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ストレスが原因で体重が増える5つの理由

減量のために、生活スタイルを変えても体重が変化しない場合、ストレスがあなたの減量を妨げているかもしれません。
ストレスは感情的な緊張と捉えられている場合が多く、慢性的なストレスに悩まされている場合であっても、精神的および感情的な影響にしか気づかないかもしれません。しかし、ストレスはあなたの体重を含む肉体に甚大な影響を与える可能性があります。


すべてのストレスが悪いというわけではありません。実際、ストレス反応は私たちが生きていくうえで必要不可欠なものです。しかし、ストレスを管理できなくなると、健康に害が及ぶ可能性があります。
ですから、今回は、ストレスがあなたの体にどのように影響するか、それがどのように体重増加につながるか、そして私たちはそれに対してどのように対処するべきなのかを紹介していきます。


良いストレスと悪いストレスとは

少量のストレスは私たちにとってポジティブな作用をもたらします。ストレスのある状況下では、私たちの体はホルモンを放出し、気持ちを整理して、迅速な決断を下すのを助ける作用があります。この作用は私たちの記憶力と集中力を高める効果もあります。 

HPA軸(視床下部→脳下垂体→副腎の反応の系列)は感情的なストレスによって刺激されます。感情的なストレスを感じると、それらは私たちをストレスから守るために一連の物理的反応を始めます。副腎は、アドレナリンとホルモンのコルチゾールをします。ストレスの原因となる脅威が解消されると、コルチゾールの分泌量は低下します。

慢性的なストレス下にあると、体内のホルモン分泌が増加した状態になります。そして、慢性的なストレスを放置し続けると、ホルモン分泌が機能不全の状態に陥る可能性があります。

慢性的なストレスや不安障害に苦しんでいる場合、物事を実行する機能が低下している可能性があります。つまり、予定を思い出すのに苦労したり、仕事にもかかわらず業務以外のことに夢中になったり、マルチタスクをしようと思っても上手くできない可能性があります。それはまた、あなたの自制心が弱くなっており、感情への対処に苦労している状態にあることを意味します。さらに残念なことに、慢性的なストレスが原因で他人との関わりを避け、コミュニティーから孤立してしまう可能性があります。 


慢性的なストレスはまた、高血圧、心臓病、脳卒中のリスクを高める可能性があります。そして、今回のタイトルにあるように、ストレスが体重増加、肥満、さらには糖尿病にさえ関連している場合があります。ただし、相関関係は因果関係を意味するものではないことを忘れないでください。ストレスと体重の関係は複雑です!
ストレスが体重増加に関連があると言われている5つの理由を紹介していきます。


1.ストレスはコルチゾールを増加させます


コルチゾールは「ストレスホルモン」とも呼ばれています。コルチゾールの上昇はコルチゾール機能不全につながる可能性があり、さらに、過度な内臓脂肪の蓄積と関連性があると言われています。内臓脂肪は重要な臓器に影響を与えるため、ストレスによるコルチゾール増加は、私たちの体にとっては大きな脅威となりえます。

2.ストレスはあなたの空腹と満腹の感じ方に影響を与えます


コルチゾールは、レプチンやインスリンなど、食欲や脂肪を調節する多くのホルモンに影響を与えます。まず、レプチンは、あなたが満腹であることを脳に伝えることによって、あなたの空腹と満腹感を制御します。また、インスリンはあなたの体があなたの血液中のブドウ糖をエネルギーに分解するのを助けます、そして、インスリンはまた、あなたの血糖値と空腹度合いを管理しています。 HPA軸から放出されるコルチゾールの増加は、レプチンとインスリンの正常な反応を妨げます。そして最終的には、コルチゾールの増加が原因で、より空腹を感じやすく、いつもより食べてしまうといった事態が起きてしまいます。


3.ストレスはより多くのカロリー摂取と関連しています


短期的には、ストレスは実際にあなたの食欲を低下させます。これは、あなたの体がストレスを感じてホルモンのエピネフリンを生成するとき、コルチゾールと組み合わせて、あなたの肝臓に貯蔵しているグリコーゲンを燃焼して血糖値を上げられるためです。
しかし、長期的には、コルチゾールは食物摂取の増加につながる可能性があります。性別を問わず、ストレスの度合いとコルチゾールレベルは、通常より多くのカロリーを摂取することと関連性があります。また、長時間のストレスにさらされているひとは、脂肪や糖分の多い食品を選ぶ傾向にあるとも言われています。
ストレスによってホルモンバランスが崩れているためにジャンクフードを食べすぎてしまうのか、それとも高カロリーの食品によって快適さを感じる心理的行動によるものなのか、理由は完全には解明されていませんが、少なくともストレスとカロリー摂取量増加の関連性は明らかになっています。


4.ストレスはあなたの脳の報酬系(リワードシステム)に影響を与えます

中毒性や依存特性のある美味しい食べ物を食べると、体内でオピオイドが放出されることで、脳の報酬系を刺激することができます。さらに、オピオイドの放出はHPA軸の刺激を遮断する可能性があるため、理論的には、慢性的なストレスは、HPA軸の過度な活動に対処するために過食を引き起こす可能性があります。


5.ストレスはあなたの考え方と優先順位を変えます

ストレスのかかる問題を抱えている場合、私たちが最後にできることは健康管理です。ストレスを感じることで、何かを決めることに疲労を感じたり、物事へのモチベーションが下がるかもしれません。または自己効力感(自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知している感覚)の低下を経験する可能性もあります。これらの影響を受けると、あなたの今までのライフスタイルも影響を受け、結果として体重増加や減量の停滞を引き起こす場合があります。

結論

メカニズムは完全には解明されていませんが、慢性的なストレスは体重と精神/身体の両方にとって影響を与えるため、管理していく必要があるといえます。

人生においてストレスは避けられない存在ですが、あなた自身でそれにどう対応するかをコントロールすることは可能です。具体的には、ストレスを解消するのに役立つ運動やマインドフルネスなど、ストレスに対応するための健康的な習慣を身に付けると、ストレスに対処しながら、減量と健康目標の達成を目指せます
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