見出し画像

高校生で初めて「推し」が出来た。#宝塚

以前のnoteで、小中学生時代、「推し」がいなくて苦労した話をした。

「推し」がいる人の気持ちがわかんなくて、仲間にも入れず、輪にも入れて貰えず、向こうは向こうでこっちの気持ちが分からず、しんどかった。


しかしそんな私にもついに、「推し」ができる。


高校2年生の秋か冬だ。
私の地元に、宝塚歌劇団雪組が、全国公演でやって来た。

私がもし高校時代、ミュージカルと合唱をやる部活に入っていなかったら、同期にヅカヲタがいなかったら、多分私は宝塚が地元の市民文化会館に来てようが、全く興味も持たなかっただろう。

しかも、私の学年にいたヅカヲタは、人を沼にはめるのが本当に上手な子で(褒めてる)(私は彼女のことを、敬意を込めて「ヲタクの母」と呼んでいる)


なんでその子が沼にはめるのが上手かというと、
自分が好きな物のジャンルを深く理解している×友達の好みを完全掌握しており、何のどこを勧めればその子が落ちるか完全に分かっている
からだ。
(※とても素晴らしいが、ある種とても厄介だ。1回捕まったら沼の奥底まで彼女と共に沈むことになる。)


私の場合、歌が上手な人が好きだった。


私の友達は、私が歌うまな人が好きなのを知ってたから、ヅカヲタの沼に引きずり込もうと、望海風斗さんやその他何名かの歌ううまスターさんの映像やらCDやらで私に布教活動を始めた。


そして、その時、地元にやって来た雪組のトップスターは、あろうことか「望海風斗さん」だった。(ありがとう神様)

そう。私の生まれて初めての推し様は、望海風斗さんと、真彩希帆さんだ。
※真彩希帆さんは、望海風斗さんの相手役さん、つまりトップ娘役だ。


宝塚に詳しくない人ピンと来ないかもしれないが、
望海風斗さんは、当時の宝塚の中でガチでトップクラスの歌うまトップスター様だった。
そして、相手役の真彩希帆さんも。
あまりの人気で、通常公演のチケットは本当に争奪戦。生で見るのはめちゃくちゃ大変なおふたりだ。


(※ちょっと中途半端なタイミングだが、ここから宝塚の語りが多くなるし、独特の世界観が分からないと言ってることがちんぷんかんぷんになりかねないので、「宝塚」についてちょっと知りたいかも!と思った方は以下のリンクを参照して欲しい。非常に良くまとまっているし、インタビュアーの方は宝塚のハマり始めが私とほぼ同じなのでまんま私の話のようだ笑)


まず、公演のチケットが取れた段階でヅカヲタの友達に話をしたら、

「あぁ、おめでとう。キミは確実に(沼に)落ちて帰ってくるよ」

という、なんとも恐ろしいセリフを言われた。
そして、事前学習として、望海さんのCDをめっちゃ聞かせられた😂


そして、公演当日。
友達の言葉通りになる。


公演名は、忘れもしない、「琥珀色の雨に濡れて」。
当時の私には内容がビターすぎて大人すぎて、ちょっとふんわりとしか覚えてないけど、とにかく大人の色気が凄かったことは覚えてる。

そして、ショー、「Dramatic"S"」!!!!

もう、一生忘れない。
今でもテーマ曲は歌える。それくらい、「宝塚」の世界に引き込まれてしまったショーだった。

実は、1個前のトップスター、早霧せいなさんが退団されてすぐの公演だったと記憶しており(有識者の方、もし間違っていましたらご指摘願います🙇‍♀️)、ショーの内容も、早霧せいなさんの退団時のもの(思い出は一生残る…!みたいなテーマ)を、新しいトップスターの船出を明るく祝おう!みたいなメッセージ性に少し変えただけだと聞いた気がする。
とにかく、凄く明るいエネルギーに満ち満ちてて、とても感動したし、望海風斗さんがかっこよすぎたし、生歌なんか聞いたら落ちるしかなかった。



望海風斗さんのどこが好きか?
望海風斗さんはとにかく歌が上手だ。
感情をそのまま歌に乗せてくれる。
表現の幅も広い。
一生聞いていたい声。

歌が上手い人の中には、時々自分流の歌い方を全面に出してくる人(技量で歌う人)がいるけど、望海風斗さんは違う。
音楽を理解し、歌詞を理解し、どうやったらそれを届けられるかを考えて、それに合わせて歌い方を変えられる人だ。

そして、役の時は、とにかく大人っぽい。渋い。ダンディーって感じ。バラを咥えさせたり、タバコを更せたりしたらたまらん〜〜!!みたいな。ちょっと燻した、オトナな男性感がマジでたまらん。
ちなみに、私はアニメとかでいったらアイナナの和泉三月くんとか、弱ペダなら真波山岳(どっちもcv代永翼さんですね笑 でも声優の推しは江口拓也さんなんですよ笑笑)とか、ちょっと幼い感じのお顔のキャラが好きだから、正直それとは正反対な感じなんだよね。笑
でも、とにかく大好きなの。

そして、相手役の真彩希帆さんもそう。
もう、きーちゃん(※希帆さんの愛称)は!!ひまわりみたいな人だと思ってて!!
私的には、トップ娘役にはなかなかいない、親近感がある人だなぁって思ってました!!(ちょっと失礼かな、笑)
ちょっと繁華街の裏路地にある町の小さなの食堂とか、中華屋さんの看板娘で「おっ!いらっしゃい!いつものかい!😊(ニコー!!)」みたいな。

で、歌に対する姿勢は、望海さんと同じ。
とっても真摯で、歌の持つ感情やメッセージを、柔らかい声で、でも時に優しく、時に力強く届けてくださる。
きーちゃんの歌に、何度泣かされたことか…😢

望海さんへの愛が大爆発してるとこも、可愛かったなぁ…望海さん、結構塩だったからね〜☺️



もう、大好きなトップコンビ。ご夫婦でした。


もう随分前に退団されてしまいましたが、未だに、おふたりのご活躍、応援してます。

私の、一生の推し、です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?