今でも残る園長先生の定番ワード

3歳から転園して通った保育園のイベントの節々で、『園長先生のお話』となると、毎回毎回、必ず仰っていた言葉を、

今でも時々、思い出します。

文では、イントネーションをリアルに伝えられないのが、少々、残念ですが、

方言混じりのあたたかいイントネーションで、

「今日、帰ったらね、あんたが大将!あんたが1番!

1番良かったよ〜」って絶対言うてあげてよ!

と、いつも満面の笑みで語られていました。

私はいつしか、その定番の言葉を聞くのが、楽しみになっていき、話し方をそっくり真似できるほど、染み付いていきました。

シンプルだけど、

子育て1年生から6年生のパパママに、

園長先生は、

また言うよー(笑)と思われながら、いつものように語る。

何度も言葉を重ねる事で、染みつくしかないほどに、心に落とし込んでほしかったのだと思います。

園長先生から語られるエピソードはいつも、

あなたが一番かわいい、

子ども自身がそう感じる事がベース。

私も、これは、

こどもが大人になってから、

自己肯定感が低く自分に自信がもてない事を、

自らの力で悩みもがきながら克服する課題を与えないようにするための、最高の手段だと感じます。

今は亡き児童精神科医の佐々木正美先生の本にも、

こどもは、可愛いがられないと、かわいい子にならない。可愛くない行動をとったときほど、かわいがって。

と書かれてあります。

かわいくない行動をとったとき、と、ちょびっとハードルがあがっていますが、やはり根底にあるものは、愛されているという実感がいかに大事かというところ。

そして、それらの言葉は、

時にはうまくできなくても、時には弱ってしまっても、

最終的には、大事なそこへ行き着き、力強く背中を押し続けてくれます。

園長先生の事も佐々木先生の言葉も、自身のエピソードとともに思い出すと、今でも簡単に涙があふれます。

そして、いつも感謝の気持ちに包まれるのです。



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