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「浪費する自由」の価値について〜青木真兵『手作りのアジール』を読んでるよって話。

 青木真兵『手作りのアジール』読んでる。おもろい。

 感想は改めて別の機会にまとめて書くが、ファーストインプレッションとして。

 これまで、たぶん20世紀後半の日本においては、国や自治体がアジールの主な提供主体足り得た、というか、そうであるべきという規範があった気がするんだね。

 何からのアジールかっていうと、あけすけにいえば「金儲け」で。

 だから例えば市民活動センターは利用料が無料ないしそれに近い金額で提供され、市民はそこで直接的なお金儲けにつながらない、採算度外視の営みをすることが許されていた。それはいわば社会的な浪費であったし、自由に浪費する権利を公共主体が守っていたともいえる。

 いいかえれば、そういう「浪費する自由」を許せる程度に、国や自治体が「旦那」として振る舞えたっていうことで。

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