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「青い」

 ふとした時に、あの頃の後悔が頭に響く
 無知で傲慢な私を知らない私
 もう戻れないし、戻ってもきっと同じだから
 私はこの先もあの青さを抱えて生きていく



●皆さんは過去の後悔をどれほど覚えていますか?私は脳裏にべったりとこびりついていて、後悔の相手と会うたびに、呼び起こされては数日地球の重力全部背負ってんじゃないかってほど動けなくなります(重力って合算できるの?)。

 反省はしても後悔はするな!のことわざは、ナヨナヨした私をズバッと切ってくれるけれど、私には速効性ありの持続性なしなお薬のようです。

 どうしてこんなことを今日書き出したのかというと、絶賛後悔中だから。ちょっとここで反省させてください(知らんがな)。
 今日ね、残業終わりに、割と大変そうな仕事をしている新人さんがいて、あぁ私も経験あることだし、ちょっと助太刀した方がよいか?でもここが踏ん張り時か?と、黙々と頑張ってる後ろ姿をおろおろしながら見ていたんです。

 まぁ後悔ということでお察しだと思うんですけど、結果私は声をかけなかった。お疲れ様です。の後、私はすごく悪いことをしたような気持ちになって、でも足は前に進んでいて。
 家に帰るまでずっと、何で戻らないの?いや今戻っても変か?とか色々頭がぐちゃぐちゃで、帰宅後もしばらく動けなかった。

 でも、もう戻れない。過去になった今となっては、私はその後悔を未来に返すしかないのです。大袈裟だと思う人もいるかもしれない。分かるわ!って人もいるかもしれない?

 なぜここまで、この出来事を重く引きずるのかというと、それは新人さんに過去の自分を投影してしまったから。出来ない人だと思われたくなくて、SOSを出せなかったあの時の私。誰かが声をかけてくれてたら、何か変わっていたのかなと(おっと、感傷的に)。
 まぁきっと変わってないんだと思うんですけどね。あの時の私は、その声かけさえもプレッシャーだったから。
 今となっては、そんなことも知らないの?と鼻で笑われてもええわい!これから知っていくんじゃい!という気持ちで(まだ内心ドキドキするけど)、SOSを出す癖はつきました。

 まぁ、今私は後悔と反省をしているわけですが、結論、これからは新人さんが助けを求めてくれた時に笑顔で手を差し伸べられるぐらいの余力を日々できるだけ残しておこうと思いました。あと、もし今日のようなことが次起こったとしたら、お疲れ様ですの前に、見守ってるよのサインを残せたら、今日よりも成長したなと私に言ってやりたいです。

 ここまで長々と、もう青くない私の反省文に付き合ってくださってありがとうございました。

●最後に
 誰かを助けられることは素敵なことだけれど、私みたいに助けられなかったことに後悔して自己嫌悪して…を繰り返している人がいたら、その時は未来への誰かへの貯金だと思ってみても良いのかなと思います。疲れていたり、悩みがあったり、むしろ自分が助けを必要としているときがある(意外と気付けないけれど)。いや、あなたの方がボロボロじゃないですか!みたいな人に助けられても、ミイラ取りがミイラになるだけなのでね。
いつでも元気100%なわけではないですから、助けられる余力がある時にちょっと手を差し伸べてみる。「あっ、大丈夫でーす」と言われたら、「あっ、了解でーす」と立ち去ればいい。
 日々の中にある「助ける」の選択は、きっとこれぐらいの軽さがあって良いんじゃないかな。これが良い準備運動になって、いつか誰かを大きく救うことができたりしちゃったりして...。そんな妄想で今日を締めくくります。


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