思う。

#広報 #PublicRelations #社内広報 #InternalCommunications #認識変化 #行動変化 #PerceptionChange #BehaviorChange

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