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#1:日本でのバイト経験から、自分の職業適性を考えてみる~モスバーガー編~

新卒を捨てて留学に来た私。
同学年の子たちは4月から、社会人2年目になる。
どんどんキャリアを積み上げ始めるみんなを見ていると、「自分は本当にこのままで大丈夫なのか?」と、不安になる。

現在ありがたいことにマーケティング系のインターンをさせていただいているが、大きな会社という感じではなく、どちらかというと小さな、スタートアップのような、オフィスを持たない感じのところで。
やっていることも、マーケティングとはいえ、正直カレッジで勉強してなくても、やろうと思えば誰でも出来る内容である。


このままここで経験を積んで、いただいているお言葉通り、もし、正式採用していただいたところで、本当にマーケターとしてやっていけるのか、というか、使っているチャンネルもかなりマニアックなところなのでそこも不安である。

ということで、まずは自分についてもっと理解するために、これまでやってきたバイトとそこで得たスキル・経験、それを踏まえたその仕事に対する自分的向き不向きをここでまとめてみたい。




モスバーガー

人生で初めてのバイト。大学生1年生から約3年間続けた。

1 職務内容

モスではレジ(キャッシャー)、ドリンク作り(ドリンカー)、ドライブスルーのオーダーを取る、商品確認、揚げ物(フライヤー)、バーガー作り(セッター)、仕込みなどのポジションを経験した。また、オープンからクローズまで、全時間帯働いた。


2 身についたスキル・経験

2.1 時間を見て行動すること

モスは全国チェーン店なので、マニュアルがしっかりしているし、何時になったら何をする、という時間帯業務がある。
とはいえ、時間帯業務だからといって、その時間になってから始めようと思っても、お客様が急に来て時間内に終わらなくなってしまうこともある。時間内に仕事が終わらないと、あとの自分、もしくはこのあとの時間帯の人のタスクが増えて、大変になる。
ということで、時間帯業務を覚えたら、時間をみてさっさと始める、という癖がついた。


2.2 マルチタスク

マックとか他のハンバーガーチェーンはよくわからないが、モスはよく一人で二つのポジションを掛け持つことがある。私がよくやったのはスルー(ドライブスルーオーダー担当)とドリンクだ。あとは、私の店は開店から1時間はスタッフ一人で店を回していたので、その時間帯は一人で全部をこなさなければならない。
最初は慣れないし、特に昼のピーク時間帯は戦場で、マジで地獄だった。
スルー取りながらドリンク作ると、オーダーを聞いてもすぐにタッチパネルにオーダーを打てなくて、せっかく聞いても忘れてしまう。
でもだんだん慣れてきたらそうでもなくなってきた。(とはいえ、無理なときは無理だった、笑)
これまでカナダ含め、いろんなバイトを経験してきたけど、全く関連性のない、異なることを同時進行でやらなきゃいけない、あそこまで頭の中がぐちゃぐちゃになる仕事は、あれしかないかも。ピアノの弾き語りよりきついよ笑
ま、いくら慣れても、昼ピーク後に退勤したときの脳の疲労は半端なかったけどね!笑


2.3 先を読んでの行動

モスのいいところは基本的にキッチンとホール、というように、ポジションが分かれていないこと。基本的には長く勤めれば全ポジション出来るように教育されるように出来ている(はず、笑)。
なので、他のポジションも担当しているからこそ、オーダーから商品提供の流れを理解し、どうしたらその時間を縮められるか、他のポジションの人が楽に仕事出来るかを想像しながら動ける。お客様への商品提供のみならず、そのほかの時間帯業務もポジションごとに異なるが、「このポジションはこの時間帯になったらあれをやるから、その時間帯にオーダー入ったら私ヘルプしよ~」みたいなのがなんとなくわかるようになった。


2.4 電話対応

これ、その後何個かバイトしてきたけど、なかなか出来る人少ないのかもなぁって思ったこと。(違うバ先で「俺、電話は苦手なんすよね、出たく無いっす、って言うのを聞いて、そうなのか、全然怖くないぞって思った経験から、笑)
当然ながら、モスは電話注文を受けつけている。
最初は先輩や店長から教えてもらった台詞で対応するが、慣れてきたら電話を切る際に「お足元悪いので、お気をつけてご来店下さい」など一言添えられるようになった。
また、電話注文だけで無く、クレームの電話も受けることがある。以前、クレーム対応はドキドキするが、仲間と一緒に乗り越えてきた。


2.5 一人でお店を回す度胸

先にも触れたが、うちの店は開店から1時間は一人で店を回していた。そのため、その間のことは全部一人でやらなければならず(仕込み、オーダーから提供まで)結構大変だった。幸いクレームなどはこの時間に受けたことはなかったけど、でもやっぱり毎日ドキドキしていたなぁ。笑
常連さんは一人で回しているのわかっているので、優しかった。ありがとうございます。


2.6 言葉遣い(ちょっと)

他の店舗は知らないが、結構店長から「さっきの言葉遣いはよくないよ。こういう風に言おうね」みたいな指導をよく受けた。ハンバーガーショップでやりとりする会話程度であれば、正しい日本語が使える自信は、ある
(※ただいま留学中のため、そもそも日本語を忘れがちではあるが笑)


2.7 どうやったら効率的にタスクをこなせるか、という思考力

例えば、私がよく入っていたドリンカーというポジションは、特に昼ピークは注文が立て込んで、場合によってはバーガーよりも作るのが遅くなってしまうことがある。
基本的にはオーダーが入った順に作るが、手間がかかる(複数手順を踏む)ドリンクの場合、とりあえずまだ順番は回ってきてないけど手順1と2だけ先に進めておく。そうすると、前のオーダーがはけてそのオーダーが一番最初に来たときに、一からそのオーダーを作らずにすみ、結果的に早く提供できる。また、同じようなオーダーが何個か続いている場合、そのうちの何個かは順番的にちょっと先のオーダーだけど一緒に作っちゃってドリンクだけ先に提供しちゃう!なんてこともやってた。
それ以外にも、時間業務で機械のメンテナンスがあるが、作業手順が多いから、どうしたら効率よく、手早く進められるかを考えたり、時には人のやり方を盗んだりしてきた。これは今にも生きている。

3 感想・自分的向き不向き

まず、自分は接客業がめちゃくちゃ好きだということを感じた。
小さい頃からお店屋さんごっことか好きだったけど、夢にまで見た「いらっしゃいませ!」から注文を伺い、商品を手渡し、余裕があればお客様を出口までお見送りするという経験が出来て本当に幸せだったし、お客様の笑顔や「ありがとう」をその場で受け取れるのはもう本当に嬉しかったし、やりがいだった。


それから、自分は昼ピークが好きだった。辛いけど、みんなでこの地獄を乗り越えてやる!って感じで、逆に燃えた、笑 辛いときこそ燃えるタイプかも知れない。その証拠に、ピーク過ぎて夕方からクローズ(うちの店舗は夜ピークが基本的に無かった)の、ちょっとスローな感じ(クルーもちょっとけだるい系の人が多かった、私の時は)が私は凄く嫌だった。少しでもお客様に楽しんでもらおうと自分なりの声かけとかやるけど、そういうのが浮く感じがして、すごい居づらかったなぁ。あと単純に人減ると自分でカバーしなきゃいけないポジション増える(キャッシャー、ドリンク、スルー、商品確認を一人でやる)のも嫌だった。人数少ないから人に頼んだり聞きたいことあっても質問しづらかったしね。

不向きだなと思ったのは機械的な業務。つまり時間帯業務とか、オープンなら店開けまでの業務、クローズなら店締めの業務。人間味がない、黙々系が無理。つまんない。
あと、時間に追われるのが嫌だった。特に朝。
朝はとにかく忙しい。
開店時間までにすべての機械の立ち上げ、掃除、仕込みの準備。
開店したらとにかく仕込み。
夜の人、仕込み出来る人少なかったから冷蔵庫開けたら空っぽ!みたいなこともたくさん。何時までに何をどれくらいっていうのもだいたい決まってるから、それまでに終わらせなきゃだけど、普通にオーダー入っちゃうと終わらない。
それとも、私のやり方が悪かったのかな…?
それも含めて、向いてなかったのかも、笑


あとは、人に仕事を振るのも苦手。
未だに、だけど。
もう一人のスタッフがどこまで出来るか把握しているんだから、仕込みに専念するためにももう少し手伝ってもらえばよっかたなぁと思う。
これは「克服したい」苦手、かなぁ。


機械的な作業でもう一つ嫌だったことは、レジ締め業務
レジの残高と売り上げが合わないなんて、私がやるとよくあること。(※誇るな)
病気なんじゃないかってくらい、とくにコインケースが読めないのよ。
コインと実際の線がずれてるっていうのもミソだったんだけどね。
とにかくマジで苦手だった。
時間かけても結局ずれるから、他の人にやってもらうこともしばしば。
てか、今思えば他の人に基本的にやってもらえばよかったなぁ…結局、私がどれだけ時間かけても合わなくて、あとで他の人にやってもらうなら、私がわざわざやる必要も無いってやつやん。


もっと具体的に言語化すると、数字にまつわる、一つでもずれたら即終了系がめちゃ苦手。
センター試験の数学とか。
数字は違くても、なぜそのタスクをやる必要があるのか、またどうしたらそうなるのか、その原理を知っていれば十分じゃね?そんなにきちきちこだわるなよ…っておもっちゃうんよねぇ…

それからアンダープレッシャー、特に「短時間の中でやりきれ!よーい、ドン!」みたいなプレッシャーにものすごく弱い。
モスバーガーは、オーダーから提供にかかる時間を計測している。すべてデータとして蓄積されるのだ。
特にハンバーガー作り(セッター)はシビア。目標提供時間を達成するには結構余裕がない。無駄なく動かないと、一瞬の迷いは命取りとなる。
そういう環境の中(カウントダウンされている中)でやるのは、本当に無理。普通に判断ミスしたり、もともとそそっかしいのに違うソースかけちゃって作り直しとか、ざら。(※誇るな)
「あと何秒で作らなきゃ」とか、急かされている状況では冷静さを失います。
(なお、ドリンカーも急かされるときはあるけど、ドリンクは基本、ハンバーガーより上がるのが早いから、まだ心に余裕があって、そっちは基本的にミスらないんよね。工数が少ないからなのかな?なんか知らんけど手早くドリンク作ることには自信あった。し、店長にも信頼されていた。)


それから、やめた理由の一つにもなるが、所詮自分は「お店」という大きな機械を動かす歯車の一つに過ぎない、と感じ、それがつまらないと感じたから。
基本的に新商品開発やテレビCMなどのマーケティングは本社の皆様が考えることであり、私たちが出来ることは「期間限定の○○バーガーはいかがでしょうか?」といった本当に些細なセールストークや、朝の時間帯であればサンキューボード(店内に設置されている店員さんの心温まる一言を書く黒板的な物)の内容、お客様との短い会話の中での気遣い、自分なりの接客、それくらいしか、お店の売り上げに貢献できないと感じた。そして、自分にはそれが物足りなかった。
全部の仕事が出来るようになったとは言えなかったが、これから仕事をさらに覚えていっても、お客様の満足度の向上や売り上げには直接的にはつながらず、単に自分がお店に取って都合がいい人(どの仕事も出来る人)になるだけだと悟った。


もちろん、何でも出来て、おまけに新人さんの教育まで上手な同期や先輩はとてもかっこよかったけど、私はそれに魅力を感じなかった。憧れるけど、私はそれよりももっと、「対お客様の観点から、自分の接客スキルをもっと向上させたい」と思うようになった。


4 まとめ

まとめると、自分は数字できちきちすること、機械的業務、ルーティンワーク、短時間の中で急かされるような仕事はとてつもなく苦手ということだ。
その上で、自分のオリジナリティ、創意工夫が認められる部分が多い(裁量権が大きいといえるのだろうか)ところに惹かれるものがあるらしい。


もちろん、どんなにきらきらして見える仕事だって、その大部分というか、
もはや90%くらいは地味な作業、つまりルーティンワークのような機械的な作業だということは理解しているんだけど、バイト仲間みんなが優秀で、私だけが仕事の覚えも悪くてミスが多くて、自己嫌悪しかならなかったし、だんだん仕事楽しめなくなっちゃって、辞めちゃった。

多分、ルーティンワークももちろんこなせるけど、それ以外の場面で自分のオリジナリティがどこまで許容されるか、そのバランスが重要なんだろうなぁ。。。


他にもいくつかアルバイト経験があるので、そちらについても今後まとめていけたらと思う。
本当は一つの記事にまとめようと思っていたんだけど、読み返したらとんでもない長文になっていたため、バイトごとに区切ることにする!
(※ただモス歴が一番長いから、このnoteが一番長くなりそうな予感!笑)


ここまで、私の思考の整理にお付き合い下さりありがとうございました。
また次回のnoteでお会いしましょう!笑


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