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工事の音が気づかせてくれたこと

以前は不眠なんて言葉を知らなかった私ですが、うつになってからというものすんなりと眠れない日々が続いています。
特に最近、禁酒を始めてから、それが顕著にわかるようになってしまいました。
今朝も、やっと眠りにつけたのは確か5時前くらいになって。
それが今日に至って、突如爆音によって起こされることになり、酷く考えさせられたことがあったのでここに書かせてください。

それは頭に、神経に、直に来るような、悪寒が走ってどうにも我慢できない音でした。

私は訳もわからず、でもとりあえずと、クリニックで貰った耳栓を探しました。
しかし、それで耳を塞いでも気休め程度で全然楽にはなりません。
寝起きの頭で必死に考えつつ、とりあえず頭痛が酷いので、窓を開けて音の原因を探しました。
それは、隣家のリフォーム工事の音でした。

少し前からリフォームしているのはその様子からわかっていたのですが、こんな音は初めて。時計を見ると朝9時を過ぎていました。早朝、とはいえない時間なのかもしれない。でも寝不足の私にはまだ早く、この調子では絶対に寝続けられないことは明白でした。
頭痛が酷くなる一方なので、工事の人に躊躇いながらも声をかけ、どれくらい作業に時間がかかるのか訊きました。「3日の予定です」と言われ、唖然としました。
幸い工事の方が優しく、責任者に確認して昼過ぎから作業をしてくれると言ってくださり、その答えを待つこともなく私はベッドに戻りました。

その時私は、酷く混乱していました。

こんなことは今までなく、いくら隣とはいえど工事の音で体調を崩すような事態は、生まれて初めてだったからです。

でも、もう一つ理由がありました。
それは、母のことを思い出したから。

母が私に暴力を振るい始めた頃、工事の音が気になって眠れないと頻りに苛立っていました。私は小学生で、工事の音など一切気にならず、なんでそんなに神経質になっているんだろう?と思ったのを覚えています。

今の私の状態は、その母の様子とまさに似ていました。
その後すぐには寝付けませんでしたが、どうにか2時間くらいは仮眠がとれました。

正午を迎えて、あの痛みが戻ってくるのかと少し緊張しながら横になっていましたが、再開したその音は不思議とさっきよりも酷く感じませんでした。
すごく不思議でした。

寝不足だったから?
私の精神状態?うつのせいなのか?

それはまだわかりません。
今度主治医の先生にも質問してみたいと思います。

ただ今日、この経験によって少し、手がかりに近づけた気がしました。
虐待を受けていた時、やはり母の精神状態は正常ではなかったのかもしれないと。以前からそんな気がしてならなかったのですが、今回のことで確信を強めました。

『虐待は連鎖する』
そう言われていますが、私はそれは遺伝ではなく環境のせいだと思っています。

私には今朝の出来事を話せる友人やパートナーがいます。
私がおかしくなったら、ちゃんと助言をしてくれる人たちが。

母と似通った経験をしても、その事実が私を勇気づけてくれました。
それと同時に、母にもあの時、そんな存在がいたらなと少し悲しくなりました。

母の両親である祖父母や、弟であるおじは、母のそんな様子をみてただただ腫れ物に触るように接していました。
注意をしても聞かないから、怒鳴られるから怖いから、娘を心療内科等の病院に連れて行くのは世間体が悪いから、とひた隠しにして、母を放置し続けました。

私は今でもそれが許せません。

虐待をしたのは母ですが、そんな状況にまで母を追い詰めたのは周りの大人たちだと、そう思っています。
そんなことを思い出させてくれた今朝の出来事でした。

明日も、ちゃんと昼過ぎから始めてくれるといいな。
でもそれで起こされると怖いので、今日こそは早めに寝れますように。
おやすみなさい。

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