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ストレスの感じ方と対処法はそれぞれ違う

健康な状態を目指すうえでは、身体だけでなく、精神面の健康を維持することが重要視されています。

食生活と日頃の運動量という2つの領域は、健康を目指そうとする人々がまず始めに取り組む最も一般的な領域になります。この2つに加えて、ストレスを対処する方法を見つけるといった精神面の健康にも着目すると、健康を目指すうえでよりよい効果が期待できます。

そこで今回は、ストレスへの対処法を見つけるために、まずはストレスとは何か、またストレスの感じ方の違い、そしてストレスを感じている際の一般的な症状、一般的なストレス対処方法とその傾向について、アメリカ心理学会の研究報告をもとに紹介していきます。

 

そもそもストレスとは何か?

ストレスはさまざまな方法で定義できます。最も一般的には、ストレスは圧力に対する身体の反応として定義されます。私たちの体は、それらの圧力に対してそれぞれ身体的、精神的、感情的に反応を示します。ストレスは、時に私たちに良い影響を与える場合もありますが、多くのひとは、ストレスと聞くと、感情が圧倒されたり、対処するのが難しいといったネガティブなイメージや経験を思い浮かべることが多いと思います。

 

ストレスの経験は、外的または内的要因(「ストレッサー」という言葉でも知られています)によって引き起こされる場合があります。外部ストレッサーの例には、外部環境(人、場所、経験など)が挙げられ、内部ストレッサーの例には、内部環境(思考、病気、病状など)が挙げられます。

 

ストレスの感じ方の違い


アメリカ心理学会によると、それぞれのストレスの感じ方には個人差があるという前提で、それぞれのストレスを感じる割合を一例として報告しています。(詳しい研究結果はこちら)

大きなストレスを抱えていると感じている割合:女性28%、男性20%
◎過去5年間でストレスが増加していると回答した割合:女性49%、男性39%
お金がストレスの原因だと回答した割合:女性79%、男性73%
経済がストレスの原因だと回答した割合:女性68%、男性61%
仕事がストレスの原因だと回答した割合:女性65%、男性75%

 

ストレスを感じた時の反応の違い

この結果から、アメリカ心理学会では男女で感じるストレスが違うことと、症状も違うといいう報告をしています。ストレスが及ぼす一般的な身体的影響と、ストレスを感じたときに身体的症状を感じる人の割合を、以下にまとめました。

◎イライラする、または怒りを感じる:男性45%、女性、46%
◎倦怠感がある:男性39%、女性、43%
◎興味、モチベーション、またはエネルギーが欠如する:男性35%、女性40%
◎神経質になる、または不安を感じる:男性34%、女性38%
◎頭が痛くなる:男性30%、女性41%
◎落ち込んだり悲しんだりする:男性30%、女性38%
◎泣きたくなる:男性15%、女性44%
◎胃のむかつきまたは消化不良を感じる:男性21%、女性32%
◎筋肉がこわばる:男性22%、女性24%
◎食欲が増加または減退する:男性19%、女性22%
◎特になし:男性28%、女性19%

 

ストレスに対処するには

ストレスを対処するための行動として、性別に関係なく、運動などのアクティブな行動よりも、座って行う行動を選択するひとの割合が高いという結果が出ています。最も一般的な対処方法として、読書、音楽鑑賞、テレビ視聴などがあります。一般的なストレス対処方法と、それを実践する人の割合は以下のようになっています。

◎女性は男性よりも、ストレス対処法として読書を選択する傾向にある(女性57%に対して男性は39%)
◎友人や家族と過ごす時間を持つことでストレスを発散しようとするひとの割合は、男性に比べて女性のほうが高い(女性54%に対して男性は39%)
◎男性は女性よりもスポーツをして体を動かすことでストレスを解消しようとする傾向が見られる(男性16%に対して女性は4%)
◎ストレスを感じても、特に何も対処しない人の割合は、女性(4%)に比べて男性のほうが高い(女性4%に対して男性は9%)
◎ストレスを解消する方法として、食べることを選ぶ割合は、男性に比べて女性のほうが高い(女性31%に対して男性は21%)

上記はあくまで1つの調査結果にしかすぎませんが、男女でストレス解消方法に違いがあることが分かります。新しいストレス解消法を探すうえで参考になるかもしれません。

ストレスを感じたときに、どのような症状が現れて、どのような対処方法を取るのかという点においては、男女で様々な違いと傾向があります。

しかし、私たちが感じるストレスのひとつひとつはユニークであり、1つの対処方法ですべて対処できるわけではないため、ストレスに応じて、様々な対処法を試しながら使い分けていく必要があります。

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