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「ワクチンを打つかどうか」を聞くことがワクハラ認定されるのは、どういう場合か

 ワクチンハラスメントっていうのがあるそうだ。これは、「ワクチンを打たない人への嫌がらせのこと」を指す言葉だとされる。

 だけど、やっかいなのは、ほかのハラスメントと同様に、「嫌がらせ」の定義においてハラスメントをする側とされる側との間で違いがあるってことなんだ。

 例えば、おそらく問う側はおよそ嫌がらせだと思っていないであろう、「あなたはワクチンを打つの?」と聞くこと自体、問われる側からすれば、余裕でワクハラっすよ、って認知する場合があるわけだね。

 同様に、例えば「結婚しないの?」がマリハラ、「子ども作らないの?」がマタハラに当たってしまう。で、こちらも同じように、問う側には「嫌がらせ」という意図は持っていない、素朴な問いなんだけど、問われる側には嫌がらせとして作用する。

 ここのメカニズムを知らないと、お互いに「あいつ付き合いづらいやっちゃなあ」となり、いたずらな分断を生み出すことになるという点で有害だ。

 なぜワクチンを打つかどうかを聞くこと自体が、嫌がらせと認知されるのか。そのロジックを考えてみる。

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