見出し画像

「連携ファンタジー」はなぜ生じるのかって話。

 時々思うんだけど、どうも世の中には「異なる団体が連携さえすれば、何事もうまく行くはず」というふわっとした期待があるようで、それを僕は「連携ファンタジー」と呼んでいて。

 「異なる団体が垣根を超えて協力すると、良いことがおこる」という理屈って、よくよく考えると自明ではないんだけど、なぜか信じられている。

 当たり前だけど、そもそも価値観も目的も異なるから別団体になるんであって、その二つが集まると当然すれちがいも軋轢も生まれるだろう。だから、クラピカさんなんかは「拙い連携は混乱を招くだけだ 誰かの協力が必要な者はコミュニティーの人間を使えばいい 各々の裁量で動いた方がもめることもないだろう? 私は1人で十分だ」と言っていた。これに尽きる。

 にもかかわらず、なぜ、この連携ファンタジーは成り立つのだろうか。異なる団体の連携に期待をしてしまうのだろうか。重要なのはそこである。

ここから先は

2,013字
まちづくり絡みの記事をまとめたマガジン「読むまちづくり」。 月額課金ではなく、買い切りです。なので、一度購入すると、過去アップされたものも、これからアップされる未来のものも、全部読めるのでお得です。

まちづくり絡みの話をまとめています。随時更新。

サポートされると小躍りするくらい嬉しいです。