死にたくて怖かった。

去年の11月。
私にとって一番の死にたいと言う気持ちがやってきた。
死にたいと思うことは、過去にもあったし私の中では当たり前だった。
だけどこの時は、どうにもならないほどの死にたさで、頭の中で自分が死ぬ時の描写が鮮明に浮かび上がってきていよいよ自分がもう死ぬんだなと、悟った。

生きる意味とか、生きる理由が何にもない私にとっては、死ぬ方がいいような気もしたのに、いざ史上最高の希死念慮に襲われた時、私は怖かった。

このままでは死んでしまうんじゃないか、もう今にも死ぬために何かやらかしそうで、怖かった。
なぜかすごく泣いて、震えていた。
多分本当は助けて欲しかったんだろう。
どんどんと膨らんだ不安が私を押しつぶしている。

藁にも縋る思いで、駆け込んだ予約なしで診てくれるメンタルクリニックは、あっさりと私に鬱病の再発を告げた。


正式には、双極性障害による鬱状態だった。
何もかも思い通りになるようで、根拠もないのになんとかなると思った夏を越えてきた鬱。



とにかくやっともらえた抗うつ薬に安心した。
あの日みたいな怖い想いをするのが怖い。
今もそんな闇と隣合わせで、いつまた闇の中にいっきずり込まれるんだろうと。

でも、双極性障害においては、躁状態になる方が危険らしい。
躁状態は場合によっては社会的に破綻することだってある。
それならば、多少鬱な方がいいと。
躁状態が本来の自分と思ってしまう双極性障害の特徴らしい。


通院して2ヶ月、薬も毎日飲むようになってから驚くほど死にたい気持ちが治った。
でも、きっとこの先また辛くなる時が来るんだろう。
でも、その時の私は受け入れられる気がするし、受け入れないといけない。

病気だよ、脳の機能障害。
誰のせいでもない、心が弱いからでもない。

生きていかないとならないんだから。
こんなでも生きていこうと今は思うから。


今日も、私よ、生きてくれてありがとう。

どうか、私よ、明日も生きていて。

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