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紹介されている執筆RPGあれこれ[Vol.3]

自分で粗訳したモノ以外にも手紙執筆RPG・手紙LARP・ジャーナリングゲームなど色々な形態で存在しています。今のところ、郵便制度が確立されている必要性があるためなのかお馴染みな世界観の中世ファンタジーよりは、ホラーとか近世ファンタジー(スチームパンクやヴィクトリアンエイジが被る範囲)が多いような気がします。中世ファンタジーは手紙LARPよりはそれ以外の手紙執筆RPGやジャーナリングゲームで多いかもしれません。

紹介はもう少し後になりますが、昨今の事情によりZoomが脚光を浴びたことで音声ログやVlogもヒューチャーされ、SFやサイバーパンクジャンルも出始めてきました。

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● 私たちが残すすべてに愛を(ALL WE LOVE WE LEAVE BEHIND)

本作は放棄、孤立、そして時間の経過に焦点を当てた手紙を書くソロ手紙執筆RPGです。世界観などの設定によって変わりますが、参加者はより大きな目的を持つ人物(冒険者や事件を捜査する探偵、宇宙探査船に一人残された乗組員)を演じます。ゲーム中、あなたは遠く離れた愛する人に一連の手紙を書き、キャラクターに訪れる出来事や文章に込められた感情的な内容をトランプを使って決める事になります。

ソロプレイ用、GMとの1on1セッションに関するルールブック。4つの設定資料集、それと20ページを超えるサンプル手紙が同梱されています。

なるほど、汎用ルールですね。

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● 親愛なるエリザベスへ(Dear Elizabeth... )

2018年度の200 Word Rpg Charengeというコンテストの勝者3名のうちの1人。ゲーム内容は、摂政期(1795年〜1837年)またはヴィクトリア朝(1837年〜1901年)のメインキャラクターであり、他のキャラクターにとっては親友の1人です。今は離れていても、あなた達はお互いに手紙を書くことになります。GMレスの2人用のゲームで、トランプやサイコロではなくテーマが書かれた少数のインデックスカードを用いて四季に応じた手紙(合計4通)を書くことになります。

新海誠の「ほしのこえ」にインスピレーションを受けた通信ゲームは、本作をベースとしていたはず(リンク先)。CC BY-NC-SA 4.0ライセンスかぁ。

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● グッドソサエティLARP [Good Society - A JANE AUSTEN RPG -]

これは、厳密には手紙LARPではありません。元々は摂政時代に生きる貴族たちとなり、社交界の中で生きていくTRPGでした。開発する際の資金集めで、LARP版も一緒に作るほどの資金集めに成功したので誕生した作品となります。映像作品の参考資料は、今ならダウントン・アビーでしょうね。このさくひんは、主に失恋と陰謀の物語に参加者を巻き込んでいきます。

TRPG版の説明は割愛しますが、LARP版(武器を使った激しい戦闘などはありません。舞台は摂政時代の社交界ですからね)は1ゲームを約5時間、8〜12人向けに調整されています。ゲームを通して1人のキャラクターを演じきり、物語を体験することになります。ゲームの構造は以下のようになっているようです。

1. オリエンテーション:プレイヤーたちにLARPに関する安全講習とゲームが紹介され、キャラクターを選択し、楽しいワークショップを実施しながら参加者がキャラクターを開発し、お互いの関係を具体化します。

2.プレイ:特定のイベントや場所での出来事をリアルタイムにプレイする「chapters」と、自分の恋や秘密、目的を成し遂げるための助けとなる手紙を書く「epistolary」の2つのパートで構成されています。

3.デブリーフィング:参加者たちと自分が体験した経験・楽しんだ瞬間を共有します。

ルールブック内にシナリオが2本付属されているようです。摂政時代のLARPは以前YouTubeで映像を見かけた気がします。


よろしければ、サポートをお願いいたします。 紹介もチョイスも未熟なところがありますが、“こういった遊びがあるんだー”というのをお伝えし続けられればと思います。