何も食べてないし何もしてない気がする
馬鹿なんだと思う。
馬鹿だからだと思う。
言葉は悪いが、馬鹿なんだ。
無知だから、馬鹿なんだ。
馬鹿だから、馬鹿なんだ。きりがない。
・・
親戚の家に行く。名前は今更でも伏せる。
僕は今、何もしたくないし、どこにも、誰にも会いたくない。
飯すら面倒で嫌になって、結局毎日コンビニの総菜を車の中か夜になったら部屋で食べるかだけ。
ラーメンが食べたいと思ったり、うどんが食べたいと思ったり、美味しい物が何でもいいから一番おいしい物を食べたい気持ちはあるけど、もう、本当に、今は、何も出来ないし、下手に誰とも会いたくない。
そんな事もあり、最近は我が家の事もあるので、どうしても。
一年半とはいえ、うちの居候が残していった傷や残骸は、僕の人生にとって最悪ながら大きな気づきや学びがあったけれど、我が家や少ない親戚一族から見れば、それはただの傷でしかない。
本人は全く関係ない気にもしない世界軸でいるから他人事だけど、もうそれで勝手にしていれば良いと思う。僕らも勝手にするという相手の土俵に乗った。
それに別に、それでどうのこうのなってしまう事でもない。
こっちだけでなく全員がこの話を知って、
勝手にしてろと言うしかない、と思っている。
・・
本当に、婆ちゃんを見て、母親を見て、爺ちゃんを思い出して。
自分がどうしてこういう人間なのか振り返りながら重ね合わせながら置き換えながら、必死で考えている今日も。
親戚の家に行くと、久しぶりだったせいか話題も次々に出ると思いきや、そうでもない。
カジノは良くないとニュースを見て言い出した親戚に、僕は珍しく他人に厳しく反論するように、少し腹が立ったから言い込んだ。
その後も、コロナワクチンの副作用の話をし始めたので
「○○〇さん、でもそれ、コロナが怖くて外に一歩も出れなかった4年間、ワクチンを打って打って必死になってコロナに怯えていたのは○○〇さんよ。今更、ワクチンの副作用とか言ってるその顔、写真にとって半年前の○○〇さんに見せたら、「私何言ってるの!コロナが流行ってワクチン打たないとあかんよ!」って顔すると思うよ」
「そういうのって、知らないから痛い目見たり、無知って言われるんよ」
株価の話題にもなり、
「私は親から株なんてするもんじゃないって言われたから、ギャンブルなんて人間がするもんじゃないわよ」
というので、
「2000年の日経平均と今比べたら今の方が平均は高いよ」
「日経?何それ知らんもん」
このレベルなのだ。
僕は、ふと、
この馬鹿な連中と一緒にいたら、同じになる
そう思った。
・
○○兄ちゃんは子供の頃から色々怪我もしているらしい。
けど、今日詳しく聞いたら、ほとんどが親がした間違いや失敗が多かった。
珍しくそんな話をしたので、○○〇さんも
「親の間違いで、ホンマに申し訳ないと思ってるんよ」
「その頃は何も知らないし、子育ても誰も助けてくれんから、みんな育児でノイローゼになってね」
と言いだした。今も一緒だ。子育てで親は苦労している。
でも、やっぱり総括して解ったのは
この親にして、この子なのだ。
この父親にしてこの息子。
この母親にしてあの息子なのだ。
僕も同じだと思う。
・
親が馬鹿だと子も馬鹿になる。
当然だ。馬鹿が馬鹿な子育てや教育をするのだから、子供は馬鹿になる。
じゃあ、どうすれば良いのかと考える。
子供が外の世界で自分で学び、親や家の普通や価値観や教えられている事に疑問や再考をするべきなのだ。
・
親がいくら勉強をしなさいと言っても、どれだけ親に言われても。
教えてもらおうにも、親が勉強も出来ない、何も知識も無い。
年齢と図体だけがデカい大人なのだから、わかるはずも、知る由もない。
だから馬鹿な子供や家族が連鎖するのだと思う。
全員ではないが、その連鎖から独立するのが自立の一つでもある。
生き物として人間は育てられても、頭脳や精神は強くも賢くもならない。
親がその必要性やその方法を全く知らないのだから。
・・
親の遺伝が、そのまま子に引き継がれる割合は三人に一人らしい。
だから親に問題や何かの個性や遺伝するものがあったとしても、それが直接そのまま子供に同じように受け継がれて、同じような人間が出来る割合は三分の一になるらしい。
僕だって、これだけいいながら親や家族とは別人で別人格。
似ていると言われても、少なからず、性格や人間性を知っている家族は4人。その4人なり、父を入れて5人の遺伝子を引き継いでいる。
先天的な要因だけで言えば、そこだけでも5人の色をそれぞれから引き継いでいると考える。
でも血がつながっていようが他人。
僕はそこに抗う。
・・
今日の学びは、やっぱり親戚が大きい。
これは誰かの否定ではない。
きっと全ての人間を見て、僕は「馬鹿だな」と言う可能性がある。
可能性の話。
自分はどうなのかと問われたら自分も馬鹿で大バカ者だと思っている。
分野があるから、一概には言えないし言わない。
けど、僕と全く同じ考えや意見の人間は存在しない。
そして合わない人と会うたびに「馬鹿だ」と言っている訳ではない。
時には体調が悪かったり、何かしらの事情があって、普段の時とは通常とは違うタイミングで会う時もある。
そうしたら、もしかしたらその時の相手は、まともに会話や、真剣な話をするときに話が成り立ちづらい時もある。
その時に
「こいつ馬鹿だな」「馬鹿だから話にならない」とは思わない。
これは本当で、僕も少しびっくりしている。
嫌いな相手には「馬鹿だから相手にしない」と言えるけど、嫌いでなければそうは思わなくなった。
話が合わなかったら合わなかっただけで。
噛み合わなかったら、疲れてるのか、何か事情があったのかなと思うだけ。
お酒か何かに酔っぱらっているならダサいなとは思うけど、僕だって同じことがあるだろうし、僕が例え酒を飲まなくても酒を飲むことに対して否定や一方的な意見でモノは言いたくない。
今日○○〇さんにも、僕がいつも言うように、
「自分が思い込んでるだけ、自分が正しいと普通に思い込んでるだけで全員がモノを言ってるだけだから」
と何度も言った。
今日は久しぶりにずっと腹が立っていた。
老害と喋るとマジで死ねと思う。
この言葉が僕は良い言葉だとは思わないけど、よく思ってる。
逆に僕も思われていると思っている。
・
とにかく、もしこれを読んでくれる人がいたら、嫌な気がしたら悪いけど。
あなたも、僕も、誰でもいいけど。
自分が言っている事、好きな事が、正しい訳ではないからね。
普通は、というなら、それも誰かの受け売りか鵜呑みだから。