したがき 仕事について 5000文字

先月の頭くらいから母が急に不動産屋をするように焚きつけてくる。

我が家の収入は、僕は金の話を聞きたくはないが知って入る。
決して楽で裕福な家でもないし、僕がもっと稼いで普通の生活をしていればまたそれだって話は変わってきていると思う。

けれど、僕は年収が300万だ。

母の事は知らないし聞きたくはないが、同じくらいだ。

僕が不動産業で利益を上げられないので給料が少ないのは当然だ。
不動産屋は母が出来る仕事だから母の仕事だ。

僕はそこでは戦わない。
戦い方が違う。だから別の自分の仕事で、少ない給料の底上げをしている。

それを10年間もしてきて、今になって
「今うちは500万くらい年収がある。不動産屋でもやっていける」
「あんたも勉強して不動産したらいい」
と急に手の平を返す。

手のひらを返すと言うより、
共依存関係の為に、今までも散々してきた行為だ。

このやり方で今まで散々振り回されて苦しまされてきた。
今のこの話で言うと、僕が初めて不動産屋に来た時に、それまで母が語っていた自慢や武勇伝や苦労話も含めて、全部が虚言だった事を知った。
虚言と言うより、自分を認めてもらう認めさせるための虚言ばかりなのだ。


僕が実際に不動産業を手伝うまで(祖父が母の手伝いは二度としないと怒った時から)僕はこの人が言っている事、家の中で僕らに語ってくる話は全部嘘、全部はったりだった事を知った。

女の腐ったような(間違った言葉。正しくは男の腐ったような)あっちでこういい、こっちでああいい、媚び売って腰降って、困ったら誰かに泣きついて、それで仕事が成り立つ母と僕は違う。

僕が正しいとも普通だとも言っていない。絶対に言わない。わかってる。
けど、この人の、今この時点から、不動産屋をしないかとここで聞いてくる勧めてくるのは本当にこの人の悪い癖だ。

別に去年は確かに、業績は良かった。
けど、それでも前半は苦しかった。
仕事はどれも中断で前に進まない。
収入は減っていく一方。
僕個人で言えば、楽器や機材、私物を質に入れ、借金もした。
そうやって何とか。
何とか何とかそれぞれで乗り越えてやりくりした「いざ」。

それより前のうちの年収(年商)も多くはないし、今まで通りで考えれば、去年だけの特例を除けば、僕は年収300万の人間として、ここで死んでいく。

分からないと思うが、ここに共依存のカラクリの種。仕掛けの一手がある。

毒親や機能不全家族の共依存、負の連鎖。

飴と鞭ではない。叱咤激励でもない。
ただの「強制させるための焚き付け行為」なのだ。

今初めて思いついた言葉だけど

「きょうせい」

強制している訳でもなく、共生すると言うほどの根拠や正当性も無く、矯正するというのはそもそも間違った考え方(人間を矯正させられると思っている人間は自分が正しいと思い込んでいるだけ)、共生するには境界線が無いカサンドラ人間。

・・・・

また母親が株の話をしてきた。
気持ちが悪いなと思って、気が付いた事だけ。

母は株式の知識が、ほとんどない。
実はほとんどない、というのが正確だと思う。

株式投資は配当利回りが高い株を買えばいい。
最終的に10年以上保有していれば損はしないという考え方。

それなのにインデックスファンドの意味も知らない。
株価の上下が基本的に考えの中に薄い。

配当さえあれば、最終的には年間で10万くらい配当が現時点であるので、銀行に預けているよりまし。だから買っている。

これが母の理屈なのだが、僕とは基本的に合わない。

我が家の財産や、株式に宛てられる預金が、1000万でもあるならいいけれど、小さな額の配当で何が良いのだろうか僕には理解できない。
配当利回りなんてものは、そこそこお金が無いと当然配当金額も少ない。

やっとの思いで貯金をし、必死に働いて、遊びに使わず株式投資をして、10年経って、そこで負ける(お金が減る)事はありません。銀行に預けているよりまし、といいながら株式市場を眺める。

その感覚が理解できない。
これは個人的な話だからそんな問題ではないけど。

大事なお金を掛ける感覚が僕には合わないだけだ。


母は、表面上や、物事の初期部分までは理解を深めたり勉強して見識を成熟させているようだが、実際にはその表層部分だけで。

それ以降は学びを自然と止めるのが癖なのだと思う。

この人は、「何糞精神(ハングリー精神)」で生きているらしい。
それは事実だと思う。
僕もその言動や姿を見て生きている。
母は、人から認めてもらいたいけど認められない、そんな幼少期に成功した経験(成功体験)をベースに生きている。

勉強をすれば、親も友達も学校の先生すらも言い込める(言い負かせる)。

その勘違いした、歪に間違った成功体験だけで大人になっている。
それ以降、私生活でも、成長が障害的に止まっているのだ。

どの面においても同じである。

勉強や教科書的なものを覚える事で知識や口が立てられれば、あとは、自分より立場や力が強い人の言うとおりにしているだけなのだ。

あとは、自分より上や強い人間の後ろでスネ夫タイプ(コウモリ女)をしていればいいだけ。自分が心地いい立場で、仕事をしていく。

利益よりも肩書き。

この人の強い部分は、利益よりも肩書きを好むところだと思う。

誰も当然損はしたくはないが、この人はそれよりも見栄や他人からの評価を気にして立ち回る。
僕が他人で同じように肩書や名誉職(地位)を好んで求めていくタイプの人間であれば邪魔な存在になるかもしれないが、僕はそこまで人から称賛されて認められたいとは思わない。

僕は、みんなから認められて、称賛されて、金も稼いで、幸せになりたい。
とは考えない。

そこらだなと思う。
人間の違いって、こういう所で大きく違ってくるのだと思う。

ここが違いの始まり、初期の部分だと思う。

何を求めているのか。何が自分の中で大事なのか。

母は、ある程度の位置まで行った後、その位置から降ろされないように、落ちないように収まっていれば女性経営者として、運もよく(運が良いのは、一種の面倒見の良さや、初見の印象をよくすることにだけ特化している部分があるので)、それが無理してではなく、至極自然な修正や癖のように出来るのが母の人間としての素性。

だから今の位置まで来れたのだと思う。

あとは周りの人の意見が安定(強い人の意見、その場やそのコミュニティの中で地位や権力を持つ人の意見)にすべて従うだけ。
だからある程度のポジション(位置)に来たところら、そこからは勉強もしない。そこからは困ったら全部その上の人達に助けてもらうだけ。
形式的な事であればそれでもいいが、どちらにもしてもそこで成長速度が急激になくなる。

それはそうだ。

人から認められたいだけに発揮されている力だったのだから、認められる肩書きや位置にまで来れたら、あとは何もやる気も無くなる。向上心も無くなる。そこまでで蓄えた知識だけでそれをアップグレードする事も無く、本人の言葉で言う
「戦う気」
「何糞精神で頑張ってる」
が無くなるのも理解出来る気がする。

だから知識や視点の浅はかさが治らない(成長しない)のだろう。

人間は努力を止めた時点で劣化が始まるのかもしれない。

だから株なんてものは所詮は株ではあるけど。

基本的に、自分で調べに調べ尽くして、自分の大事な持ち金で勝負をするところで、自分の命を賭けるような勝負が出来ない。したくない。

・・

イレギュラーな事に弱い人間の特徴だと思う。

準備や予習復習の大事さは理解している。
逆に僕が出来ていないせいで、人に迷惑をかけ評価を下げている。

けれど、誰しも予想だにしていないイレギュラーな事は起きる。
事故、事件、病気、災害、それだけではないから人生は語り尽くせない。
でも、そこで死んだり、何も出来なくなるような事は普通はそう無い。

泣きながらでも、怒りながらでも、怒鳴りながらでも発狂しながら壊れながらでも人間は対応して生きていく。
イレギュラーな事で自殺をしたり死んでしまうような事は現実的にはそうあり得ない。

ただ、そこで転んだり、怪我をするのは良くない。
僕も大怪我大火傷大失態を晒している。
今もその延長線上にいるのだと思っている。

・・

母は、話が少しでも自分の知っている域から出てしまうと、あるいは自分の立場が悪くなると、機嫌が悪くなると今はキョトンとなる。

そしてまた、ガラス玉の目玉になり、口元が鳥のように尖らせ、しわが浮き出てくる。少女老婆の脳死状態になる。

このほぼ無能状態が、通信簿に書かれていた、ボーっとしている時が多い、といういわゆることだろう。

自分の気になる事しか見られない。
それは発達障害ではなく
成長をしていない障害部分が未だに変っていないのだ。

そして自分の意見が実は浅いので、自分の意見を最大限に理解し評価してもらえない相手の意見に対しては、白黒思想で敵味方認識になっていたのだろう。

自分より強いあるいは上の人間、口で勝てない相手なら、
悪口や誘導(焚き付け)、

自分の周りや自分がコントロールできる人間を使って自分の立場を固めようとしながら今度は自分が気に入らない相手を自分より弱い立場にしようと画策して立ち回るのだ。

今日の話で言うと

母「JFEの株を買おうと思う。最近下がってるし」
僕「新日鉄を買ってるし、上がる要素があるならいいんじゃない」
母「上がるかどうかなんてわからんけど配当があるから10年持っていればプラスになる」
僕「配当はわかるけど過去に3000円超えたことないけど、今の2500円前後を行ったり来たりもあるし、アメリカの選挙結果も気になるなあ」

この後すぐに
母「あんたがそういうけん、買う気がなくなったわ」
と言いだした。

これは話を省略している部分があるが、ここで母は僕がJFEの株を買う事を否定していると捉えて、感情が左右し、勝負の判断を自分ではない他人の僕が言うから買うのを止めた事にしているのだ。

こういうのは誰だってあるし僕もよくある。
けれど、会話が成り立たないまで自我が強く白黒思想や見識が浅いと、発達障害だろうが認知の歪みだろうが何が未熟であろうが関係ない。

こういう人間は不幸を生み不幸しか呼ばない。

・・

このように、この人は、ある程度の知識や勉強をする事においては強い。
意地やプライドの力でやり遂げる。

けれど、その次のレベルの話になるとまったく出来ていない。
自分の意思や見識を持てない。自分の解答を持てないのだ。

最初のスタートダッシュは強く、ここで人よりも目立ちながら成果を出す(第一段階の部分)事で力がある人に自分を買ってもらい(ここまでも普通の主婦や女性だからで出来ることではない、簡単には出来ない事)、そこからはその権力者や、自分より上や強い物の意見に沿ってその表向き(表面的)な体裁を整え、自分の意見と違う、あるいは自分の立場が自分の気に入るようにならない時はその人の蔭口と悪口を並べ、では自分の意見を言いなさいと言われると、形式的な事や決まり事(法律・模範解答)という絶対的な回答が無い限り自分の意見は全く持っていないのが正体だ。


・・・・・・・

朝からまた少女老婆が騒いでいているさい。
でもこれは同じ毒親。いや、それは違うと思う。

阿呆の親が、この僕の母親の言葉がまだ近い。
阿呆の祖母が、幼稚で未熟で確かにバカな祖母が母親を育てているから、気質は真逆(母は攻撃的で嫌われる・祖母は馬鹿で気が弱い)だが、家の中の言動はまったく同じな事に気が付いた去年。

外では祖母と母はまったく逆。

とはいえ、これは遺伝もあるが本当に環境的要因という教育や経験値が無さ過ぎるのも問題だ。

レイコおばさんも本当に優しくて気が良い人だが、人間付き合いが全くできない。愛想が無いのではなく、礼儀も挨拶も、認知の歪みが酷すぎて被害妄想など統合失調症に似た症状が見えるまで社会性が無い。
これは、幼少期から学校に行ってはいるが、まともに教育を受けていない、そして何より友達付き合いなどもしていない。山奥で学校も遠く、当時は子供も働くような時代だったので、人とのコミュニケーションの経験が全く無いと言うと語弊があるが、ほぼほぼ経験していない。
だから偏見や、言葉に困るくらい世間も知らない。

レイコさんの家は夫婦そろって同じで、その子供のよしふみ兄ちゃんも優しくて大好きだが、社会的、社交性は壊滅的、一切出来ない。

結局は、遺伝はあるが、結局は環境要因が無いと人間はその遺伝のみで人間性を成り立たせて大人になってしまう。
それが幼稚で未熟な大人、人間が繰り返す所業なのだと思う。

これは僕の口癖になった。

幼稚な子供が未熟なままで大人になり、未熟な大人が未熟な出会いから結婚をし、未熟な人間が未熟な夫婦でセックスをし、未熟なまま未熟な子供を育てる。未熟な子供はそのまま大人になっていき、そこでまた未熟な相手たちと出逢っていくのか、未熟がゆえに出会えずに死んでいくのか。

これが今の事実の側面だと思っている。

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