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笑顔とは、顔面の筋肉の緊張である。

 改めて考えると、笑顔っていうのは、決してリラックスした顔ではない。頬骨筋や口角筋、眼輪筋などに緊張を強いなければ、いわゆる笑顔は作れない。筋肉を緊張させることで可能になる顔、それが笑顔だ。

 破顔するような笑顔はもちろん強い緊張を伴う。また、うっすらとした笑顔もまた微妙な度合いの緊張を維持しなければ作れない。みなさんおそらく経験されているように、重い荷物を短時間ガッと持つのも疲れるが、うっすら重い荷物を長時間持つのもかなり疲れる。それと同じで、うっすらとした笑顔、アルカイック・スマイルとは、実は繊細な緊張を伴った顔なのだ。

 筋肉の動きだけ見れば、決して、リラックスした顔ではない。とりわけ、楽しそうな笑顔に見えるためには、目の下の部分が上に上がっている、いわゆる、逆スイカ型の形を維持する必要がある。これがなかなかパワーが要る。

 逆に、顔の筋肉をリラックス、弛緩させるとどんな顔になるか。まず目の下のほうが広がり、上の方が下に落ちて地面に水平になる。頬が下に落ちて口角も下がる。いわゆる「不機嫌なむくれ顔」になるわけだ。不機嫌なむくれ顔とは、要するに、リラックスした、筋肉の弛緩した顔なんだね。

 常に笑顔でいる、とは、常に筋肉に力を入れ続ける、ということであり、要するに、筋肉が鍛えられていないとできることではないのだ。感情の問題というよりは、筋力の問題なんだね。

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