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学級経営がうまい先生は、沈黙の力をうまく使いこなします。

例えば、授業中騒がしいとき。

沈黙します。

しばらく黙って…

「続けていいかな?」と一言。

これだけで、教室は静まり返ります。


なんなら、沈黙は1分してもいいわけです。

5分してもいい。


沈黙は最も雄弁に先生の言いたいことを語ります。


沈黙をうまく使いこなす。

例えば、

・発問後

「このとき、兵十はどんなことを考えていたでしょうか?」

子どもたちが手を挙げても、黙っています。

10秒、20秒…黙っています。

挙手後すぐに当てると、短い時間では考えられない子が置いていかれてしまいます。

なので、沈黙以外にも、ノートやワークシートに自分の考えを書かせる、という手をよく使います。


・問題提起をした後

「トイレでいたずらがあった。このことについてどう思うか?」

…10秒、20秒、黙っています。

手を挙げている子がいても、構わずだまり続ける。

先生が黙っていることで、子どもたちは考え始めます。

なんで黙っているんだろう…

緊張する…

それくらい悪いことをした人がいるってことだ…

どうすればいいんだろう…

沈黙することで、子どもたちは考え始めます。


・指示をした後

例えば、

「教科書をしまいましょう」と指示したとします。

その後、教科書を全員がしまわないうちに次の指示や発言に移ってしまいがち。

でも、そうすると

「先生の指示は徹底されていない。別に指示を聞かなくてもいいんだ」となってしまいます。

先生の指示を徹底させることは、黄金の3日間(学級開きをしてから3日間)の間に徹底的に取り組みます。

そして、「今年の先生は指示を完遂するまで譲らないんだ」と子どもたちに思わせましょう。

これは大切なことです。


「全体主義的で息苦しい。先生は恐怖政治をするのではなく、子どもたちと和気あいあいと過ごすのが子どものためになる」

そう主張する先生がいますが、私は明確に間違っていると感じています。

先生は友達じゃないし、馴れ合いをするためにいるのでもありません。教師ですから、教える立場の人間です。

教える立場の人間を敬うことをしない集団は、学習どころじゃありません。先生はなめられ、指示を聞かなかったり反抗的な態度をとったりします。


そういう問題を起こす子との人間関係を作ることで、問題が起こる前に対処することができるようになりますが、それでも人間関係をつくるというのは時間のかかるもの。

3分で出来上がるカップラーメンとは違います。

だから、沈黙をうまく使いこなし、集団を統制する力が、教師には必要不可欠です。


絶対にやってはいけないこと

それは、「怒鳴ること」です。

ときには怒鳴ることもあるかもしれませんが、怒鳴って集団を統制してはいけません。

それは、恐怖政治です。

そうではなく、先生が沈黙し、行動をとめ、黙って子どもの様子を見る。

その態度から子どもたちが各々感じ取り、自分たちが今何をスべきかを考えられるようにする。

子どもの「内発的動機」によって、統制される。

この状態を作ることで、学びが始まります。

先生をなめている子どもは授業を妨害し、クラスメイトを傷つけます。

そして、そこから学級崩壊が始まるのです。


生殺与奪の権利を子どもに渡してはいけません。

私達教師は、子どものマネージメントを行う必要があります。


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