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「専門家が独善的に進めるとセンスのいいものが手早くできるけど、市民参加型にするとそうならないけどどうしたらいいのか」問題について。

 こないだ、講座でご一緒したゲストの方が話していたことで面白かったことだけど。それは「プロジェクトは、専門家が独善的に進めるとセンスのいいものが手早くできるけど、市民参加型にするとそうならないけどどうしたらいいのか」問題ってやつで。

 市民参加論的な王道の回答は「みんなで話し合っていきましょう」なんよね。それはその通り。だけども、そもそも上のような問いが出てくるってことは、「その話し合いで進めるのにかかるコストとリスクをプロジェクトとして許容しにくい」という状況があるってことなんだね。王道では生き残れないプレイヤーってのがいて、そういうプレイヤーはプロジェクトを進めるために、王道じゃない、すなわち「邪道」な手段を取らざるを得ない。で、そこで「これは王道じゃないけど、いいのか?」っていうプロジェクトマネージャーと、市民参加まちづくり専門家としての職業倫理との間で葛藤になり、上のような問につながるわけだ。

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