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したがき 心身ともに灰色

仕事が終わった。

今日はヘルプ。うちの案件じゃない。

自分が請け負っている仕事ならば頑張ったかと言われたら。
頑張るけど、内容によると思う。

一言でいうなら今の僕は単価が低い仕事は受けたくない。
けど、一人で出来る仕事なら引き受ける。

どちらにしても、今の僕にはそんな力がどうしても出てこない。

・・

少しだけ仕事とは関係のない話。
幼稚な物の言い方だと思うけれど。

僕自身は本当に死刑囚の気分だ。

ただただ殺されるのを待つだけ。
死刑宣告を堂々と平然と告げられて殺されるのを、
ただ待つしかできない人間の気持ちがよく分かる。

分からない人は。
殺されるまで、解ったような顔だけをしていればいい。

・・

話は戻す。

僕はもうヘルプには参加したくない。

金が無ければバイトにも行くのが自営業だけれど。
今は極力したくない。

はたから見れば、成功して安定している風の人もいるけど。

実際の懐の事なんて、経営者の家族でもそう知らない事が多いと僕は思う。

そういうもんだとは言わないけど、そういう世界もあるって事だけ。

僕は働きたくない。言い訳になるから、ハッキリ、働きたくない。

働く気力も無ければ、働く意味も分からない。

言うならば、いや、言わない。

何で殺されるのに働かなければいけないの。
何で死ぬのに働かないといけないのと真剣に我に問う。

・・

僕が今日のような状態でヘルプに行くと、申し訳ないけど、戦力にならない。

僕も生活のために働いている。
でも、今は本当に行きたくなかった。
最近は全部が嫌になる。

そんな事を思いながら現場に行くといつもの人達。

やっぱりそれも人それぞれの懐事情や手札の話になるけど。
色々な人がいる。
それこそ多種多様な人間と繋がって人間関係は繋いでいる方が良い。

特に僕らみたいな仕事は、生活がそこで大きく左右する。

個人的な事になるから控えるけど、

僕が昔抱えていたような人が今日の現場にはいた。

その人を、社長さんは抱えている。
今日初めてその二人の会話を聞く事が何度かあった。

まさに僕とあいつ等のソレと同じようなものだった。

きっとお互いに運命共同体とは言わずとも、お互いに共存や共生する為の関係制なのだろう。

僕も昔に紹介された時、その人の素性や出来る事、それを聞いてハッとした。なるほどな、と。

他は立派な体格のお兄さんと、いつもの鉄人アイアンマンさんがいて。

僕は、このメンツにあと一人、確実に約束や話が分かる、仕事ができる人がいれば完璧だな、と僕ならばで考えていた。

僕は今日は日当しか当然もらえない。

こういう時に最低限度の仕事しかしたくない気持ちが僕は解るから、僕はアルバイトの人が働きに来ても、頑張ってもらえる条件や環境を作りたいと思っている。

雇われる人はリスクが無い分、当然、得るものも少なくなる。
僕はそういうのが好きではない。合わないのだと思う。

今日はその場限りではないが、その場を凌いで帰るまでの為。
それくらいの仕事しかしていないと思う。

わざとではない、これが今の僕は限界なのだ。

今日は本当に頑張った。みんな頑張った。
こんな言い方は一番年下の僕が言うのは本当に失礼だけど。
全員頑張っていたと思う。

僕は開始早々から酸欠か眩暈が続いて、ポンコツだった。

日中の現場仕事。

今日の現場は綺麗で電機も通っていたけれど、それでもキツイ。

無理。嫌。限界。ひたすら苦痛を抱えていた。

本当に僕の全身に毒が回って、心も体も一時的に最悪なのだなと思いながら仕事をしていた。

これでも僕が至らないから、愛着障害だから、力も金も余裕も余力も足りないから、捨てられるのね。

      は、僕に何も言うなと、いう。

僕が何か言うと、僕が原因で、僕のせいで、僕が悪いから、と来るのは常套句。もう何も言わない。

・・・・

今日は全員がフラフラだったのだと思う。

一人は朝寝坊で、僕はこんな状態で。

しかも僕のブレーカーのミスで、社長が感電爆発したらしい。

新品の大型のはさみが欠けていた。

笑い事じゃないけど、普通の僕なら笑っていると思う。
自分が爆発させられたら激怒すると思う。けど、笑うと思う。
あと、今日は流血も酷かった。全員が極度の脱水も経験した。

そんな現場仕事を今日はしている。

・・・・

他の仕事をキャンセルしたい。
それか外注したい。

僕でなければ、そんな必要性無いと思う。
今までも、どんな事もそうだ。

・・

僕が助けなければ良かった。
僕に誰か助けてくださいって言った?

誰がお金をくださいと言った。 
誰がお金を貸してくださいと言った?

お前らだ。
お前ら心当たりがある僕に悪い気がしているお前らだけだ。

僕は家族と認識すれば、話に納得か、折り合いさえつければいい。
それを敵として認識した時点で僕は切り替わる。

だから今が地獄なのだ。
殺される側の僕が、狙えるのは僕だけ。

・・

かたやまみゆきとの違いは、実はそう大きな差は無いのだと考えた。

どちらも自分が安全圏から僕を無下にして、表向きは言わずとも、堂々としていられる環境を持っている。

自分では何もしない。
自分だけの世界で生きている。

自分だけの事だけをしていれば成り立つ環境を自分の正解、正義として主張している。

だから極論でなくとも 僕が圧倒的不利で弱者なのだ。

人間や物事に勝ち負けは無いと言う人もいるがそれは違う。
僕が贖罪の人生を謳ったからあの時引き返せたように、僕は無敵の人では無いと信じているように。
誰しもが闇や傷を抱えて、地獄の業火を抱えていると僕は思っている。

もしかしたら違うとしたら、僕が少し目立って、こんな僕なんかに興味のようなものを示してくれる人もいたのだと思う。

誰しもそうかもしれないが、ようは、そうだ。

今日はこれだけ仕事をして、吐き気と眩暈はあるけど、意識ははっきりしている。これだけまだまだ仕事がある。それでも僕は

仕事をしたぞ!
やったぞ!
今日も頑張った!

今から何かするぞ!遊ぶぞ!いや、まず飯!

こうやって生きていくんだな。こうやって大人になるんだな。これも修行だな。大変だな。でも生きてるって事だな。こう言う事だな。

そう思わなかった。思えなかった。

これだけ仕事をしながら、実は昨日、僕は報酬が入っている。
少しだけとはいえ、一気に生活が地獄から抜け出した。

それでも今これだ。

明日は、これだと決めている事がある。

他にもあるが、とりあえず、とりあえずでは説明にならないから、僕がいつ死んでもいいように頑張るくらいの気力や勢いすら僕に無い事に、自分でも驚いていると言うか。

戸惑いすら虚無感に消されて押さえつけられてる。

急に覚めた訳ではない。

この仕事中、仕事が終わって今。

やっぱり、俺、今、何もやる気が出ない。
もう、考えられない、が僕の背中を押している。

人間の欲求をそのままにして、僕は何も気が無い。

これは、これは、これは 。だ。

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