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未来の働く空間ーポストオフィスを考える【イベントレポート】

こんにちは。関西大学松下ゼミ(matsu-lab)の山下暖乃と申します。

株式会社オカムラさんの『WORK MILL(ワークミル)』プロジェクトの活動の"bee"開催イベントのひとつである、

2020年10月19日 13:00~15:30
未来の働く空間ーポストオフィスを考える
「Under 35 Architects exhibition 35歳以下の若手建築家による建築の展覧会2020」関連イベント

に参加させていただきました。

第1部では、山田雄介氏(ビジネス誌『WORK MILL with Forbes JAPAN』編集長)から、世界の最新オフィス・働き方について学び、

第2部では、㈱オカムラ関西支社オフィスに移動し、最新オフィスの現場を見学してまいりました。

第1部 WORK MILLが見た、世界の「働く」の潮流を学ぶ  inうめきたシップホール

この写真(スクリーン内の画像)はシリコンバレーのFacebook社の屋上の様子です。

「屋上があるんですね?」と訪問した山田氏がそうたずねると、
「いいえ、ここは私たちのワークプレイスです」と彼らは答えたそう。

山田氏:5年前には既に、働く場所がオフィスビルの中にとどまってはいなかった

導入で語られたお話です、働く空間について大切な何かを物語っている気がします。ぐっと話に惹きつけられ、ワクワクしながら話は本題へ。

今回のセミナーのトピックは
・オフィスの変遷
・コロナで変容した働く環境の3要素
・働く空間の未来

と大きく三つに分けられます。

キーワードから視るオフィスの変遷

近代的オフィスの歴史を振り返ると、
1900年頃の工場の流れ作業(生産現場的管理)をベースとしたオフィスレイアウトから、電話やパソコンのデジタル機器の登場を経て、今はABWという働き方が「オフィスづくり」の中で注目されているそうです(諸説あり)。

*ABW(activity based working):仕事の内容・目的やワーカーの個性に合わせて、自分で働く場所を選ぶこと。

1985年~2020年現在までのオフィス空間をみていくと、おおよそ10年ごとに、その時代に象徴する(重要視された)キーワード(変遷)が浮かび上がってきます。

*図にしてみました。

山田氏:この様に、様々な要素がadd onされ、オフィス空間が複雑化してゆくイメージです。ここ5年では、ABWを反映したオフィスが主流。
そして2020年に突入し、「次何が来るのか」と考えていたところにコロナが。キーワードで言うと、‶安全性”がオフィスにプラスされるのでは。

近代的オフィスの歴史は100年程と浅く、今後多くの可能性を秘めていると山田氏は考えます。

100年後のオフィスは一体どんな空間になっているのでしょうか。タイムスリップして確かめたい・・・。

コロナで変容した働く環境の3要素

ではコロナで何が加速したのか?箱/間/群の3つにまとめたお話を伺いました。

①箱:platform place 
・住む場所(箱)にオフィス(箱)が介入
・コミュニケーションが会議室(箱)からデジタル(箱)へ

②間:distance/time
距離と時間の概念の変化
・物理的な距離⇔リモートワークでの距離ゼロ化
・モビリティの低下
・テレワークの特徴として労働の時間がプライベートの時間へ介入

③群:comunity
自分の周りのコミュニティ(群)の変化
・職場→家族
・今まで繋がらなかった人とどんどん繋がるように
・オンラインイベントの増加

なるほど。私は大学生ですが、働くを学ぶに置き換えると全く同じことが言えます。

では、この様に箱/間/群が変化した時に、働く空間の未来はどうなるのでしょうか。

働く空間の未来を考える

山田氏:元々”office”は事務作業を単純に行う部屋であり、これらは今や家や違う場所でも出来る。これからは”work place=仕事をする場”という考え方で働く空間を捉えなければならないのでは。

トータル的なofficeとしての面積は今後減ると考えられます。しかし、ワーキングスペースやカフェ、駅、大学、図書館等を"work place"という考え方で捉えると、働く空間は更にもっと増える領域であり空間である、と山田氏は考えます。

そしてオカムラさんが8月に行ったワーカーへのアンケート調査から、これからのオフィスに求められる役割が浮かび上がってきたそうです。

コミュニケーション・チームワーク・ブランディングなどの役割を果たす場としてのオフィスです。

では、この様なoffice⇔work place概念やオフィスに求めるられる役割の変化を経て、どんな働く空間が未来に残っていくのでしょうか?
様々なオフィスを見てきた山田氏の見解を学ばせていただきました。

執務スペース→体感スペースに
自分たちの業務やブランディングを何らかの形で体感できる仕組みをオフィスへ取り入れる。
・グリーンな空間や環境を提供する企業では、緑や木を自社オフィスへ取り入れる 例)parkERs
・オフィスビルの一部をミュージアム化 例)NIKE本社

★オフィスのリビング化
→机ばかりが並ぶ作業目的のオフィスから、コミュニケーションが取りやすく気軽にミーティングが出来るオフィス空間へ。例)ロンドンの放送局SKY
---ホウレンソウからザッソウヘ
報告・連絡・相談はリモートで簡単に行えます。しかし、雑談・相談はし難いですよね。これをどの様にリアルなスペースへ戻すか、そうなった時にオフィスのリビング化が有効になるそうです。

★会議室→プロジェクト・チームルームへ
議論・プロセスの可視化を可能にする空間作りが必要。

★単なる作業→「学び合い」へ
良い人材を育成、そして残ってもらうためには様々な価値や学びを提供することが有効。
例)UNIQLO社のアナログ・デジタルメディアライブラリー

★スペシャルな体験へ
出社不要でも行きたいと思うオフィスを。自宅では持てないアイテムなどが、オフィスへ行く目的となる。

山田氏:これからは働き方や環境がさらに多様化、そして個別化すると考えられます。

個別化の意味は、「誰かにとって働きやすい空間は、必ずしも他の誰かにもそうであるわけでは無い」という事。業種職種によっても大きく異なる。なので、自分たちの企業の従業員のためにどういった場所が必要なのか考えてほしい、と山田氏は語ります。

おおよそ1時間。働く空間について、ここでは書ききれない程多くの事を山田氏から学びました。その後は、K!ZUK! LABOへ移動しオフィス見学ツアーに参加しました!

※この記事で取り上げた内容は一部分であり、私個人の解釈を含んだものです。登壇者の意図・意見とは異なる場合がございます。

第2部 最新オフィスの現場を見学! in㈱オカムラ関西支社 K!ZUK! LABO

ショールームでは、実際にオカムラさんの製品に触れて、体験しました。数十万円する椅子なんかにも座らせていただきました。
点滴スタンドや全自動貸金庫など、オフィス家具以外も多く展示してあったのも印象的でした!

そして、それらのオフィス家具製品を見事に使いこなしている最新オフィスの現場まで見学してまいりました。おしゃれな空間である事はもちろん、ワーカーの皆さんがすごく快適そうにお仕事されていて、機能性までも優れているんだなと感じました。

しかし、私としたことが写真を撮り忘れてしまいました。なので、以前に訪れた際の写真を↓

こちらはK!ZUK! LABOの一部である、共創空間"bee"の様子です。モチーフであるミツバチをイメージさせる空間ですね。

残念ながらショールームや最新オフィス現場の写真は無いので、気になる方は是非、直接足を運んでみてください!!

見学の後は、イベントの内容を振り返りながら座談会を行いました。男女様々な年代の方が参加されていていました。終始和やかな雰囲気の中、色んな方々とお話出来て良い経験になりました。

お土産までいただきました。ありがとうございます!

お邪魔しましたm(__)m!

参加して感じたこと

ワーカーの生産性やクリエイティビティの向上を目的に、オフィス改革に取り組む企業がコロナ以前から近年増えているみたいですね。

岡本栄理さん(株式会社オカムラ WORK MILLコミュニティマネージャー)が以前に、「楽しいものにするためには遊び心が大切。肩ひじ張らずに楽しみながら遊びながら挑戦していく先に、実は変化やイノベーションが起きるんだなという事を感じ取ってほしい。」と仰っていました。

働く場に限らず、学ぶ場だったり、遊ぶ場だったり、憩う場だったり、食べる場だったり。身近な様々な場所がもっと快適で複雑で面白い空間になれば、楽しい街や社会になりそうだなって単純に思います。

その先に、岡本さんの仰るような新しい変化や発見、そしてイノベーションが起きるのではないでしょうか。

以上、マツラボレポート部の山下でした!

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関西大学社会学部メディア専攻松下ゼミ所属