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皆さんは、クラスの当番活動をどう組織していますか?
責任感を養う当番活動を行わせるには?

もしあなたが当番活動をどう組織するかをお悩みなら、この記事が役に立つかもしれません。

当番と係の違い

私は、当番と係を明確に区別しています。

当番…やらなければならない活動
係…クラスの生活を楽しく、豊かにする活動

このように区別しています。
ちなみに、係を「会社」と呼び、子どもに活動計画から活動報告までさせる実践もあります。これについてはまた別に投稿したいと思います。

さて、私は当番活動を「1人1当番」としています。
クラスには、やらなければならない活動がたくさんあります。

例えば、毎時間の黒板消し。
これを担任がやると、それだけで意外と時間をとってしまいます。

短い休み時間。
時事の準備をするためには、黒板消しを子どもが担当することが好ましいです。

黒板消しを誰にやってもらうかは、様々な選択肢があると思います。私も若手の頃は日直にやってもらいました。

ただそれだと、どうしても「効率」が悪い。
つまり、日直は時々割り当てられる役割のため、黒板消しをするのを忘れてしまう子が結構出ます。

そのたびに、担任が注意したり声をかけたりするのは手数がかかる。

そこで、「黒板当番」を決めます。
私は曜日ごとに、1人ないし2人決めます。

例えば、月曜の黒板当番は、月曜日には毎時間の休み時間に黒板を消す活動をします。


どうして1人1当番なのか?

それは、責任感を養うためです。
責任感を養うには、「やらないと困る人が出てくる状況を整える」といいでしょう。

つまり、1人1当番だと、その人が当番活動をやらないと、誰かが困ってしまう状況が生まれるのです。

月曜の黒板当番が黒板を消してくれないと、授業が進められなくてみんなが困りますよね?
だから、当番活動を忘れてはいけないということになります。

こうして、責任感を養っていきます。

任された仕事を確実に期限まで行うこと。

これを、意図的に子どもにさせること。

これが1人1当番のポイントです。
同じ当番が複数いる場合は、どうしても責任が分散しがちです。

例えば、黒板当番の例では、月曜当番が2人いた場合はどちらかが消せばいいので、人任せにしてしまう人が出てくる、ということです。

だから、できれば本当に1人1当番が望ましいです。

以下は、私がよく作る当番です。

・黒板当番(黒板を消す。クリーナーにかける)
・保健当番(体調の悪い人を保健室に連れて行く。保健調査用紙を毎日保健室に提出する)
・生き物当番(生き物の世話をする。生き物をクラスで飼っている場合)
・配り当番(宿題などを配る)
・電気当番(教室移動のときに照明を付けたり消したりする)
・窓当番(窓の開閉を行う)
・掲示当番(掲示物の張替えをする)
・学習当番(各教科の連絡をする)
・給食あいさつ当番(いただきます、ごちそうさまの挨拶をする)
・献立紹介当番(今日の給食の献立を紹介する)
・落とし物当番(教室の落とし物を管理する)
・名札当番(名札を付けることを呼びかける)
などなど

細分化していくと、もっともっと増やすことができます。
ちっぽけな当番でも構いません。
その当番の活動が毎日、または毎週必ずあることが望ましいです。

大切なのは、「責任感」を育てること。
そしてその責任感を育てるには「やらなければならない状況を作り出すこと」が大切であることと同時に、「やってくれてありがとう。感謝しているよ。」と折に触れて伝えることも大切です。

達成感や自己有用感を育てることで、子どもたちが自律的に動けるようになっていきます。中には、忘れたりサボったりする子も出てきます。声をかけつつ、自分の役割を責任をもって果たすことの大切さを、あなたの言葉で語り続けることも大切です。

この記事が若手の先生のお役に立てたら光栄です!

ではまた!


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